全一冊 小説 上杉鷹山 の商品レビュー
多少の脚色はあるだろうが鷹山の偉業の一端が理解できた。現在では理解に易い鷹山の考えではあるが、士農工商と序列関係がはっきりしてた当時、既得権益の固まりである士の反発がどれだけあったかと思うと鷹山の方針を貫く精神の強さが素晴らしいと感じた。 藩の窮地だからこそ、或いは他藩から来た鷹...
多少の脚色はあるだろうが鷹山の偉業の一端が理解できた。現在では理解に易い鷹山の考えではあるが、士農工商と序列関係がはっきりしてた当時、既得権益の固まりである士の反発がどれだけあったかと思うと鷹山の方針を貫く精神の強さが素晴らしいと感じた。 藩の窮地だからこそ、或いは他藩から来た鷹山だからこそできたのかもしれない。そういう意味では現代の立ち行かなくなった企業が外部からCEOを選出するという意味もあるのかと思わされた。
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米沢藩を舞台に、その藩政改革と財政再建を主題にした小説! やっぱり、Topがやると決めたことにも反乱分子は何時の時代でもいる。その反乱分子を、左遷(遠ざける)するだけで無く変えていかないと、本当の改革は実現しない。『愛』と『徳』を持って改革に取り組むからこそ成功の糸口があるのは、...
米沢藩を舞台に、その藩政改革と財政再建を主題にした小説! やっぱり、Topがやると決めたことにも反乱分子は何時の時代でもいる。その反乱分子を、左遷(遠ざける)するだけで無く変えていかないと、本当の改革は実現しない。『愛』と『徳』を持って改革に取り組むからこそ成功の糸口があるのは、昔も今も変わらず大切な取り組み方かと思う。特に、今後は、『忍びざる心』の志を大切にしたい。 忍びざるの心」とは他者の気持ちを思いやる「人間愛」。
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”名君だということは知っていたが、九州から養子に入り、十七歳で米沢藩 第九代藩主となって、壮絶な藩内改革を実施したことを、この小説で初めて理解した。 若さによる熱さ・力強さとともに、老獪ともいえる人をみる眼に感服。 それでいて、民や藩士へは「愛」と「信頼」をあますことなく伝えて...
”名君だということは知っていたが、九州から養子に入り、十七歳で米沢藩 第九代藩主となって、壮絶な藩内改革を実施したことを、この小説で初めて理解した。 若さによる熱さ・力強さとともに、老獪ともいえる人をみる眼に感服。 それでいて、民や藩士へは「愛」と「信頼」をあますことなく伝えて姿に感動する。 「人」として1mmでも1cmでも近づきたい人物! <抄録(抜き書き)> <きっかけ> 人間塾 2018年10月課題図書”
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人が人を信じられることの素晴らしさ。読んでいてそういう場面に遭遇する度に涙してしまった。 行動が早く、けれども然るべき手順を踏んで抜かりなく物事を進める。 しかし親方は孤独だなぁ。並外れた人物、一読の価値あり。
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会社で勧められなかったら絶対自分では手にとることのなかったジャンル。長かったけど読みやすかった。 歴史上にこんな素敵な人物がいたとは…。感動したし、ためになった。 固定概念を壊すこと、そのためには自分も行動に移して相手の心に訴える。人の上に立つ人はこうあってほしいと思う理想像とな...
会社で勧められなかったら絶対自分では手にとることのなかったジャンル。長かったけど読みやすかった。 歴史上にこんな素敵な人物がいたとは…。感動したし、ためになった。 固定概念を壊すこと、そのためには自分も行動に移して相手の心に訴える。人の上に立つ人はこうあってほしいと思う理想像となる人物だった。
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どうもお屋形様がキレイごとを言い続けているうちに改革が進んでいくような印象。 当時としては発想点がすでに普通ではないということで理念の力(=キレイごとの力)が改革の土台だったのは確かなのだろうが、もっとたくさんの苦労があり、創意工夫と粘り強さで乗り越えていくさまを見てみたかった。...
どうもお屋形様がキレイごとを言い続けているうちに改革が進んでいくような印象。 当時としては発想点がすでに普通ではないということで理念の力(=キレイごとの力)が改革の土台だったのは確かなのだろうが、もっとたくさんの苦労があり、創意工夫と粘り強さで乗り越えていくさまを見てみたかった。例えば汚職の泥沼にはまってしまった家老が何故そうなってしまったのかとか、深く切り込んでいけば現代の組織の罠にも繋がる深いテーマになるように思うが・・・。
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童門さんの小説、初めて読みました。こんな感動的な小説は初めてです。目頭が熱くなること五回以上。どこまで史実で、どこまでがアレンジなのかは全く不明ですが、童門鷹山は、マネージメントとはなにかを考えさせられるという意味でビジネス書としてもお勧めです。
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経営改革を進めるには、人づくりが大切で、人づくりを無視した改革は決して成功しない。そのことと同時に、客に対するサービス精神を何よりも経営の根幹に置くべきであるとも。読んで損はなし!
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現代の企業組織を当てはめ過ぎているきらいはあるが、それ故に歴史小説でもスラスラと読める内容。組織とその中で働く人間は、時代が変わっても変わらない、ということなのかもしれない。 しかし、上杉鷹山は若いのに、他藩が失敗したことを成功させてみせたのは、天才的な技としか思えない。
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現代のバリバリのリーダーが、当時の習慣や背景を十分理解しつつ、タイムスリップでもしたら同じような政策を考えつくかもしれないなぁと思った。しかし考えつくのと実行できるのとでは全く違うし、あの時代に生まれついた鷹山が若干十七歳でどうしてああいう考えや信念を持てたのかとても不思議だ。鷹...
現代のバリバリのリーダーが、当時の習慣や背景を十分理解しつつ、タイムスリップでもしたら同じような政策を考えつくかもしれないなぁと思った。しかし考えつくのと実行できるのとでは全く違うし、あの時代に生まれついた鷹山が若干十七歳でどうしてああいう考えや信念を持てたのかとても不思議だ。鷹山の行動は現代でも十分リーダーのお手本になる。改革はまず自分から、情報を極力オープンにして疑念を払拭する、人に愛を持って接する、核となる信念を曲げずに改革に取り組む、怒らずに前向きに諫言を受け入れる、常識を破ることを恐れない、などなど。
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