大地の子(2) の商品レビュー
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ルーイーシンがようやく中国人として確立して成功していくのと裏腹に、父松本耕次とのすれ違いにドキドキハラハラしました。こんなに一緒に仕事して、会ってるのにこうも気づかないものなのか、ルーイーシンがどんな思いで中国人として必至に生きてきたのか良くも悪くもそれが父との出会いの際に消えてしまっていることに切なさと苦しさを感じました。
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親子の愛を感じた。ここまで生き延びれたのも育ててくれた両親に会いたいという強い思いがあったから。次巻以降も楽しみな2巻だった。
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悲惨な境遇から残留孤児の主人公・陸一心が抜け出し、国家プロジェクトに関わっていくようになります。鄧小平や華国鋒といった実在の人物をモデルとしたキャラクター登場し、中国現代史の勉強になります。 中国共産党政権は今も存続しているわけですから、現在の中国を理解する上でもとても良い小説...
悲惨な境遇から残留孤児の主人公・陸一心が抜け出し、国家プロジェクトに関わっていくようになります。鄧小平や華国鋒といった実在の人物をモデルとしたキャラクター登場し、中国現代史の勉強になります。 中国共産党政権は今も存続しているわけですから、現在の中国を理解する上でもとても良い小説だと思います。
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陸一心は労改から解放され、家庭を持ち、日中共同プロジェクトの製鉄所建設に加わる。 プロジェクトの中で実の父松本耕次と出会う。
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スパイ容疑で労改送りになった主人公だったが、解放軍に所属している親友と養父の尽力により冤罪が晴れて釈放される。 北京駅での養父との再会シーンは涙なしには読めない。 毛沢東の死去により文化大革命は終焉し、中国の歴史も大きく変わろうとしている。 もとの就労先に戻った主人公は、日本人であること、日本語が話せることから、異例の大出世をして、日中共同の製鉄事業に携わることになる。 そして、この事業によって、生き別れになっていた日本人の実父との再会も果たす。 しかし、お互いにその正体を知らないまま物語は進んでいく。 お互いに親子であることはいつ判明するのか、そして生死不明の妹と再会することはできるのか。
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無罪が証明され、収容所の悲惨な描写から解放される読者の私、あれは辛すぎる。しかし、今度は戦後の混乱を生き延びて命からがら帰国した民間人の壮絶な実話体験を聞かされる。 そこには、生き別れた子たちのその後も手掛かりもあり、物語中に記憶に遠くない残留孤児の帰還の布石が現れてくる。
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山崎豊子『大地の子』文春文庫 読了。中国残留孤児の半生を描く大河小説。国共内戦や文革の嵐を背景にその出自に翻弄される。養父はじめ思い溢れた周囲に恵まれ、中日共同の製鉄所建設プロジェクトに携わり、実父との運命的な再会を果たす。戦争孤児として生き別れた妹の境遇が衝撃的。まさに戦禍だ。
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陸一心は日中共同プロジェクトの宝華製鉄建設で実父と出会うがお互い実の親子とは全く気付かず、それぞれが国の威信をかけて競り合う。よき理解者である月梅を妻に迎え中国人として生きていこうとする一心であったが、日本人であった頃の「家族」に再会できるか。続きを読まなくては。
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全4巻の第2巻目。 日本人戦争孤児として苦役を強いられながらも文化大革命の嵐の中を乗り越え、中国で生きることを決意した陸一心。日本名は松本勝男。養父である陸徳志や中国人の友・袁力本の協力を得て冤罪を晴らし、文革後の日中共同プロジェクトの「宝華製鉄」建設チームに抜擢される。一方...
全4巻の第2巻目。 日本人戦争孤児として苦役を強いられながらも文化大革命の嵐の中を乗り越え、中国で生きることを決意した陸一心。日本名は松本勝男。養父である陸徳志や中国人の友・袁力本の協力を得て冤罪を晴らし、文革後の日中共同プロジェクトの「宝華製鉄」建設チームに抜擢される。一方、日本では世界屈指の工業力を誇る東洋製鉄の松本耕次を上海事務所長に派遣し、陸一心と見える。この松本耕次は信濃開拓団の一員として満州に渡り、徴兵のため満州に妻子を残し、日本で終戦を迎えた人であった。 二人の運命がいよいよ交錯する。
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日本人の戦争孤児・松本勝男こと陸一心。 その出自故に、冤罪により、労働改造所に囚われ、想像を絶する過酷な日々を送っていた。 養父・陸徳志や親友・袁力本の支援により、冤罪が認められ、ようやく釈放される。 釈放後も日本人が故の差別を受けながらも、日中共同プロジェクト『宝華製鉄』建...
日本人の戦争孤児・松本勝男こと陸一心。 その出自故に、冤罪により、労働改造所に囚われ、想像を絶する過酷な日々を送っていた。 養父・陸徳志や親友・袁力本の支援により、冤罪が認められ、ようやく釈放される。 釈放後も日本人が故の差別を受けながらも、日中共同プロジェクト『宝華製鉄』建設チームメンバーに選ばれた。また、同時に共産党員への推薦も受けることになった。 一方、かつて満洲開拓団として、満洲に渡った松本耕次は、敗戦により家族と生き別れになっていた。 開拓団として、多くの犠牲者を出したことに贖罪の日々を送っていた松本耕次。 『宝華製鉄』建設プロジェクトの上海事務所長の辞令が下りる。 同じ頃、松本耕次は、信濃開拓団の大沢咲子が残留孤児として、生き残っていたことを知り、勝男とあつ子が生きているかもしれないと… 生き別れた父と子が中国で遭遇する… 幼少期の記憶がほとんどない陸一心… 陸一心が我が子とは気づかない松本耕次… もどかしい… 日本の技術を欲しがる中国。 納期短縮、値下げ要求をする中国。 40年以上前からその姿勢は変わらないのか… それに合わせてしまう日本…
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