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深夜特急(4) の商品レビュー

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191件のお客様レビュー

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2019/11/23

バックパッカーのバイブル本。本来の目的であるデリーからのバス旅がようやく始まり、本巻では陸路でパキスタン、アフガニスタン、イランまで巡る。 とにもかくにも、今では辿ることの難しい、ペシャワール→カブール→カンダハル→マシュハドのルートがかつて存在していたことすら驚いた。1970年...

バックパッカーのバイブル本。本来の目的であるデリーからのバス旅がようやく始まり、本巻では陸路でパキスタン、アフガニスタン、イランまで巡る。 とにもかくにも、今では辿ることの難しい、ペシャワール→カブール→カンダハル→マシュハドのルートがかつて存在していたことすら驚いた。1970年代までアフガニスタンは旅人にとって楽園のような国と聞く。当時の面影を垣間見ることができただけでも、この本を読んだ価値があったと思う。ストーリー自体はバス移動とチャイハネでのお茶の繰り返しだが、風景や飲むお茶の変化から、西へ西へ移動している情景が伝わる。

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2019/11/14

イランに向けて4巻より読み始める。 . -p83より -ヒッピー(お金が無い旅人)とは、人から親切を貰って生きていく物乞いなのかもしれない。 -人から親切によって与えられる食物や情報が、異国で生きていくために必須だということ。 -人々の親切が旅の目的そのものになっている。 . 現...

イランに向けて4巻より読み始める。 . -p83より -ヒッピー(お金が無い旅人)とは、人から親切を貰って生きていく物乞いなのかもしれない。 -人から親切によって与えられる食物や情報が、異国で生きていくために必須だということ。 -人々の親切が旅の目的そのものになっている。 . 現地で物乞いに出会うこともあったが旅人そのものが物乞いであると言い表したこの文章に納得感を覚えた。

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2019/09/14

「人々の親切が旅の目的そのものになっている。 旅にとって大事なのは、名所でも旧跡でもなく、その土地で出会う人なのだ」という著者の思いは 旅が物見遊山ではなく生活そのものになった者の感慨か。 全6巻のうち4巻まで読み終えた。大相撲で言えば中盤戦を終えこれから終盤にかかる。この旅を読...

「人々の親切が旅の目的そのものになっている。 旅にとって大事なのは、名所でも旧跡でもなく、その土地で出会う人なのだ」という著者の思いは 旅が物見遊山ではなく生活そのものになった者の感慨か。 全6巻のうち4巻まで読み終えた。大相撲で言えば中盤戦を終えこれから終盤にかかる。この旅を読み終えた時、自分はこの旅と自分の生き様をどのように重ねてみることになるのだろう。

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2019/09/09

何か大きな出来事があるわけではないけれど、一つ一つの描写が色々な景色をイメージさせる。そんな本。5,6はいつ読もうかなあ…。

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2019/09/08

知らないエリアである。 バス旅も長くなってきて、やや中だるみ感を抱かせる(必ずしも、悪くない意味で)。 ホームシックらしさも時折見せ、新宿の街角を思い出したり、磯崎夫妻との会食で心置きなく食事をし、日本語を存分に話したりする姿は印象的。 それ以外には、ひたすら一路西に、テヘラン...

知らないエリアである。 バス旅も長くなってきて、やや中だるみ感を抱かせる(必ずしも、悪くない意味で)。 ホームシックらしさも時折見せ、新宿の街角を思い出したり、磯崎夫妻との会食で心置きなく食事をし、日本語を存分に話したりする姿は印象的。 それ以外には、ひたすら一路西に、テヘランに向かう。 バス旅のトラブル、ヒッピーたちとの団結感。 それらが淡々と描かれていくから、ようやく未明に大都会テヘランの光が神々しくみえたときの感動は印象的。 磯崎夫妻を探すときのホテルの数の多さ、それに電話ボックスが目につくということとか、市場での時計屋との数日がかりの値切り交渉とかで、そのテヘランのテンションが描かれるのである。

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2019/06/23

主人公(著者)のモチベーションの低下を感じる。 インドを抜けた後は、バスの旅が延々と続くのだが、 アジアの電車旅のような、他の乗客とのやり取りも希薄。 日本人夫妻に会う件は面白かったが、それ以外はイマイチな印象。 ネガティブな発言も多くなってきた気がする。 西へ進み、町が近代化...

主人公(著者)のモチベーションの低下を感じる。 インドを抜けた後は、バスの旅が延々と続くのだが、 アジアの電車旅のような、他の乗客とのやり取りも希薄。 日本人夫妻に会う件は面白かったが、それ以外はイマイチな印象。 ネガティブな発言も多くなってきた気がする。 西へ進み、町が近代化されてきたからかもしれないが。

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2019/06/22

* 乗合バスの描写が増えてくるが、言葉も通じない中で乗り込む密室空間での長距離移動という「この人たち信じるしかない」という独特の不安がうまく伝わってきて懐かしかった。なんだろう、乗合バスって、本当に乗ってる人みんな悪者に見えてくるんだよな。いつまでも安心してねれなかったなw * ...

* 乗合バスの描写が増えてくるが、言葉も通じない中で乗り込む密室空間での長距離移動という「この人たち信じるしかない」という独特の不安がうまく伝わってきて懐かしかった。なんだろう、乗合バスって、本当に乗ってる人みんな悪者に見えてくるんだよな。いつまでも安心してねれなかったなw * 「人の親切が旅の目的になる」という表現がすごくグッときた。特に一人旅の場合は、絶景とかの感動はもちろんあるが、宿のおばちゃんがやさしかったとか、バーでおじさんがおごってくれたとか、通りすがりの人のほんの少しのつながりみたいなものに異常に感動しがちになる。逆になかなかそういった出会いがない時は、常にずっと寂しい気持ちになる。例え目的の景色が泣けるほど凄くても。 * 巻末の対談の中で、日本やアメリカは自分が何かを起こさないと何も始まらないが、東南アジアや南米では勝手にどんどん色々起こってしまう、と。これも心に残った。 * アメリカに留学したばかりの頃、社会人になって東京での一人暮らしを始めた頃、ある程度慣れてふと気を抜くと本当に何も起こらず、すぐに周りの世界から置いてけぼりになったような気分になっていた。チャンスを掴みに一人でやって来た新しい街で「何もおこんねーじゃねーか」と。逆にいうと最初は刺激ばかりでも、安心感は意外とすぐに手に入り、落ち着くことはできるんだけど。 * そういう意味でアジアや南米は「勝手に起こることの解決」にエネルギーを使うのに対し、日本やアメリカは「起こす」ことにエネルギーを使う。 * 僕が当時ひとり旅にやたら出かけてたのは半分くらいはエネルギーの使い方を変えたかった、というのもあるのかもしれないな。

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2019/07/09

パキスタンの長距離バスは、凄まじかった。道の真ん中を猛スピードで突っ走り、対向車と肝試しのチキン・レースを展開する。そんなクレイジー・エクスプレスで、〈私〉はシルクロードを一路西へと向かった。カブールではヒッピー宿の客引きをしたり、テヘランではなつかしい人との再会を果たしたり。前...

パキスタンの長距離バスは、凄まじかった。道の真ん中を猛スピードで突っ走り、対向車と肝試しのチキン・レースを展開する。そんなクレイジー・エクスプレスで、〈私〉はシルクロードを一路西へと向かった。カブールではヒッピー宿の客引きをしたり、テヘランではなつかしい人との再会を果たしたり。前へ前へと進むことに、〈私〉は快感のようなものを覚えはじめていた―。

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2019/06/09

From Youth to Death 「何が起こるか分からなかった場所からルーティンでも暮らしていける場所へ」という表現が何故だか印象に残った。

Posted byブクログ

2019/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バスのチキンレースの話が面白かった。 日本では絶対に体験出来ないことだと思う(体験したいかどうかは別にして)。次々と旅を進めて行くことに快感にしている一方、一人旅での孤独な姿も伺えた。日本語が懐かしくなり、日本人と出会うと嬉しそうなのが思い浮かぶ。 また、巻末の対談も印象的だった。「サムシングハプンズ」と「メイクサムシングハプンズ」の表現は確かにと思った。東南アジア、中東などの国ではこちらから仕掛けるでもなく、周囲で何かが常に発生している。そういうハプニングを探しながら旅をするのも楽しいかなと思った。続きの旅も楽しみ。

Posted byブクログ