大地の子(2) の商品レビュー
【読書その102】大地の子の2冊目。主人公の陸一心は、労働改造所に囚人として送られるが、養父の徳志の命がけの嘆願や親友の奔走により、なんとか無事に釈放される。その後、日中共同の一大プロジェクトである製鉄所建設チームの一員となる。そのプロジェクトの中で、日本側に生き別れた実父の松本...
【読書その102】大地の子の2冊目。主人公の陸一心は、労働改造所に囚人として送られるが、養父の徳志の命がけの嘆願や親友の奔走により、なんとか無事に釈放される。その後、日中共同の一大プロジェクトである製鉄所建設チームの一員となる。そのプロジェクトの中で、日本側に生き別れた実父の松本耕次に偶然知り合うことになる。なんという運命のいたずら。印象に残ったのは、養父の徳志が役人から日本側が残留孤児を捜しているという話を聞いて、動揺をし、その旨を陸一心になかなか伝えられないところ。血はつながっていないが、心を通じ合っている徳志と一心は本当に親子同然。二人は親子以上の愛情でつながっている。大地の子1で初めて一心が徳志を父と呼んだところは感動的。親子とは何かについて考えさせられる。中国残留邦人の多くについて、本当にこのような素晴らしい養父母のおかげで今日があるといっても過言ではない。最近では、今年の春、駐中国大使の丹羽大使が養父母に感謝状を渡しているという。
Posted by
陸一心と松本耕次の関係がどうなっていくかもさることながら、製鉄所建設の 内情や、文革後の国家トップの権力闘争など内容は盛りだくさん。 一巻での数々の逸話が伏線となっていて、ちょっと出来すぎてる感はある。 ただそれよりも、登場する中国人の中身のない自尊心の高さが強烈で、辟易する。...
陸一心と松本耕次の関係がどうなっていくかもさることながら、製鉄所建設の 内情や、文革後の国家トップの権力闘争など内容は盛りだくさん。 一巻での数々の逸話が伏線となっていて、ちょっと出来すぎてる感はある。 ただそれよりも、登場する中国人の中身のない自尊心の高さが強烈で、辟易する。 デフォルメされてると分かっていても、なんだかなあと釈然としない。 自分だけじゃなくて、他人を敬う気持ちも持てよとぼやきつつ、一巻に続き 日本人で良かったとつくづく思ってしまう。
Posted by
主人公・陸一心の苦難の時代が終わり、ようやく日の目をみた、第2巻。話は、文革が終わり、成長しつつある中国と中国残留孤児の物語に移りつつあります。 山崎豊子の作品は、登場人物が、清廉潔白、思いやりにあふれた、正しい人々と、そうでない人物(主人公と対立する人々)に割とくっきりと分か...
主人公・陸一心の苦難の時代が終わり、ようやく日の目をみた、第2巻。話は、文革が終わり、成長しつつある中国と中国残留孤児の物語に移りつつあります。 山崎豊子の作品は、登場人物が、清廉潔白、思いやりにあふれた、正しい人々と、そうでない人物(主人公と対立する人々)に割とくっきりと分かれます。 『沈まぬ太陽』の時は、テーマがテーマだけにその部分に爽快感を覚えたのですが、今回はややそれが鼻につくかな。
Posted by
中国の権謀術数はすごい。およそ、自分に関係ない世界だからこそ引き込まれてしまいます。 今の僕たちに想像出来ないくらいの愛国心。 これは国民性の違いなんだろーか。。
Posted by
相変わらず、暗~~~~~~!!! 半年ぶり(!?)に続編を読み始めました。 ラッキーなことに、登場人物もそこまで多くない上に、話のつながりも伏線も無いから、時間が経ってても簡単に入り込めました。 逆に言えば、話のつながりも伏線も無いから、ただ単に読み進めている感満載で、正直ち...
相変わらず、暗~~~~~~!!! 半年ぶり(!?)に続編を読み始めました。 ラッキーなことに、登場人物もそこまで多くない上に、話のつながりも伏線も無いから、時間が経ってても簡単に入り込めました。 逆に言えば、話のつながりも伏線も無いから、ただ単に読み進めている感満載で、正直ちょっと辛い。 例えば、突然現れた松本さんの、過去の話をきかせれば、登場人物が少ないゆえ、「あ、父ね」とすぐに分かってしまったり、丹青が出てきた時点で、「あ、また波乱ね」と読めてしまったり。 なんか、無駄にちょい出のキャラに肉を付けすぎてる気がする。特に中国政府関係者。
Posted by
戦争の悲惨さ。権力の恐ろしさ。目の当たりにしているような描写で,臓腑をえぐられるようでした。お勧めします。
Posted by
一巻は激動の時代と言う感じで、この二巻で物語りが繋がり、急展開します。 やはり考えさせられるのは中国との戦争ですね。 日本軍が行った事は事実として恐ろしい事ですし、許される事でもありません。 やはり日本はもっと、過去行った事の教育が必要だと思います。 確かに、中国の教育を見る行き...
一巻は激動の時代と言う感じで、この二巻で物語りが繋がり、急展開します。 やはり考えさせられるのは中国との戦争ですね。 日本軍が行った事は事実として恐ろしい事ですし、許される事でもありません。 やはり日本はもっと、過去行った事の教育が必要だと思います。 確かに、中国の教育を見る行き過ぎた教育にも思いますが、間違い無く事実です。 でももっと酷い現実は、アメリカは日本に原爆を落としているのです。 物語は奇跡的に社会的地位を作った、陸一心が表舞台に出始めます。 それぞれの過去を抱えつつ人間関係も複雑に絡みます。 本当に傑作です。
Posted by
いよいよ面白くなってきた。 文革も終わり、毛沢東亡き後の中国の混迷ぶり。 そして、主人公の実父の存在。 それにしても、鉄工所とは。 華麗なる一族とややかぶるか。
Posted by
2009冬購入。文教堂@遊園。 良い。この作家凄いと思う。他の作品も読もう。。 ドラマはあまり見たくないかも。。
Posted by