ねじまき鳥クロニクル(第2部) の商品レビュー
切れてしまった“まいにち”の糸。 自分を置いて、世界は回ってしまっている、 …ように、思える。 自分が気付かなかっただけなのに。 失ったものに気付けた それは無駄じゃない、小さな一歩 そう、信じたい。 居なくなった大切なヒトを取り戻すために 何が出来るだろう?...
切れてしまった“まいにち”の糸。 自分を置いて、世界は回ってしまっている、 …ように、思える。 自分が気付かなかっただけなのに。 失ったものに気付けた それは無駄じゃない、小さな一歩 そう、信じたい。 居なくなった大切なヒトを取り戻すために 何が出来るだろう? 戦い方も知らないけれど、 進んでいく。 それしか、ないから。
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2007.07. 読めば読むほど、出口の見えない薄暗い森の中(もしかしたら井戸なのかもしれない)に入りこんでいくみたいで、ぼやぼやした不安定な心地になった。つかめない、よくわからないけれど悲しみをたたえた小さな・大きな出来事の積み重ねは、すぐにでも崩れ落ちてしまいそう。すごく珍し...
2007.07. 読めば読むほど、出口の見えない薄暗い森の中(もしかしたら井戸なのかもしれない)に入りこんでいくみたいで、ぼやぼやした不安定な心地になった。つかめない、よくわからないけれど悲しみをたたえた小さな・大きな出来事の積み重ねは、すぐにでも崩れ落ちてしまいそう。すごく珍しいんだけど、読んでいると眠くないのにどんどんまぶたが重くなって、2,3章読むたびにふっと居眠りしてしまった。どうなるのか、全くどうにも、わからない。けれど、最終巻も読まなくちゃ。
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クミコの家出は(少なくとも岡田トオルにとっては)唐突だった。彼の気持ちを思うととても痛ましく、自分が同じ目に遭わされたらただ絶望しきってしまうかもしれない。 井戸の中での「暴力的な空腹」という描写にすごくリアリティーを感じました。それは最初に読んだときも、再び読み返した今でも変わ...
クミコの家出は(少なくとも岡田トオルにとっては)唐突だった。彼の気持ちを思うととても痛ましく、自分が同じ目に遭わされたらただ絶望しきってしまうかもしれない。 井戸の中での「暴力的な空腹」という描写にすごくリアリティーを感じました。それは最初に読んだときも、再び読み返した今でも変わらない。 それにしても、登場人物たちは、何故皆こんなにもひとりよがりなのでしょうか。決めたら、こうという方向にしか動きません。読者が修正を望んでいることがわかっていたとしても。 第三部で、笠原メイは「世界には一貫性がない」というけれど、この物語はすべて運命によって決定づけられた道筋をたどっているかのようだ。(実際、小説というものはそのようなものかもしれないけれど) だから、岡田トオルは他の村上春樹作品の主人公たちにくらべてずっと凡庸なのに(ある意味でそうではないかもしれないが)、全く身近に感じられないのです。
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第二部の中で好きな言葉。〜「大事なことはいつも小さな声で語られる」〜 庶民に分かりやすい言葉とパフォーマンスで人気の某政治家の方などにぜひ読んでいただきたい言葉ですね。
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