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大地の子(2) の商品レビュー

4.2

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2018/06/10

陸一心の本名は松本勝男。日本人戦争孤児である。日本人ゆえの苦難の日々を経て、彼はようやく日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた。一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務所長に派遣する。松本はかつて開拓団の一員として満洲に渡り、妻子と生...

陸一心の本名は松本勝男。日本人戦争孤児である。日本人ゆえの苦難の日々を経て、彼はようやく日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた。一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務所長に派遣する。松本はかつて開拓団の一員として満洲に渡り、妻子と生き別れになっていた…。

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2017/10/21

1巻が苦し過ぎたから、2巻の始めで号泣してしまった。 涙が溢れて止まらなかった。 1巻のことがあるから、未だに誰も信じることができない私が居る。 怪しい登場人物が出てくると、また虐められやしないかとヒヤヒヤしてしまう(-_-;) 2巻は政治的な話が多い為、私のような知識の無い...

1巻が苦し過ぎたから、2巻の始めで号泣してしまった。 涙が溢れて止まらなかった。 1巻のことがあるから、未だに誰も信じることができない私が居る。 怪しい登場人物が出てくると、また虐められやしないかとヒヤヒヤしてしまう(-_-;) 2巻は政治的な話が多い為、私のような知識の無いお馬鹿な女にはなかなか読み進めるのが苦痛だった。 しかし文章はとても好みで、一文、一文にいちいち感動していまう。 美しい文章を書く作家さんだなぁと、、、 これからどうなるのか、期待と心配が入り乱れている。。。 幸せになって!!

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2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネタバレ 文化大革命における陸一心の名誉回復に始まる本巻。そして毛沢東・周恩来死後の中国政治情勢に端を発する日中友好の旗印。その具体的表れの一たる製鉄用高炉建設合弁事業の開始を縦軸に据え、一方、日中友好の旗印のもう一つ、中国残留孤児の捜索・里帰り事業の中で判明する松本勝男生存の事実。これに揺れる実父耕次の心を横軸に据える。この縦糸と横糸が交錯する場面、勝男=一心と耕次の2人は、実はある場所で再会していた…。◆ここにきて、物語の政治・経済色が強まり、著者らしい醒めた筆致が冴えわたる。全4巻中2巻目。

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2016/01/14

ドラマではあまり触れられてなかった中央の話し、会社トップの話しなど結構なボリュームだった。やはり、親子の話しになるとグッとくるな。。。盛り上がってきた。

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2015/09/28

一心の中国での活躍が描かれている巻。 中国国内での、文化革命の雰囲気もなんとなく伝わってくる中で、中国のスタンスが変わらないところは、今の時代と大差ないな、と感じてしまった。 ここから先、一心は日本人としてのアイデンティティに対して、どういう風に対応していくのか、楽しみにさせら...

一心の中国での活躍が描かれている巻。 中国国内での、文化革命の雰囲気もなんとなく伝わってくる中で、中国のスタンスが変わらないところは、今の時代と大差ないな、と感じてしまった。 ここから先、一心は日本人としてのアイデンティティに対して、どういう風に対応していくのか、楽しみにさせられる一巻でした。

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2015/08/30

養父の命を懸けた尽力によって社会復帰し、家庭を持って生活も落ち着いた主人公。さらに、中国国家を挙げての製鉄所建設に携わり、己の地位を着々と築いてゆく。 戦争に翻弄され、疾風怒濤の時代を描いた第1巻とは打って変わって、未来に向かって大きく歩みだす第2巻。 しかし、残留孤児の問題が立...

養父の命を懸けた尽力によって社会復帰し、家庭を持って生活も落ち着いた主人公。さらに、中国国家を挙げての製鉄所建設に携わり、己の地位を着々と築いてゆく。 戦争に翻弄され、疾風怒濤の時代を描いた第1巻とは打って変わって、未来に向かって大きく歩みだす第2巻。 しかし、残留孤児の問題が立ち上がり、高級幹部を父に持つ権柄高な、大学時代の元恋人が主人公の前に立ちふさがり、今後どういう展開になるか、ますます目が離せない。

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2015/03/11

 松本一家が満州開拓団へ出ることになる当時の切羽詰まった理由とは、昭和5年の生糸大暴落によって、長野県の貧しく疲弊した村の半分から三分の一は村の責任において満州へ移住しなければ、国からの援助金を得られない事情があった。  父を兵隊にとられ、満州で終戦を迎えた家族は勝男とあつ子を...

 松本一家が満州開拓団へ出ることになる当時の切羽詰まった理由とは、昭和5年の生糸大暴落によって、長野県の貧しく疲弊した村の半分から三分の一は村の責任において満州へ移住しなければ、国からの援助金を得られない事情があった。  父を兵隊にとられ、満州で終戦を迎えた家族は勝男とあつ子を残して帰らぬ人となる。一家離散後、三十六年を経てもう一度家族は出会うことができるのか、勝男の苦悩に満ちた人生よりも、妹のあつ子には更なる悲惨な人生が待ち受けていた。

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2014/11/23

労働改造所から解放され、図書館で勤務していた陸一心は、やがて日本語ができることを買われて、日中共同で「宝華製鉄所」を建造するというプロジェクトに参加することになります。 一方日本のチームには、東洋製鉄の松本耕二が上海事務所長として、中国側との折衝を担当することになります。ところ...

労働改造所から解放され、図書館で勤務していた陸一心は、やがて日本語ができることを買われて、日中共同で「宝華製鉄所」を建造するというプロジェクトに参加することになります。 一方日本のチームには、東洋製鉄の松本耕二が上海事務所長として、中国側との折衝を担当することになります。ところが、松本は一心の実の父であり、製鉄所建造に力を尽くしながらも、中国に残された妻子を見つけ出すことを強く願っていました。 父と子は、おたがいのことを知ることのないまま、日本と中国それぞれの立場から激しく意見をぶつけ合い、プロジェクトを推し進めていきます。 劇的なストーリーで、続きが気になって思わず一気に読み進めてしまいます。

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2014/05/25

ともかく中国恐るべし、の一言。何故か第二巻は中国とのビジネスの厳しさを語りきっていて、1980年代にして既にチャイナリスクというものが当然のようにあった事にびっくり。一般時には知られざる世界があるんだなぁ、と。

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2013/10/26

一心が自分から離れていくのを実感している徳志の描写が切ない。 全体に心温まるが、その分読後の衝撃は一巻よりもだいぶ劣る。一心の今後の心情の変化が気になる。

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