ねじまき鳥クロニクル(第2部) の商品レビュー
おもしろい!
ページを開いた瞬間から、ゆるりと呑み込まれていく、奇妙な浮遊感を持つ物語。姿を消した猫と失踪した妻、電話のむこうにいる謎の女、そして「井戸」。現実と非現実の間を彷徨いながら、「僕」が見出すものとは?
abtm
満州やロシアの複雑な話のところは読むのがちょっと面倒になった。 だんだん混乱してきた。 私だったらクレタ島行きたいな。逃げたい。
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理不尽さや、性、暴力に井戸の底に張り付くほど転落させられた男の、これは恢復譚なのだろうとテーマがぼんやり見えてきた。主人公のあまりにも属性や性格のとらえどころがないことに一巻目までは戸惑っていたが、性や暴力のダメージの強さを際立たせるために、このスカスカの人物設定にせざるを得なか...
理不尽さや、性、暴力に井戸の底に張り付くほど転落させられた男の、これは恢復譚なのだろうとテーマがぼんやり見えてきた。主人公のあまりにも属性や性格のとらえどころがないことに一巻目までは戸惑っていたが、性や暴力のダメージの強さを際立たせるために、このスカスカの人物設定にせざるを得なかったように思う。何か所も回りくどく、同じような思考や幻想妄想明晰夢が頻出するため読みづらいところを含めて楽しい。さて、どうにでも持っていけるお膳立ては整っての最終巻へ!
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雰囲気小説。村上春樹の書いたエロ本(でも抜けない、濡れない)第2弾。 全然魅力的でない主人公がなぜこんなにもてる? 説得力がない。ご都合主義すぎ。 なぜ井戸にもぐる? なぜよく知りもしない女とクレタ島へ行こうとする?(結局行かないが) なぜ女子高生にもてる? なぜ女子高生が...
雰囲気小説。村上春樹の書いたエロ本(でも抜けない、濡れない)第2弾。 全然魅力的でない主人公がなぜこんなにもてる? 説得力がない。ご都合主義すぎ。 なぜ井戸にもぐる? なぜよく知りもしない女とクレタ島へ行こうとする?(結局行かないが) なぜ女子高生にもてる? なぜ女子高生がタバコ吸うのをとがめない?アンモラルすぎてついていけない。 主人公は謎の女が妻だったと突如分かるが、そもそも最初に聞いたことのない声だったって言っているじゃん!じゃあ、聞いたことのある声だったんだよね?それとも妻の声が分からなかった? ミステリー小説だったら大バッシングな謎解き部分もあり、腹が立ってしょうがなかった。 読みやすい文章なので、退屈な電車通勤の中で読むものとして惰性で読んでいるが、どんどんきつくなってきた。 一応第3巻も読むけど、これいろいろな伏線、ちゃんと回収するんでしょうね?
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2巻メモ。 妻の失踪。加納クレタ、気になってるのか? 綿谷ノボル、やっぱりこんな奴。 井戸の底。 妻クミコとの出会い。水族館のクラゲ。妊娠、堕胎。 帰還。妻の手紙。隣に寝ていた加納クレタの話。クレタ島。 叔父の言葉。若い男。間宮中尉への手紙と返信。 宮脇さんの家の解体。笠原メイ。...
2巻メモ。 妻の失踪。加納クレタ、気になってるのか? 綿谷ノボル、やっぱりこんな奴。 井戸の底。 妻クミコとの出会い。水族館のクラゲ。妊娠、堕胎。 帰還。妻の手紙。隣に寝ていた加納クレタの話。クレタ島。 叔父の言葉。若い男。間宮中尉への手紙と返信。 宮脇さんの家の解体。笠原メイ。 プールの中で。 話の展開が凄くてどんどん読み進めた。あと1冊で解決するのか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
妻が出て行った。 2ヶ月前からの浮気に気付かなかった。 深い井戸の中で、生と死の際で考える。 気付かなかったと自分では思っていたが、きっと気付いていたのだ。妻からの信号に。
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再読。 電話の主は最初からわかっていた。 再読だけどその点はすっぽり忘れてた。 でもわかった。
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おもしろいじゃないか!ちょ〜おもしろいじゃんよ〜! 万華鏡を覗く様に、変化していく世界に目が離せなくなる。 私は村上春樹を『ノルウェーの森』で嫌いになり、『海辺のカフカ』で大好きになり、『ねじまき鳥クロニクル』で夢中になっている。 好き嫌いの激しい私をとりこにするなんて。 あっぱ...
おもしろいじゃないか!ちょ〜おもしろいじゃんよ〜! 万華鏡を覗く様に、変化していく世界に目が離せなくなる。 私は村上春樹を『ノルウェーの森』で嫌いになり、『海辺のカフカ』で大好きになり、『ねじまき鳥クロニクル』で夢中になっている。 好き嫌いの激しい私をとりこにするなんて。 あっぱれ!
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突き落とされた感じ。 重い。思い。想い。… ちょっと頭の整理が必要かな? 彼同様に… もわもわしたまま第3章へ
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2014年137冊目(再読) 猫に続いて妻も失踪した状況で、主人公は暗示的な井戸の底に降り、夢の中で壁を抜け、新しい世界の中で新しい自分で生きていくことの限界を感じる。 そして、逃げ続けても意味がないことを悟り、行動を起こし始める。 喪失に対する「取り返す覚悟」の力を読者にも分...
2014年137冊目(再読) 猫に続いて妻も失踪した状況で、主人公は暗示的な井戸の底に降り、夢の中で壁を抜け、新しい世界の中で新しい自分で生きていくことの限界を感じる。 そして、逃げ続けても意味がないことを悟り、行動を起こし始める。 喪失に対する「取り返す覚悟」の力を読者にも分けてくれるような内容だった。 =================== 2014年44冊目。(初読:2014年5月23日) 喪失したものに、人はどう立ち向かうのか。 続編の第三部は後から書き加えたらしいが、 この第二部でも十分終わることもできたと思う。 結末が分からずとも、逃げても追いかけてくるものと対峙するために必要な力のようなものは、 深いところで受けとれた気がする。 様々なとてもフィジカルな描写に触れると、 著者は本当に物語の中にいて、実際に五感で感じ取ったものを書いているのが分かる。 その域を僕自身も見てみたい。
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