やさしさの精神病理 の商品レビュー
筆者は、優しさを「旧…
筆者は、優しさを「旧来のやさしさ」と新しい“やさしさ”に分けて、具体的な事例を検討しつつ分析を進めていく。本書を読むことで、自分の性格が変わるということはないかもしれないが、優しいという概念に関して、日々の生活を通じて考えるきっかけになると思う。
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今までにない「やさし…
今までにない「やさしさ」の、大平さん流の定義です。精神科に通ってこられた方をモデルとした話で、読みやすく、面白いです♪でも、ただ『やさしい』だけが好まれる人間関係っていかがなものでしょう?そんなことも考えさせられる1冊です。
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新しい「やさしさ」の…
新しい「やさしさ」の定義がここにあります。少し前の著作ですが今読んでも共感できる部分もあります。若者の姿が見られます。
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やさしさとは何か? 今まで深く考えることなく、人にはやさしくしよう。と思い生きてきました。 そこでやさしさについて知りたいと思いこの本を読みました。 作者は、精神科医の方で実際の患者の相談をもとにやさしさを2つに分けて話が進みます。 やさしさに2つもあるの?と思いながら読み...
やさしさとは何か? 今まで深く考えることなく、人にはやさしくしよう。と思い生きてきました。 そこでやさしさについて知りたいと思いこの本を読みました。 作者は、精神科医の方で実際の患者の相談をもとにやさしさを2つに分けて話が進みます。 やさしさに2つもあるの?と思いながら読み進めていくと自分もそのやさしさを知らずにつかってていることに気づかされました。 あなたもこの本を読むことでやさしさとは何か、なぜ人はケンカしてしまうのかを理解できると思います。
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きずなとほだし。束縛なしの絆はありえないという言葉が印象に残った。 確かに、僕の周りの友人や職場の人も、人のプライベートには踏み込まない"やさしさ"がある。波風を立てないことをよしとする。なんだか表面上の付き合いな気がする。僕はどちらかというと旧来の「やさしさ...
きずなとほだし。束縛なしの絆はありえないという言葉が印象に残った。 確かに、僕の周りの友人や職場の人も、人のプライベートには踏み込まない"やさしさ"がある。波風を立てないことをよしとする。なんだか表面上の付き合いな気がする。僕はどちらかというと旧来の「やさしさ」を求めるタイプなのか、もっと寄り添ってほしいし寄り添いたいなと思う。 今まで、相手との関係を前進させるためにも言いにくいことを言うことが何度かあったが、まず上手くいかなかった。これは今時の"やさしさ"を僕が理解していなかったからかもしれない。 もう少し付かず離れず、干渉し合わない関係を意識してみようと思った。この本は1995年発行なので、今の世のほとんどの人は"やさしさ"の中で生きているのだろうと思うから。
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この本を手にしたのは中学生くらいと記憶している。当時の予備校で受けた現代文の授業に出てきたのが、本書or豊かさの…だったはず。 95年の著作なので現代の目線からはズレるかと思っていたが、太宗は何も変わらない。慮って黙っていること、相手の領域に踏み込まないことは現代のやさしさ、な...
この本を手にしたのは中学生くらいと記憶している。当時の予備校で受けた現代文の授業に出てきたのが、本書or豊かさの…だったはず。 95年の著作なので現代の目線からはズレるかと思っていたが、太宗は何も変わらない。慮って黙っていること、相手の領域に踏み込まないことは現代のやさしさ、なのか?指摘することがやさしさなのか?いずれにせよ言い方次第の側面は大きいのだが、相手方に身構えられないようにはしたいところ
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呆れるほどくだらない話かと思いきや、結構面白かった。傷つけないことと優しさの混同は今でもあると思う。第五章のサイレンスや、第六章の責任回避に優柔不断も同じ。でも、憎まれ役を買う優しさは今の易しさにはない (少なくとも見かけない) ものではないか。
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昔は「ホット」なやさしさ、つまり相手の気持ちに入って同情・共感することが「やさしさ」を伝える行為だった。 しかし今は「ウォーム」なやさしさ、つまり相手の気持ちに立ち入らないことが「やさしさ」を表す。 それは、自分も相手も傷つけたくないという「予防」である、と著者は分析している。 ...
昔は「ホット」なやさしさ、つまり相手の気持ちに入って同情・共感することが「やさしさ」を伝える行為だった。 しかし今は「ウォーム」なやさしさ、つまり相手の気持ちに立ち入らないことが「やさしさ」を表す。 それは、自分も相手も傷つけたくないという「予防」である、と著者は分析している。 私は知人には「ホット」なやさしさ、他人には「ウォーム」なやさしさ、って使いわけてる気がするな。 新しい「やさしさ」の面が知れて、面白かった。
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昨今の人間関係をうまく言語化されていました。 いくつかの患者との対話はフィクションかと思うぐらいの濃い内容でした。 直接的なやり取りがない・察することが優しさであるということは私にもすごくわかります。 人間関係において考える切り口がまた広がりました。 勉強になりました。
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30年近く前の本だが現代にも通じる、人とのコミュニケーションの悩みを、患者に寄り添って紐解いていく様子が心地よかった。その中で「やさしさ」の定義の変化に対する考察がなされており興味深かった。
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