大衆の反逆 の商品レビュー
誤解と偏見に満ちてい…
誤解と偏見に満ちている本です。でも一読すれば、単なる大衆侮蔑宣言ではないことはすぐに分かるはず。風評に惑わされずに、原典にあたることの大切さが分かる一冊かも。
文庫OFF
うちの大学の教授が時…
うちの大学の教授が時間を割いて熱烈に勧めてくれていた本。先を見る目に感服。
文庫OFF
とても読みづらいくて、すんなりは入ってこない だがその分、読むほどに深みを感じる名著 約100年も前の本だが、大衆の危うさは、SNSのフィルターバブルの中にいる現代により一層、先鋭化している
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1759734326948958455?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1930年刊行。某経済誌で今読むべき古典と紹介されていた。 たしかに、名言・格言だらけ。例えば、 「人間を最も根本的に分類すれば、次の二つのタイプに分けることができる。第一は、自らに多くを求め、進んで困難と義務を負わんとする人々であり、第二は、自分に対してなんらの特別な要求を持たない人々、生きるということが自分の既存の姿の瞬間的連続以外のなにものでもなく、したがって自己完成への努力をしない人々、つまり風のままに漂う浮標のような人々である(p18)」 「今日の特徴は、凡俗な人間が、おのれが凡俗であることを知りながら、凡俗であることの権利を敢然と主張し、いたるところでそれを貫徹しようとするところにある(p22)」 「大衆の反逆とは、人類の根本的な道徳的退廃に他ならない(p179)」 刊行から約100年。デジタル革命を経て「大衆の反逆」は、より深刻さを増してるようだ。平凡に居直る「浮標」にならぬよう生きていこうか。
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この本は、1930年にスペインで生まれのオルテガによって書かれたものですが、現在の日本の「空気感」、「閉塞感」や、経済的にもピークを超えた日本の社会状況ととても似ていて、内容的にも新刊本を読んでいる感じになり、驚きました。 過去にも同じような社会状況が繰り返されており、現在読んで...
この本は、1930年にスペインで生まれのオルテガによって書かれたものですが、現在の日本の「空気感」、「閉塞感」や、経済的にもピークを超えた日本の社会状況ととても似ていて、内容的にも新刊本を読んでいる感じになり、驚きました。 過去にも同じような社会状況が繰り返されており、現在読んでも、とても参考になる名著でした。 ぜひぜひ読んでみて下さい。
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4年ほど積読の後、読了w 大昔読んだ侏儒の言葉と似た雰囲気。イギリス・ドイツ・フランスを挟んで、アメリカとロシアが対峙している。話題は流れ流れて、なんとなくダウナーな方向へ。
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それ以前の人々にとって生とは重苦しい運命だった。しかし、現代の「大衆」=「平均人」は、彼を取り巻く世界に甘やかされている。経済的、肉体的、社会的安楽さをあたりまえのものと思っている。 近年のヨーロッパに蔓延する無力感は、「潜在能力の大きさ」と「政治機構の大きさ」とのアンバランス...
それ以前の人々にとって生とは重苦しい運命だった。しかし、現代の「大衆」=「平均人」は、彼を取り巻く世界に甘やかされている。経済的、肉体的、社会的安楽さをあたりまえのものと思っている。 近年のヨーロッパに蔓延する無力感は、「潜在能力の大きさ」と「政治機構の大きさ」とのアンバランスから生まれる。 「国家というものは、人間に対して贈り物のように与えられる一つの社会形態ではなく、人間が額に汗して作り上げてゆかねばらないもの」 国家を成り立たせる要因は、血縁でも、言語でも、過去でもなく、「われわれが一緒になって明日やろうとすること」 「国家は一つの事物ではなく、運動である」 「ヨーロッパ大陸の諸民族の集団による一大国民国家を建設する決断のみが、ヨーロッパの脈動をふたたび強化しうるであろう」
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読んだのは角川文庫。 国家の記述には不賛成。(均質な国家になる必要はないが)旧植民地がそれぞれ独立して自決することには意義があり、無計画で失敗があっても、宗主国の後継者など必要ないのではないか。
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人生で最も影響を受けたトップ5に入る本。 100年前に書かれた内容は今でも色褪せない。「精神の貴族」はよいことばですね。
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