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ねじまき鳥クロニクル(第1部) の商品レビュー

3.9

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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おすすめです。

海外での評価も高い「ねじまき鳥クロニクル」の最初の巻。消えてしまった猫・ワタヤノボル、見知らぬ女性からの手紙、不可思議な占い師。休日の午後に珈琲でも飲みながら、ゆったりした気持ちで読み進めたい物語。

abtm

2024/02/05

「ときによっては、好奇心は勇気を掘り起こして、かきたててもくれる。でも好奇心というものはほとんどの場合すぐに消えてしまうんだ。勇気の方がずっと長い道のりを進まなくちゃならない。好奇心というのは信用のできない調子のいい友達と同じだよ。君のことを焚きつけるだけ焚きつけて、適当なところ...

「ときによっては、好奇心は勇気を掘り起こして、かきたててもくれる。でも好奇心というものはほとんどの場合すぐに消えてしまうんだ。勇気の方がずっと長い道のりを進まなくちゃならない。好奇心というのは信用のできない調子のいい友達と同じだよ。君のことを焚きつけるだけ焚きつけて、適当なところですっと消えてしまうことだってある。そうなると、そのあと君はひとりで自分の勇気をかき集めてなんとかやっていかなくちゃならない」

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2021/07/07

1994年4月25日 2刷 再読 発売当初確かに読んだ。間宮中尉の長い話の記憶は確実にある。ある種の興味と感化みたいな感覚も覚えている。が、間宮中尉の話の前の長めの導入部分は、この後なんか必要だったか思い出せない。 2巻目いくか。

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2020/03/15

早く続きが読みたいです。 主人公のような夫って素敵だなーと思った。 時々言い回しが長すぎるけど、ぐっと来る表現もある。

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2019/03/16

この巻では何も起きない。ただし登場人物の過剰な自分語りが相変わらずのリズム感あふれる文体によって謎は深まるばかり。軽いし重くて、まだわからないが深そうだ。

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2018/12/09

どこかの誰かが書いていたが、 「村上春樹の書いたエロ本」 その通りだ。 すっごくさえない失業中の男が主人公で、夢精したりテレフォンセックスしたりする。 なんつーか、これが書庫の本になっていこと、結局貸し出し回数が少なくてリサイクル本になったこと、リサイクル本頒布の時にも売れ残っ...

どこかの誰かが書いていたが、 「村上春樹の書いたエロ本」 その通りだ。 すっごくさえない失業中の男が主人公で、夢精したりテレフォンセックスしたりする。 なんつーか、これが書庫の本になっていこと、結局貸し出し回数が少なくてリサイクル本になったこと、リサイクル本頒布の時にも売れ残っていたこと・・・という、私の手元にくるまでの事情一つ一つが納得できる本。 村上春樹は苦手。登場人物がいつも感情移入できない。 これはあれなの?みんな作者の投影なの? 作者のマスタベーションを見ているようで、気持ち悪い。 読む本がないので仕方なく積読状態だった本を始末している。 間宮中尉の話は気持ち悪いけどおもしろかった。 大陸浪人について調べてみようと思った。

Posted byブクログ

2018/10/15

再読。詳細は第3部で。でも一言だけ。間宮中尉の長い話を聞き終えた後に岡田亨こと「僕」が感じた「知らない街に一人で取り残されたようなやるせない気持ち」というものを今の自分も感じている。話の落ち着く先が気になって仕方がないのである。

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2018/05/23

昔読んで、あるシーンがもう一回すごく読みたくて実家から引っ張り出してきたが、そのシーンはこの巻ではなかった。 久しぶりに読んだが描写がすごく丁寧。 どのシーンでも頭の中にスムーズに映像化される。 やはり好きなのは料理や音楽について描いているシーンで、青臭いといえば青臭いのだが、...

昔読んで、あるシーンがもう一回すごく読みたくて実家から引っ張り出してきたが、そのシーンはこの巻ではなかった。 久しぶりに読んだが描写がすごく丁寧。 どのシーンでも頭の中にスムーズに映像化される。 やはり好きなのは料理や音楽について描いているシーンで、青臭いといえば青臭いのだが、魅力的な切り取り方だなあと思う。 逆にグロいシーンは読むに耐えない、、 初めて読んでからおそらく15年以上経ってて、自分自身読解力とか経験とかが増して、より深く読めるようになった。 物語の展開自体はすっかり忘れているので、新鮮な気持ちで読める。

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2017/09/24

読解の糸口がいくつにも分かれていて、どれが正しいのか答えが見つからないまま、また新しい迷路の入り口に立たされる感じ。答えを必死に探そうとするゆえに、読む手が止まらない。

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2016/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルに「クロニクル」とあったので壮大なファンタジーを想像したが、実は主人公はほぼ自分の家から動かない。それであっても様々なキャラクターが絡む複雑な冒険譚である事は確かだと思う。飼い猫の失踪をきっかけに、妻の突然の蒸発や謎めいた女からの電話など、次々と不可思議な出来事が主人公にふりかかる。失われた妻を取り戻すため、今までの日常を捨て、徐々に決心を固める主人公。なかなかうまくまとめられないが、とても読みやすく、どこか優しさも感じる物語だった。妻の失踪・ある理由から女性達を辱める妻の弟・予知能力があると思われる加納クレタと加納マルタ・笠原メイと庭の井戸・ナツメグとシナモンとの仕事・本田さんとノモンハン戦争。特にノモンハンの下りがとても印象的だった。

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