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亜愛一郎の狼狽 の商品レビュー

3.8

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2012/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マジシャンでもある泡坂氏のデビュー作『DL2号機事件』を含む、亜愛一郎が活躍する短編集です。 泡坂氏が産んだこの名探偵どんな人物かと言えば… 長身で端麗な顔立ちにもかかわらず、運動神経はまるでなく、グズでドジなブラウン神父型のキャラクターである。ところがいったん事件に遭遇すると、独特の論理を展開して並外れた推理力を発揮する…(本文の紹介より抜粋) と、愛すべきキャラでした。どの作品も独特の謎があり、以前に多少聞きかじった江戸川乱歩の分類に当てはめれば「奇妙な味」に近いなぁ~と思いました。 ミスディレクションによる心理的トラップがいたるところに仕掛けられていて、高名なマジシャンでもあった著者のミステリの特徴がよくわかる作品郡でした。暗号を扱った「掘出された童話」がとくによかったと思います。 コミュニティの投稿で教えていただいた情報によれば、シリーズを通して大きな仕掛けが施されてるとのこと。読んでいくのがすごく楽しみです。

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2011/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすくかわいらしい感じのシリーズモノ短編集。だけどちゃんとミステリしてます。軽い感じでミステリが読みたいときに。

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2016/05/01

シンプルに収まってるのに、謎解きの発想が面白いから短編集でも十分楽しめる濃さがある 何より探偵役が・・・このテンションが癖になる。

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2011/09/23

短編集。粒揃い。すべての描写が伏線。「探偵の推理にひざをたたく」という推理小説の醍醐味がある。期待したほどではなかったけれど。

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2011/08/04

この本を読んでなんとなく、小五郎や警察の前で事件解決のヒントを喋るコナンくんを想像しました(笑 私が気に入った話は六話の「掘出された童話」は特に面白く、意外な所が伏線だったりしていて面白かったです!

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2011/04/26

ちょいちょい出てくる三角形の顔の小柄な洋装のおばあさんが気になる~。 次の「亜愛一郎の転倒」にも出てくるかしら。

Posted byブクログ

2011/04/03

名探偵字引を作ったならば筆頭に来るであろう、「亜愛一郎」(あ あいいちろう)のシリーズ第一作。 ひたすら理論で真相を解明するミステリ。まさに本格って感じがある。トリックありき、謎ありきの話なので、ストーリーやキャラクター重視の話に慣れていると、若干戸惑うのかも。 印象に残ったの...

名探偵字引を作ったならば筆頭に来るであろう、「亜愛一郎」(あ あいいちろう)のシリーズ第一作。 ひたすら理論で真相を解明するミステリ。まさに本格って感じがある。トリックありき、謎ありきの話なので、ストーリーやキャラクター重視の話に慣れていると、若干戸惑うのかも。 印象に残ったのは「G線上の鼬」、ぞっとしたのは「曲がった部屋」。 どの話においても亜愛一郎の素っ頓狂な存在感は、あまりにも探偵っぽくなくて新鮮だった。

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2011/03/11

めちゃくちゃ面白い作品が揃っております。特に印象的なのが「ホロボの神」。この犯人は酷過ぎるけど、でも根っからの悪とも言い切れない……。ベストは何と言っても「掌上の黄金仮面」。これは思わぬ意表を突いております。

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2011/02/20

まず主人公の名前が良い。なにせ、苗字が『亜』の一文字で名前は『愛一郎』アアイイチロウ。 名乗られても、ほとんどの人はキョトンとしてしまうだろう。 見てくれだって整った顔立ちで女性なら誰もが頬を染めるくらいなのに、運動神経もなくグズなカメラマン。それでも、そこに謎があれば冴え渡った...

まず主人公の名前が良い。なにせ、苗字が『亜』の一文字で名前は『愛一郎』アアイイチロウ。 名乗られても、ほとんどの人はキョトンとしてしまうだろう。 見てくれだって整った顔立ちで女性なら誰もが頬を染めるくらいなのに、運動神経もなくグズなカメラマン。それでも、そこに謎があれば冴え渡った推理で一気に解決してしまう。 この亜愛一郎のキャラもまた良い。推理を披露する時も、オドオドビクビクと探偵というよりもむしろ気の弱い犯人のように話すのだ。 読んでいるうちにこの亜愛一郎の魅力にすっかり魅了されてしまう。時代背景が大分前なので、今の感覚と照らし合わせると違和感を感じる部分がないわけではないのだけど、それでも面白さが損なわれることがないのが素晴らしい。

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2011/04/20

主人公の「亜」をはじめ、登場人物達がとても魅力的です。 逆説や意表を突くロジックと真相ばかりの質の高い短編集で、とても楽しいです。

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