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ねじまき鳥クロニクル(第1部) の商品レビュー

3.9

67件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

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2009/10/04

第1部だけじゃ全く全体像がつかめません。 13と14章だけ違う本読んでる気分になった。 サブタイトルの泥棒かささぎってそんな重要なのかな?笑 とりあえず2部も読もう。

Posted byブクログ

2009/10/04

久々の春樹作品。 不思議な世界観がなんとも魅力的vv 世田谷での綿谷ノボルという名の猫探し、 マルタ・クレタ姉妹、 妙にエロい電話をかけてくる謎の女、 クリーニング屋に放置されていたネクタイ、 ノモンハンでの戦争、 そして、かつらバイトとねじまき鳥・・・ それぞれの話が魅力的...

久々の春樹作品。 不思議な世界観がなんとも魅力的vv 世田谷での綿谷ノボルという名の猫探し、 マルタ・クレタ姉妹、 妙にエロい電話をかけてくる謎の女、 クリーニング屋に放置されていたネクタイ、 ノモンハンでの戦争、 そして、かつらバイトとねじまき鳥・・・ それぞれの話が魅力的。 さて、ここから話はどこの方角へ?

Posted byブクログ

2009/10/13

なんなんだろう、よくわからない。まだ第1部だから、いろんなことへの布石がどんどん置かれていく感じなのか。猫は、少女は、変な姉妹は…?いったいこれから、物語はどうやってすすんでいくんだろう。ノモンハンのことを、全然知らなかった自分が恥ずかしくなった。地名さえ、知らなかった。それはさ...

なんなんだろう、よくわからない。まだ第1部だから、いろんなことへの布石がどんどん置かれていく感じなのか。猫は、少女は、変な姉妹は…?いったいこれから、物語はどうやってすすんでいくんだろう。ノモンハンのことを、全然知らなかった自分が恥ずかしくなった。地名さえ、知らなかった。それはさほど重要なことじゃないかもしれないんだけど…。まだ、よくわからない。続きを読まなきゃ。

Posted byブクログ

2009/10/04

三部作の大長編。読み進めるのがつらいところもありますが疑うことのない傑作。後世に村上春樹の代表作と言われるのはこの作品だと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

全三部のうちの第一部。こんな分厚い本が三冊も!!と思うと手を出しづらく感じますが、いざ読み出すとすらすらと読めてしまいます。 ストーリーの中に常に潜む不安感が、カタストロフィを予期ささせます。カティサークとレモンドロップの描写は、私にそれらを欲させる威力を持ちます。間宮中尉の過去...

全三部のうちの第一部。こんな分厚い本が三冊も!!と思うと手を出しづらく感じますが、いざ読み出すとすらすらと読めてしまいます。 ストーリーの中に常に潜む不安感が、カタストロフィを予期ささせます。カティサークとレモンドロップの描写は、私にそれらを欲させる威力を持ちます。間宮中尉の過去語りは強烈なインパクトを持っています。死によって恩寵を得られるというのに、運命づけられた生によりそれが妨げられ、漫然とした人生を送ってしまうことになるとは皮肉すぎます・・・。

Posted byブクログ

2009/10/04

人を待っている間に、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』読みました。 特殊な小説だった。 非常に理路が整っており、主人公は他人を怖いと思うことがないようである。壁を作らないというか、他人に応える。 読んでいると私まで、何も怖いことがないように感じる。すぐ隣にいる人をジロジロ見つめ、...

人を待っている間に、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』読みました。 特殊な小説だった。 非常に理路が整っており、主人公は他人を怖いと思うことがないようである。壁を作らないというか、他人に応える。 読んでいると私まで、何も怖いことがないように感じる。すぐ隣にいる人をジロジロ見つめ、注意を引いて、彼のつけているその暴力的な香りのする香水が何というものか訊きたくなったりする。携帯電話のアドレスを聞かれてもためらいなく教えてしまいそうだし、ホテルに誘われてもついて行きそう。 そう思って男を見上げた瞬間、読んでいる雑誌が刺青のカタログであるのを知って、その写真のグロテスクさに目を伏せたのだが。やはりまだ私には、一歩を踏み出す勇気がないらしい。 『ねじまき鳥』を読み終わり、村上春樹に興味を持って次の本『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を買ってみた。(これまで二人くらいに面白いといわれたから) しかし1ページちょっと読みかけ、無性に『ねじまき鳥』が読みたくなった。私のいた喫茶店のすぐ隣は本屋だったし、私は前日にその本屋に『ねじまき鳥』が補充されたのを知っていた。 ‘今『ねじまき鳥』を買わねばならない’‘まるで私のために『ねじまき鳥』は補充されたのだ’、等々のセリフが、オカダ・トオルの声をもって私の頭に浮かぶ。 やれやれ、すっかり村上春樹のペースだ。 理路整然としているところや、‘やれやれ’と言うところ。もちろん口調は巧みに使い分けられているが、それらがどの人物にも共通し、「村上春樹ワールド」あるいは村上春樹の色を作っている。良いところでもあるし、悪いところでもある。 田村由美の『BASARA』のように、それぞれの人物にそれぞれの口癖や、性格があったほうが自然じゃないか? 別に自然さを追求してほしいとはこれっぽっちも思っていないが。 私の座っていた席は、窓に向かったカウンター席だった。 窓と言うよりはガラス張りの壁といった感じで、正面の風景は左右に150°、上下に100°くらい見渡せた。もちろんガラスの継ぎ目のサッシが数本、視界を邪魔していたけれど。 私の席のちょうど正面には交番があった。駅の北口の方から、4ヶ月くらい前にここに移転してきたのだ。 その交番の入り口、私の目の前で、自転車を押した一人の男が警官に囲まれていた。 男はポケットの財布を取り出し、両手を挙げていた。 警官の一人が彼のだぼだぼのズボンを触り、検査らしきことをしている。男はやれやれといった体で手を広げ、警官にニヤニヤ笑いかける。警官はニコリともしない。 取り囲まれたままで、男がこちらを振り向き、ニヤッと笑った。 こんな茶番めいた取調べなんて意味がねーんだよ、という風に。 男は自信たっぷりに見えた。 私が目を離した間に警官は消え、男は自転車を押して去ろうとしていた。私は男を目で追ったが、彼はまるで私の視線を感じたように振り返り、またニヤッとした。今度はハッキリと、ほらな、という声が聞こえた。 私は飲みかけのコーヒーをそのままに荷物を掴んで店を飛び出し、男の後を追った。 小走りで彼の後についていくと、一瞬知った香りがした。 決して好きとは言えない香り。これはさっき隣に座っていた男の香水だ。暴力的な香り。 あの時は、「村上春樹を読み終えた後の私」の世界にうってつけの、一登場人物にすぎなかったから、香り自体なんて意識していなかった。 男がもう一度、振り返った。私は言葉を発する直前のように、少し口を開いた。それが合図となった。 彼は立ち止まり、私が追いつくのを待った。 私が歩いて行くと、「乗れよ」と親指で自転車のリアキャリアを指した。 私は何も言わずに、自転車の後ろに横向きに座った。 男が自転車をこぎだすと、風のせいで香水のきつい香りが鼻から肺へと入ってきた。 何も考えずに男の背中に手を回し、薄手のTシャツ越しに感じる肌の感触を楽しんだ。

Posted byブクログ

2009/10/04

この本は夫婦のことを書いた小説だと思います。発売当初、私はまだ独身で、今ひとつこの本の言わんとすることがよく分かりませんでしたが、時をおいて家庭を持つ今この本を読むと、切々と訴えかけてくるものがあって内心驚きました。

Posted byブクログ