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見える学力、見えない学力 の商品レビュー

4.2

16件のお客様レビュー

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2024/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでいた書籍に参考図書として紹介されており、これまでにも何度か聞いたことがあるタイトルだったため、気になり読破。 今から40年以上前に出版された本ではあるが、学力の氷山モデル、100マス計算、知らないふりを演じるなど、今でもよく聞く教育的知識はここから生まれたのかと発見が多くあった。 テレビや砂糖に対して強く批判的に書かれているところもこの時代らしいと感じた。ゆとり教育を、教師のゆーとーり(言う通り)にするだけの教育と批判しているのは面白かった。 「変わるには、少なくとも3ヶ月(100回)かかる」という言葉が印象的であった。音読も、丁寧な書字も、計算能力も、一朝一夕では変わらないということである。これは他の物事にも通ずると思う。 そのために必要なのは大人の「忍耐力」。 続け切らせる力は必須。今で言う待つ力か。 学校現場に戻った時、100マス計算や音読を通して「続けることで力がつくんだ!勉強楽しい!」という思いを子どもに持たせたい。

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2024/01/13

陰山メソッドの根っこにある教育論 主に学校で育てる「見える学力」と、主に家庭で育てる「見えない学力」の中身と育て方 百マス計算が生まれた話とか、興味深い

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2018/06/17

50回以上重版されている教育論です。 これほど、長く読み継がれてる教育論は、なかなかありません。 著者の岸本氏は、 まさか百マス計算の生みの親だったとは。。。 >>>エリート教育と競争否定の双方に反対し、 徹底した反復訓練による落ちこぼれ救済の論陣を張る。 以上Wikipe...

50回以上重版されている教育論です。 これほど、長く読み継がれてる教育論は、なかなかありません。 著者の岸本氏は、 まさか百マス計算の生みの親だったとは。。。 >>>エリート教育と競争否定の双方に反対し、 徹底した反復訓練による落ちこぼれ救済の論陣を張る。 以上Wikipediaより この著作の初版はもう40年近く前ですが、 今、読んでも、なるほどなと感じる記述が多数あります。 テレビやゲーム漬けによる深刻な学力への影響は、 今のスマホ問題にそっくりです。 もちろん、明確な因果関係を証明することは、困難ですので、 あくまで、訴えるしか手段がないのが残念ですが。 正直、利便性と害悪を天秤にかけたら、害悪の方が、 圧倒的に強いと思います。 また、12年に中国の研究チームがネットゲームによる、脳の器質変化が発表されました。 つまり、ゲームをやることで、脳の機能が著しく損ない、その損ない方が、 覚醒剤乱用者とそっくりという研究結果です。 そのネットゲームが、今は、スマホで、いつでも、どこでもできます。 こんな恐ろしいものが、小さい頃から、近くにある環境、、、、 日本以外の国は、かなり規制をしていますが、 例えば、中国なら未成年は、30分以上ゲームできないように、アクセス制限をしたり、 韓国でも似たようなことをしています。 日本だけ、自由です。 また、当時に既に、砂糖による弊害も、問題提起されていたとは、 驚きです。 これも因果関係がはっきりしませんが、砂糖の摂取量の多さが、 イライラや集中力のなさ、また思考力の低下など、 各種問題を引き起こすのは、 現場の教師ならよくわかっていることでしょう。 今は、40年前と比べて、、、、おそらく学力を比較することができないぐらいのレベルになっています。 17年の科学技術白書では、日本の科学技術の凋落は、凄まじいと一目瞭然にわかります。 あまりニュースにはなっていませんが。 また、現在の大学生の半数は、1ヶ月の読書数はゼロ、 平均学習時間に至っては、数十分という結果になっています。 この著作の中で、ある留学生が、日本の学生を見て、 なんで、ナンパや車、遊びばかりしているのですか? あれではいつか、国がダメになってしまいますよと記述があります。 それから数十年後、まさに、完全にダメになっています。 予想的中です。 日本は完全な斜陽国家になってしまいました。 今さら、嘆いても仕方ないですが、やはり、自業自得でしょう。

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2017/11/07

この本をどこで見つけたのか覚えていませんが、100ます計算やマラソン計算の必要性、基礎的学力の重要性を説いていることなど、自分の思いと繋がる点が多々あり、楽しく読みました。阿呆にならぬように、ナムナム。

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2017/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1996年刊行。  元祖百ます計算創始者による教育論・学習論。全員に妥当するわけではなかろうが、有益な考え方の一で、対象範囲は広範囲。特に小学生低学年、さらには学校の授業にすらついていけていない層に強く妥当する内容であるように感じた。  ただ、現在においては、著者の協調する「遊び」とはどういう活動なのか。  どうしたら「遊び」になるのか、学校教育内でこれを取り込むべきか、取り込むならばその具体的内容は。  こんなことを考えなくてはならない社会の歪さを感じてしまうところ。

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2015/11/14

テストの点数など、目に見える学力は、読み書きそろばんといった見えない学力の賜物。 巷の本屋には、すぐに結果をだせると謳う本がとても多い。 すぐに結果をだしたがるけど、目に見える成果、結果は見えない土台に成り立ってることを忘れてはならないと思った。 自分の子供ができて親になっ...

テストの点数など、目に見える学力は、読み書きそろばんといった見えない学力の賜物。 巷の本屋には、すぐに結果をだせると謳う本がとても多い。 すぐに結果をだしたがるけど、目に見える成果、結果は見えない土台に成り立ってることを忘れてはならないと思った。 自分の子供ができて親になったとき、また読み返したくなる本。

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2015/11/02

一部科学知識などで古臭い部分があるのだが、精神論ではなく具体的な教育方法についてしっかり書かれていて参考になる。 一方的に「勉強しろ」と言う注意よりも、勉強できる環境を作り上げていくことが重要であるというのは、自分が子供の頃を思い出しても共感できる。

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2014/10/24

学力を支える背景にあるものをもっとしっかりと見ていかなければと思った。どうしても教師の主観で子どもの力をくくってしまいがちになるが,子どもの学力と生活力は表裏一体なものなのだと痛感。 それにしても,この本,1997年の時点で第56刷である。改めてすごい本だ。

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2014/04/29

 教員が書く本は、どうしても教師、授業に焦点を当てたものになりがちです。でもこの本は、あえて家庭教育に言及しています。また、「見えない学力」に注目しているのも印象的です。私たちは、見えるものには気づいても、見えないものは見過ごしがちです。  話題になった100マス計算のアイディ...

 教員が書く本は、どうしても教師、授業に焦点を当てたものになりがちです。でもこの本は、あえて家庭教育に言及しています。また、「見えない学力」に注目しているのも印象的です。私たちは、見えるものには気づいても、見えないものは見過ごしがちです。  話題になった100マス計算のアイディアは、p.173に登場しています。そこに行くまでの172ページをとばして、173ページばかり注目する人がいるのは残念です。  著者の岸本先生は、残念ながら、先月の26日にお亡くなりになったそうです。ご冥福をお祈りいたします。

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2013/10/29

2013/10/29 図書館で前書きと目次を読みました。第二部 見える学力を着実に伸ばす のところをよく読んでみたいと思いました。

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