五重塔 の商品レビュー
周囲から「のっそり」と馬鹿にされる融通の利かない大工十兵衛が、五重塔建立というとてつもない大仕事に執念をかける。そういう物語。十兵衛のあまりの融通の利かなさ、頑固さに途中いらいらさせられないでもないが、読後は「良かったな」と思わせる何かがあった。それにしても文章が読みづらい・・。...
周囲から「のっそり」と馬鹿にされる融通の利かない大工十兵衛が、五重塔建立というとてつもない大仕事に執念をかける。そういう物語。十兵衛のあまりの融通の利かなさ、頑固さに途中いらいらさせられないでもないが、読後は「良かったな」と思わせる何かがあった。それにしても文章が読みづらい・・。これは泉鏡花や樋口一葉の小説を読んだときにも感じたことなのだが。一つの文章が長いのだ。そのため文章の中での主語がよくわからなくなることがある。この作品ができた時代はこの文体が普通だったのかもしれない。
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