キツネ山の夏休み の商品レビュー
これだ!たぶん…! 小学生の頃、学級文庫として置いてあって。休み時間に夢中で読んだ。 青い色味の表紙に課題図書の銀色のシールが貼ってあったこと。キツネとお祭りの場面。 その他は、内容も書名も全然覚えていなかったけど、この本に惹きこまれたのを覚えている。 子どもたちの一生に一...
これだ!たぶん…! 小学生の頃、学級文庫として置いてあって。休み時間に夢中で読んだ。 青い色味の表紙に課題図書の銀色のシールが貼ってあったこと。キツネとお祭りの場面。 その他は、内容も書名も全然覚えていなかったけど、この本に惹きこまれたのを覚えている。 子どもたちの一生に一度の夏。今年も、楽しい、すばらしい夏休みになりますように!
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夏休み、一人暮らしの祖母宅で過ごす小学生の主人公。そこで出会う稲荷山の狐たちとの不思議な出会いと冒険。
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恐らく小学生の私が読書の面白さを見つけるきっかけになった一冊! 大人になって読み返してみたら、また別の気づきがあり何という名著だろうと感動した。 虫取り、夏祭り、夏の盛りの描写より 山送りの夏が去っていく描写の方がグッとくる ◉なんて素敵なboy meets fox キツ...
恐らく小学生の私が読書の面白さを見つけるきっかけになった一冊! 大人になって読み返してみたら、また別の気づきがあり何という名著だろうと感動した。 虫取り、夏祭り、夏の盛りの描写より 山送りの夏が去っていく描写の方がグッとくる ◉なんて素敵なboy meets fox キツネのオキ丸との出会いのシーンがワクワクすぎる 自分しか見えてない⁈みたいな、お化けなのか人間なのか、ゾクゾク、ワクワク感! 小学生はたまりませんよね、こういうの -「きみ…だれだ?おばあちゃんのしりあい?」 答えるかわりに弥はたずねかえしました。 「おれかぁ?」 男の子のにやにや笑いは、いよいよ顔いっぱいにひろがりました。 「おれは、オキ丸。/おい。そのうち、遊ぼうな」 また病の女の子の家の庭の石を転がすとか コソ泥を捕まえるとか、おもろそーなイベント盛りだくさんなんですわ 風を捕まえ、二人で大空を舞う表紙の絵が大好きなんです ◉大人になったお父さん 弥のお父さんは昔かなりわんぱくな少年だったということ、キツネ稲荷の神様を信じていたこと、そしてキツネの神様に守られていたことが描写されています。 本を読み返した時に、お父さんから弥に宛てた手紙で 「仕事が忙しく、クーラーの効いた部屋で1日過ごしていると、今が夏なのか秋わからなくなってきます。 弥の十歳の夏は一度きりです。大切に過ごしてください」と書いてあり切なくなった。 これが大人になるということなのか… -「何より大切だと思っていたこと、夢中になっていたこと、それがみんなだんだん色あせてね。そうやって忘れていくからこそ、人間は新しい場所で新しく暮らしていけるんでしょうね」 ◉同じ季節は二度と来ない 私は夏には40歳になります。 今まで何度となく夏を経験してきました。 今では何歳の夏はこうだったと、自分の年齢に合わせて思い出すこともできなくなりました。 それでも、39歳の私と今の私は違う。 考え方も違うし、家族の状況も変わっています。 だから同じ季節がまた巡ってきたとしても、私がそこで何を感じ、何を選ぶかは今だけのものなんだなと思いました。 -「オキ丸…また会えるよね。ぼくまた、きっとおばあちゃんちへ来るから…そしたらまた会えるよね」 「おまえが、忘れなければな」 「忘れないよ!」弥はさけぶように言いました。/ ニヤリとわらったまま、オキ丸は弥の目の前から、夜の空へうきあがっていきました。 いつか、弥が大人になって忘れてしまう日がきたとしても、来年またオキ丸と弥が再会できますように。そう願ってしまう読後感…
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2023年、8月の終わり。 子供達の夏休みの最終盤、クタクタになった私は、直前に自分で入手したこの本を1人でゆっくりと読んだ。 夏休みの間に読んで、すこしでもこの世界を肌で感じたいと思ったので、間に合ったことにホッとしている。 この本はかつて、小学生だった私には読めなかったけ...
2023年、8月の終わり。 子供達の夏休みの最終盤、クタクタになった私は、直前に自分で入手したこの本を1人でゆっくりと読んだ。 夏休みの間に読んで、すこしでもこの世界を肌で感じたいと思ったので、間に合ったことにホッとしている。 この本はかつて、小学生だった私には読めなかったけど、思い出のある本だった。 この本は当時、夏休み課題図書に指定されていた。 私自身は手に取らなかったものの、同じクラスのある男子が授業中に真剣に読み、この本を絶対借りる(買ってもらう?)と宣言していたのだ。 彼はあまり本など読まないタイプだったので、私にはそれが意外で、彼にそうまで言わせるなんて「読書の力って、すげーんだな!」cv松本梨香みたいなことを思ったのを覚えている。 結局そのまま30年くらいが経ち、たびたび図書館などでこの素敵な表紙イラストを見るたびに、あっ、あの本だ、とハッとしていた。 今回とうとう、夏休みなんだし、と30年前に出会わなかったこの本を手に取ることができた。 少年が父方の祖母のもとで過ごす、まぶしく、命と時間をいっぱい感じる夏休みがぎゅっと詰まった素敵な一冊だった。 ストーリーのメインは、キツネだけでもないし、祖母にまつわる秘密だけでもない拡がりのある一冊。 言葉を尽くして万事を表すこともできる少年の夏の思いを、あえて、花火のように消えてしまう美しいものに仕立てた潔いこの本が、だからこそ、あの少年の心をとらえたのだなあと、読書しない男児の親になった今の私にしみじみと見せてくれる一冊。 今、読めてよかったし、今後もこの本が子供達を明るく照らしてくれるように願う。 今やもう、ここにある昭和の香りのする夏こそがファンタジーになったとしても。
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小学生の主人公・弥(ひさし)が、稲荷山の祖母の家で過ごした夏休みのあいだに、不思議で愉快な体験をした物語。妖怪キツネ、水グモ、猫股などが登場して、でも恐ろしさは全くなく楽しく読むことができる。煩うことなく過ごせた夏の日々が、懐かしく感じられた。
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りまのさんとアールグレイさんのコメントを拝見し、読みたくなって図書館予約 1995年の小学校高学年の課題図書 全く知りませんでした しかも、この真冬に(* ´艸`)読みました 富安陽子さんの世界、堪能させていただきました しかも、挿絵まで! ふしぎな世界、ノスタルジーあふれる...
りまのさんとアールグレイさんのコメントを拝見し、読みたくなって図書館予約 1995年の小学校高学年の課題図書 全く知りませんでした しかも、この真冬に(* ´艸`)読みました 富安陽子さんの世界、堪能させていただきました しかも、挿絵まで! ふしぎな世界、ノスタルジーあふれる縁日の描写 登場人物がみんな素敵ですよね あー、よかった ラスト、友情を交わしたキツネとの会話 「きっとまたあえるよね」 「おまえが、わすれなければな」 子どものときの感動は薄れていくけれど、でも忘れないよね。 お父さんの中にもきっと…… ≪ キツネ山 光と風と なつかしさ ≫
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20年程前の小学生時代に読んでから、何度も読み返しています 夏の匂い、かつての爽やかな夏の日差し、夏の夜 すべての夏を閉じ込めたような物語 大人になった今でもふっと迷い込める 不思議な出会いのある本 自分に田舎のおばあちゃん家はないし、キツネに会ったこともないけれど開けば必ず...
20年程前の小学生時代に読んでから、何度も読み返しています 夏の匂い、かつての爽やかな夏の日差し、夏の夜 すべての夏を閉じ込めたような物語 大人になった今でもふっと迷い込める 不思議な出会いのある本 自分に田舎のおばあちゃん家はないし、キツネに会ったこともないけれど開けば必ず子ども時代の夏休みに連れて行ってもらえます
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十歳の主人公、弥が父方の田舎のおばあちゃんの家で夏休みを過ごす話。 猫股の大五郎、キツネが化けた少年、オキ丸、優しいおばあちゃん、など、不思議で、魅力的なキャラクターが、出てきます。 山送り祭、縁日の夜店、水まんじゅう、お父さんの子供のころの話、などが、こころに残ります。 オキ丸...
十歳の主人公、弥が父方の田舎のおばあちゃんの家で夏休みを過ごす話。 猫股の大五郎、キツネが化けた少年、オキ丸、優しいおばあちゃん、など、不思議で、魅力的なキャラクターが、出てきます。 山送り祭、縁日の夜店、水まんじゅう、お父さんの子供のころの話、などが、こころに残ります。 オキ丸と、稲荷山の谷の上から、風にのって、見た、もう一つの山送り、108匹の守りキツネたちのキツネ火、キツネたちの夏送り、の、情景描写が美しいです。 オキ丸との別れのシーン、 オキ丸…またあえるよね。と呼びかける弥に、 「おまえが、わすれなければな」 「わすれないよ!」「ぜったいにわすれない」 …… このシーンに、うるっとしてしまいました。 児童文学ですが、とても読み応えありなお話でした。読めて良かったです。 アールグレイさん、良い本のご紹介、ありがとうございます!
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20年以上前に、学校の図書室で借りて、今でもタイトルを覚えていました。 キツネ、神社、山、田舎、こどもと楽しそうなエッセンスばっちり。さらっと読めますが、当時、ちょっとドキドキしながら夏休みに読んだ記憶があります。
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小学生の時に何となく読んだことがあって、 印象には残っていたけれどどんな本だったのか思い出せず、『水まんじゅう キツネ 夏』で調べて再会した本。 改めて読んで良かった。 この本で水まんじゅうの存在を知った。 今も昔も、水まんじゅうの描写があるページで、冷たさや餡子の甘さが口...
小学生の時に何となく読んだことがあって、 印象には残っていたけれどどんな本だったのか思い出せず、『水まんじゅう キツネ 夏』で調べて再会した本。 改めて読んで良かった。 この本で水まんじゅうの存在を知った。 今も昔も、水まんじゅうの描写があるページで、冷たさや餡子の甘さが口に広がって食べたくなったーー 同じ夏が二度と来ないように、出会いも然り。 なんとなく会いたいな、一緒にいたいなと思える相手は、大切にしたい。 相手の正体が化け物でも、妖怪でも、好きなら良い出会いだと思う。 弥にとって、生涯かけがえのない夏休みになっただろうなぁ。
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