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亜愛一郎の狼狽 の商品レビュー

3.9

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2010/06/03

30年以上前の作品やのに全然古くなくて、情景描写がうまい。 軽いタッチで描かれているけどちゃんとミステリーやし。 短編もおもしろかったけど、今度は長編も読んでみたいな。

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2010/04/18

粗筋(アマゾンから引用) 雲や虫など奇妙な写真を専門に撮影する青年カメラマン亜愛一郎は、長身で端麗な顔立ちにもかかわらず、運動神経はまるでなく、グズでドジなブラウン神父型のキャラクターである。ところがいったん事件に遭遇すると、独特の論理を展開して並外れた推理力を発揮する。作家・...

粗筋(アマゾンから引用) 雲や虫など奇妙な写真を専門に撮影する青年カメラマン亜愛一郎は、長身で端麗な顔立ちにもかかわらず、運動神経はまるでなく、グズでドジなブラウン神父型のキャラクターである。ところがいったん事件に遭遇すると、独特の論理を展開して並外れた推理力を発揮する。作家・泡坂妻夫のデビュー作「DL2号機事件」など全8話を収録した。

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2009/12/29

とにかくユニークな探偵、亜愛一郎。切れるのかボケてるのか、運動神経良いのか悪いのかもまったく不明、つかみ所なし。外見と中身のギャップも甚だしい。でもけっこう好感が持てるなあ。 第一話「DL2号機事件」からしてやられた! この発想はとんでもない! 一瞬「んなアホな」と思いそうになる...

とにかくユニークな探偵、亜愛一郎。切れるのかボケてるのか、運動神経良いのか悪いのかもまったく不明、つかみ所なし。外見と中身のギャップも甚だしい。でもけっこう好感が持てるなあ。 第一話「DL2号機事件」からしてやられた! この発想はとんでもない! 一瞬「んなアホな」と思いそうになるのだけれど、よく考えてみると、こういう思考ってたしかにある。ここまで極端ではないけれど、こういうこと考えたりするもの。それがこういう形になるとは、してやられた。読み終わってみると、違和感もまったくなし。

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2009/10/19

泡坂妻夫デビュー作を含む、名探偵連作短編 読了日:2006.03.12 分 類:連作短編 ページ:382P 値 段:680円 発行日:1978年5月幻影城、1994年8月発行 出版社:創元推理文庫 評 定:★★★★ ●作品データ● ---------------------...

泡坂妻夫デビュー作を含む、名探偵連作短編 読了日:2006.03.12 分 類:連作短編 ページ:382P 値 段:680円 発行日:1978年5月幻影城、1994年8月発行 出版社:創元推理文庫 評 定:★★★★ ●作品データ● ---------------------------- 主人公 :亜 愛一郎 語り口 :3人称 ジャンル:ミステリ 対 象 :一般向け 雰囲気 :パズル的要素有、のんびり 結 末 :1話1事件 解 説 :権田 萬治 カバーイラスト:松尾 かおる カバーデザイン:小倉 敏夫 ---------------------------- ---【100字紹介】--------------------- 泡坂妻夫デビュー作「DL2号機事件」を含む短編集。 長身で端麗な顔立ちなのに、運動神経はまるでなしの 青年カメラマン亜愛一郎、一旦事件に遭遇すると 独特の論理を展開し並外れた推理を展開する…魅力的な全8話。 --------------------------------------- ●収録作品一覧   ()は菜の花の覚書 ----------------------------- 第1話 DL2号機事件  第2話 右腕山上空   (密室もの) 第3話 曲がった部屋 第4話 掌上の黄金仮面 第5話 G線上の鼬 第6話 掘出された童話 (暗号もの) 第7話 ホロボの神 第8話 黒い霧 ----------------------------- 「DL2号機事件」が泡坂妻夫氏のデビュー作であり、第1回幻影城新人賞佳作入賞作品です。以降、全8話のすべてが、雑誌「幻影城」で発表されたもの。掲載はすべて1976年~1977年。菜の花が生まれる前です。 古い作品でありますが、内容は決して古くはありません。今、まさに書かれて出版されてもおかしくないような感じ。ですが、雰囲気はとてもクラシカル。論理展開などはホームズを連想させるくらい。 主人公・亜 愛一郎(あ・あいいちろう)は、容姿端麗・頭脳明晰・長身でお洒落にキメた青年カメラマン…なのに、運動神経はまるでなしで何だか情けなーいという、現在ではそれなりにお約束?かもしれないけれど、とても魅力的なキャラであります。 ユニークなキャラの、クラシカルな論理展開。全体の雰囲気はユーモアを忘れない、一般向けなもの。誰にでも読みやすく、親しみやすく、そしてマニアでも十分楽しめる作品に仕上がっています。 解説は、雑誌「幻影城」や新人賞のこと、ミステリ作家たちの系譜の話、泡坂氏のエピソードなど、ミステリファンなら気になる話題が幾つか。読むと「へえ!」と思うこともあるでしょう。 この亜愛一郎が探偵として活躍するのは3作あり、「亜愛一郎の狼狽」「亜愛一郎の転倒」「亜愛一郎の逃亡」で3部作になっているそうです。狼狽して、転倒して、逃亡してって、まさに踏んだり蹴ったりな可哀想な主人公ですが(笑)、是非あとの2作も読みたくなりました。 短編なので、1話1話の分量はそれほど多くなく、時間のないときでもさらりと読めて、面白いミステリです。 ●菜の花の独断と偏見による評定● --------------------------------- 文章・描写 :★★★ 展開・結末 :★★★ キャラクタ :★★★+ 独 自 性 :★★★ 読 後 感 :★★★ --------------------------------- 菜の花の一押しキャラ…亜 愛一郎 「…それでね、先生、そのブラキオサウルスの遺骨ですが、トレミー隊が発見したのは、どの部分の遺骨でしたか?」                        (亜 愛一郎)

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2009/11/02

『DL2号機事件』  爆破予告のあった飛行機から降り立った男。大地震が起きたばかりの田舎に引きこもり前科者の運転手を使う。男の持つ「信仰」の謎。 『右腕山上空』  気球の上で殺害された元コメディアンの男。現れた男のもと相方。 『曲がった部屋』  呪われた団地に住む人々。団地で...

『DL2号機事件』  爆破予告のあった飛行機から降り立った男。大地震が起きたばかりの田舎に引きこもり前科者の運転手を使う。男の持つ「信仰」の謎。 『右腕山上空』  気球の上で殺害された元コメディアンの男。現れた男のもと相方。 『曲がった部屋』  呪われた団地に住む人々。団地で起きた殺人事件。夫婦の部屋の奇妙な行動。 『掌上の黄金仮面』  男女の銀行強盗を追う刑事が遭遇した殺人事件。仏像の掌上でチラシをまく男が射殺された。なぜ彼が殺害されたのか? 『G線上の鼬』  連続タクシー強盗が起きる街。タクシーの中で殺害された男。 『掘出された童話』  奇妙な童話を書き。奇妙な年の祝いをする男の謎。 『ボロボの神』  太平洋戦争中に妻の死を悼み自殺したと思われた部族の酋長。態度が軟化した軍曹と帰国途中死亡したその軍曹に隠されたなぞ。 『黒い霧』  黒い霧をまかれた町。なぜ黒い霧をまいたのか?発見された死体との関係は?  2009年9月12日読了  

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2009/10/07

▼……解くの早っ。情報を大体開示したくらいで即座に解いちゃう亜愛一郎さん。▼最終話の『黒い霧』のコミカルさが面白かった。ケーキと豆腐を投げ合う推理小説って……スゴくない? 泡坂先生の話って、トークが軽やかでいいよね。泡坂、って名前はそのまんまだと思った。▼軽い短編集、と言えばその...

▼……解くの早っ。情報を大体開示したくらいで即座に解いちゃう亜愛一郎さん。▼最終話の『黒い霧』のコミカルさが面白かった。ケーキと豆腐を投げ合う推理小説って……スゴくない? 泡坂先生の話って、トークが軽やかでいいよね。泡坂、って名前はそのまんまだと思った。▼軽い短編集、と言えばそのまんまなんだけど、かなりの骨太。古典だけど、いいと思うよー。

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2009/10/04

初亜愛一郎。とぼけてますねぇ。ゆるキャラならぬ“ゆる探偵”と言ったところでしょうか。女性にとっては萌え要素の強い探偵なのではないかと思います。毎回違う脇役たちもかなり特殊な人たちばかりで、不思議な性格の事件と相俟って、パラレルワールドのようなおかしみのある世界観。続編も読んでみま...

初亜愛一郎。とぼけてますねぇ。ゆるキャラならぬ“ゆる探偵”と言ったところでしょうか。女性にとっては萌え要素の強い探偵なのではないかと思います。毎回違う脇役たちもかなり特殊な人たちばかりで、不思議な性格の事件と相俟って、パラレルワールドのようなおかしみのある世界観。続編も読んでみます。

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2009/10/04

日本語でもアルファベットでも最初に呼ばれる探偵亜愛一郎。すこぶる美男子だが、すぐに転ぶおっちょこちょい。仕事は雲の撮影というかなりの変わり者。飄々として日常の謎から奇怪な殺人事件も解決してしまう頭の持ち主だが、雲のようにつかみどころのない彼なのです。

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2011/08/28

1度読んでみたくて今回初チャレンジ!!ちょっと読むのに時間がかかりましたが、短編を読み進むにつれてだんだんと作品のテンポに慣れていきました。事件の中にいつも突然現れる感じの亜愛一郎、まさしく彼には事件の真相は『丸っとお見通しだ!!』なのである。

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2009/10/04

【感想】事件編・推理編等の「節目」がないミステリです。大体の事件を「話を聞くだけで」解くことの出来る天才型探偵です。現代ミステリのように探偵にハッキリした個性が無く、素性その他もほとんど不明です。ショートストーリーでありながら、謎解きはなかなか読み応えがあります。ただ森先生のよう...

【感想】事件編・推理編等の「節目」がないミステリです。大体の事件を「話を聞くだけで」解くことの出来る天才型探偵です。現代ミステリのように探偵にハッキリした個性が無く、素性その他もほとんど不明です。ショートストーリーでありながら、謎解きはなかなか読み応えがあります。ただ森先生のような作品が好きな人は、途中で飽きてしまうかもしれませんね。

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