ファントム(上) の商品レビュー
ガストン・ルルーのホラー小説『オペラ座の怪人』に登場する 怪人・エリックの生涯を描いた二次創作作品。 原作ではひたすら不気味な化け物でしかなかったエリックが、 この作品では多く過去を背負った人間として描かれている。 せつない・・・。 この作品の怪人はラリアットかます勢いで抱き...
ガストン・ルルーのホラー小説『オペラ座の怪人』に登場する 怪人・エリックの生涯を描いた二次創作作品。 原作ではひたすら不気味な化け物でしかなかったエリックが、 この作品では多く過去を背負った人間として描かれている。 せつない・・・。 この作品の怪人はラリアットかます勢いで抱きしめたくなる。 各地を旅して、たくさんの人に出会って、尊敬を得るだけの知恵と技術を身につけて、愛してくれる人もいた人生だったのに、すれ違ったり、失ったりして、本当に欲しかったものを手に出来なかったんだとか思うと、なんかもう・・・。
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ガストン・ルルーのあまりにも有名な『オペラ座の怪人』のファントム。エリックの物語。 ルルーの描くエリックは、とにかく幽霊の名の通り、怖いと言うのがまず先に立つ感じですが、この本を読むと、エリックの本当の姿、というか、単に殺人鬼とか怪物ではない、「人間」エリックが描かれていて、どう...
ガストン・ルルーのあまりにも有名な『オペラ座の怪人』のファントム。エリックの物語。 ルルーの描くエリックは、とにかく幽霊の名の通り、怖いと言うのがまず先に立つ感じですが、この本を読むと、エリックの本当の姿、というか、単に殺人鬼とか怪物ではない、「人間」エリックが描かれていて、どうしようもなくエリックに魅かれる。 ------------ エリックが生まれてから、母の下で暮らしていた9歳まで。そこからボッシュウィルの生家を飛び出して、ジプシーの男に捕まり見世物にされ、そこからローマのマイスターの内弟子となり、その後あちこちちに流れて、大人になったエリックのもとに、ペルシアのシャーからの使者が、やってきて、ペルシアの食客になるまでの話。 ------------ ホンキで書くと途方もなく長くなってしまうので我慢。
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オペラ座の怪人のファントムを“怪人”としてではなく“エリック”という一人の人間としての生涯を書いた、ファントム派には堪らない作品。 (こっそり)ペルシア人大活躍。
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オペラ座の怪人の本は世にたくさんあるけど、怪人の人生を辿る本は少ないのではないでしょうか。運命と宿命に翻弄される彼の人生が心にきます。
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舞台版オペラ座の怪人が好きな人は読むべき作品だと思う。 上巻はファントム誕生から青年期まで。 一気に読み進め、下巻に手を延ばしてしまう、そんな作品。
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タイトルにひかれて、店頭で手にとり、遠慮がちに、ぱらぱらとめくっているうちに、読み終わり、はっと気付いて、翌日下巻は図書館に借りに行った本です。
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劇団スタジオライフが現在公演中の「ファントム」の原作。 6月27日までシアターサンモールにて公演。 http://www.studio-life.com/
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2011年6月に劇団スタジオライフが舞台化。 観劇に先駆けて読んでみました。 オペラ座の怪人・エリックの一生を書いた作品。 作者が『オペラ座の怪人』とは違うので、スピンオフというよりは、ある意味二次創作? エリックと母マドレーヌの関係が非常に悲しい。 上下巻通して様々な国が舞台となるが、やはり母子の物語が特に素晴らしい出来だと思いました。
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オペラ座の怪人・ファントムの生い立ちを、複数の視点から語っていく上巻。 エリック本人も含め様々な人の視点を通じて、エリックの残忍さや孤独が 形成されていくまでの過程が丁寧に描かれていて好感。 MVP:なし
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『オペラ座の怪人』のミュージカルや映画を見る予定の方にぜひ、事前に読んで頂きたい本。 15年以上前に読んだけれど、未だに忘れられない一冊。
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