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龍は眠る の商品レビュー

4

529件のお客様レビュー

  1. 5つ

    153

  2. 4つ

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  3. 3つ

    116

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2023/07/17

超能力を持つ者が感じる苦しさと悲しさ。 その切実さが胸に迫ります。 人の心を読む等の能力に単純に憧れたりもしましたが、この物語を読む限りそんな安易な考えだけでは、心の均衡を保つことは出来ないように思いました。 人間関係というものは、心の中が分からないからこそ、成り立つものなの...

超能力を持つ者が感じる苦しさと悲しさ。 その切実さが胸に迫ります。 人の心を読む等の能力に単純に憧れたりもしましたが、この物語を読む限りそんな安易な考えだけでは、心の均衡を保つことは出来ないように思いました。 人間関係というものは、心の中が分からないからこそ、成り立つものなのかもしれませんね。

Posted byブクログ

2023/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『魔術はささやく』に続く宮部みゆきのちょっと不思議なミステリー。 超能力なんてホントにあるのか?という疑問はあるが、話の中では「ないと説明できない」ものとして理論的にその力が描かれている。 一方、事件自体はミステリーというよりは2時間ドラマでよくありそうなやつで、もう1どんでん返し欲しかった感。 てか、あれだけ主人公に「お前のせいで」的な批難をしていたのに犯人だった川崎氏ひどい。 小枝子は、完璧な結婚をしたはずだったのに可哀想だな……。

Posted byブクログ

2023/02/19

役に立つ能力の活かし方 超常能力者「サイキック」、他人の心を読める人物は今の世でも「変わり者」として「除け者扱い」されるかも知れない。このミステリーでは超常能力者により事件を未然に防ぐ「人の役に立つ」役割を複雑に絡んだ悪巧みを暴いていく小説だ。 人の隠れた才能は、引き出し方、引き...

役に立つ能力の活かし方 超常能力者「サイキック」、他人の心を読める人物は今の世でも「変わり者」として「除け者扱い」されるかも知れない。このミステリーでは超常能力者により事件を未然に防ぐ「人の役に立つ」役割を複雑に絡んだ悪巧みを暴いていく小説だ。 人の隠れた才能は、引き出し方、引き出され方次第で「起きる龍」になるかも知れない。生まれながらの才能、埋もれた才能、どちらも上手く引き出され、生かされば最高の幸せとなる。

Posted byブクログ

2023/02/11

宮部みゆき作品はこれが初めて。 サイコメトラーの話であるが、やはりこういう話は設定でどうにでもなってしまうので、なかなかのめり込みにくい。 タイトルも最後で少し触れられたと思いきや、なんともピンとこない感じで、なんとなく間延びしてしまった感は否めなかった。最後まで読ませる面白さ...

宮部みゆき作品はこれが初めて。 サイコメトラーの話であるが、やはりこういう話は設定でどうにでもなってしまうので、なかなかのめり込みにくい。 タイトルも最後で少し触れられたと思いきや、なんともピンとこない感じで、なんとなく間延びしてしまった感は否めなかった。最後まで読ませる面白さはあるのだが、後に残るものがあまりなかった印象でした。

Posted byブクログ

2022/05/31

超能力者の少年と青年に関わってしまう雑誌記者の高坂氏との物語。非常に面白い作品です。ぐいぐいと引き込まれて一気読みしてしまう事、間違い無し!登場する女性にも惹きつけられてしまいます。七恵さんは素晴らしい。私も惚れてしまいました。 宮部みゆきさんの大ファンになってしも〜た。

Posted byブクログ

2022/05/20

とっても面白く、読み始めるとぐいぐい引き込まれていって、止まらなくなってしまった!そして最後の意外な結末がさらに面白さを増していると感じた!

Posted byブクログ

2022/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

雑誌記者の高坂の周りには不思議な人。サイコパスの稲村慎司と織田直也。現実主義者の同僚生駒とこじらせ女子の佳菜子。元婚約者の小枝子。結局この女子二人のせいの事件じゃね?ただ、そのおかげで七恵と出会えたから、よかったのか!?人の人生なんて分からない。 サイコパス、「魔術は~」から続けて登場するわけだけど、当時はそういう時代だったっけ。にしても優しい慎司には、そして実はさらに繊細な直也にはとても生きにくい世界だろうな。知らずにいた方がいいことだらけの世の中だもの。 生駒との賭けがきちんと成立したのがナイス!

Posted byブクログ

2022/01/11

SF+ミステリー。 本作の魅力は、サイキックの能力を持ってしまった二人の少年の内面描写だろう。彼らがサイキック能力を持ってしまったことに悩みながら、最後に自身を犠牲にしつつも事件解決に貢献するという、彼らの成長が、ミステリー要素と上手く組み合わさって上手く描かれていると思う。

Posted byブクログ

2021/11/26

再読。 スマホを使っていないとか、時代を感じるところもあるが、話そのものは今読んでも古臭くない。 超常能力を持つ者を題材とした、こういう宮部さんの話をまた読みたい。

Posted byブクログ

2021/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

嵐の夜、蓋の外れたマンホールに子供が転落して行方不明になってしまう。雑誌記者の高坂とサイキックの高校生稲村慎司が出会うことろでストーリーが始まる。 誰でも一度は「相手の心が読めたら」と思うのではないだろうか。 しかし、知らないことが幸せというのは確かにある。無知だからこそ生きていけるという部分もある。相手の心の中を読むよりも、相手の心を理解しようと努力することの方が大事。そんなことを教えてくれる一冊だった。 人が心の奥底に飼っている龍が眠っているからこそ、人は人として生きていけるのかもしれない。

Posted byブクログ