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美味礼讃 の商品レビュー

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73件のお客様レビュー

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2013/09/25

「辻調」こと辻調理師専門学校の経営者にして、日本に〝本物のフランス料理〟を広めた伝道者、辻静雄の半生を描いた伝記風味の物語。 プロの料理人でもない男が、なぜ〝フランス料理の最高の理解者〟としてキラ星のごときフランス料理界の重鎮たちから慕われ、信頼されえたのか? それは、稀有な「...

「辻調」こと辻調理師専門学校の経営者にして、日本に〝本物のフランス料理〟を広めた伝道者、辻静雄の半生を描いた伝記風味の物語。 プロの料理人でもない男が、なぜ〝フランス料理の最高の理解者〟としてキラ星のごときフランス料理界の重鎮たちから慕われ、信頼されえたのか? それは、稀有な「舌」と「探究心」をもつ辻の存在を、彼らが〝ガストロノーム〟として認めたからにほかならない。そこに、料理人と〝ガストロノーム〟と呼ばれる客とのハイレベルな〝共犯関係〟によって栄華を極めてきた、フランスの食文化の奥深さを垣間見ることができる。 実在の人物を取り上げつつ、おそらくはかなりフィクションの要素も多いと思われるが、まるで運命に導かれるように辻静雄が料理の世界へと引き込まれてゆく様は、読んでいてワクワクする。著者のストーリーテリングの巧みさだろう。 高度経済成長前夜、世界へと飛び出した日本人のサクセスストーリーという意味で、小澤征爾の『ボクの音楽武者修行』にも通じる爽やかさも。子供のころ、テレビで『オーケストラがやってきた』や『料理天国』を観るのを楽しみにしていた世代には絶対に手に取ってほしい一冊。

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2013/05/11

文句なくおもしろい。 この本に出会えたことに感謝。 へたなベンチャー本よりも熱くて面白い。 フランス料理がこれほどに普及している裏には、 こんなにも熱い思いがあったとは。 料理を食べるときは、もっと真剣に食べなくてはと強く感じた。 料理をつくるのが好きな人。 料理を食べる...

文句なくおもしろい。 この本に出会えたことに感謝。 へたなベンチャー本よりも熱くて面白い。 フランス料理がこれほどに普及している裏には、 こんなにも熱い思いがあったとは。 料理を食べるときは、もっと真剣に食べなくてはと強く感じた。 料理をつくるのが好きな人。 料理を食べるのが好きな人。 全てに読んでほしい本。

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2018/03/10

日本にホントのフランス料理を 広めたオトコの物語。 なんでも 最初に行うということは、大変なことである。 食べるという行為が 文化まで高めることが 本当にできるのか。 「結局 人間にできることは、 自分にやってきたことに 満足することなのだ」 辻静雄の優れている点は 1 歴...

日本にホントのフランス料理を 広めたオトコの物語。 なんでも 最初に行うということは、大変なことである。 食べるという行為が 文化まで高めることが 本当にできるのか。 「結局 人間にできることは、 自分にやってきたことに 満足することなのだ」 辻静雄の優れている点は 1 歴史的に物事を追求しようとしていること   なぜか? 2 具体的で 実践的であること。   わかるまで、こだわる。 3 味覚へのあくなき追求。   手間を惜しまない。   常に追求する。 4 本物を追求すること。   本物にあうこと。 「すばらしい人たち」に あうことと その人たちから学ぶこと。 おなかがすいたから食べる人間と味をかみ締めながら 楽しんで食べる人と厳密に区別する。 人間を見る目が大切。 コックほど 料理を知らない人間はいない。 そこに ガストロノミー という科学が成立する わずかな余地がある。 一流の味を理解する。

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2013/01/17

文章のリズムが最高。勿論、成功の陰に妬み・裏切りがあり、最後に『人間に出来る事は、自分がやってきたことに満足するだくなのだ』との結論に達する物語も良かった!

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2012/11/26

辻調理師専門学校校長、辻静雄氏の物語。 「辻調理師専門学校」の名前は知っていても、その辻静雄氏が、本場のフランス料理を日本に普及させた先駆者であることは知らなかった。 彼の志に導かれ今があること、そして今も尚、育まれ受け継がれていることに感銘を受けた。料理の道を志す人には是非読ん...

辻調理師専門学校校長、辻静雄氏の物語。 「辻調理師専門学校」の名前は知っていても、その辻静雄氏が、本場のフランス料理を日本に普及させた先駆者であることは知らなかった。 彼の志に導かれ今があること、そして今も尚、育まれ受け継がれていることに感銘を受けた。料理の道を志す人には是非読んで欲しい一冊。

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2012/08/29

辻調の社長が、日本一に成長させた軌跡の物語。一つの本物のフランス料理を日本に広めたいという思いのもと、行動することで、多くの人の協力を得て、成功した物語だった。

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2012/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

辻静雄(大阪あべの辻料理専門学校)を書いた本 世界中の料理を味わい尽くすには、財力、健康、時間、優れた味覚、理解者が必要とする 私の知らない料理の数々が紹介されている 齢を考えれば、機会はすくない 楽しみにしている

Posted byブクログ

2012/05/29

辻静雄の物語。本物を知り、それを広めることのみに情熱を傾けた人物として描かれている。成功譚としても読め、どくごはとても清々しい。作者の淀みなく、簡潔に言い切る文章も内容に一層の魅力を与えてる。海老沢泰久の中で一番すきかも。

Posted byブクログ

2012/04/27

料理に関しては全くの素人でありながら「日本一の調理師学校をつくる!!」という決意の元に「辻調」をつくり上げてしまった・・・まさに「意志あるところに道は開く」です。-toshi-

Posted byブクログ

2012/04/04

20120403読了。 辻調理師専門学校の辻静雄の伝記小説。 今年読んだ小説ではダントツにおもしろい。 深夜急行を読めば旅行に行きたくなるように この小説を読んだら食べ歩きがしたくなるし、料理がしたくなる。

Posted byブクログ