知の技法 の商品レビュー
「うまくやろう」みたいな自意識を殺しつつ、肩の力は抜いて、でも社会的責任はしっかり持ってねという当たり前の姿勢を教えてくれるが、そういうのも頭ではわかっていても実践できないのが「学内の人」だよな… 研究者となるとどうあっても研究対象の当事者にはなれないわけで どうしても傲慢さと純...
「うまくやろう」みたいな自意識を殺しつつ、肩の力は抜いて、でも社会的責任はしっかり持ってねという当たり前の姿勢を教えてくれるが、そういうのも頭ではわかっていても実践できないのが「学内の人」だよな… 研究者となるとどうあっても研究対象の当事者にはなれないわけで どうしても傲慢さと純粋無垢さが生じてしまうもの。著者それぞれもそれを自己嫌悪的に書いている気もした。 知への欲望は深めるべきだが最低限度のライセンスがいるぞー!っていう警告。
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“人間は誰でも「知りたい」という好奇心を持っていますが、それがただ対象についての情報を得ることに止まっているうちは、まだ、学問的な知にはならない。そうではなくて、その好奇心が、より一般的な問いかけに結びつき、そこに一般化可能な問題が立ち現れるときに、はじめて学問的な知の行為がスタ...
“人間は誰でも「知りたい」という好奇心を持っていますが、それがただ対象についての情報を得ることに止まっているうちは、まだ、学問的な知にはならない。そうではなくて、その好奇心が、より一般的な問いかけに結びつき、そこに一般化可能な問題が立ち現れるときに、はじめて学問的な知の行為がスタートします。(p.8)” 大学生が身につけるべき教養とは、知識そのものではなく、「知」に対してどう向き合い扱っていくのかという技法を学ぶことである。大学生当時の私はそのことを全く理解していなかったので、こういった技法を何も身につけずに卒業した。つまり、ただ無為に学生時代を費やしたわけで、今思えばもったいない限りだ。 本書は1993年度の東大教養学部のテキストとして書かれている。まだインターネットが普及する前であり、「テクノロジーの利用」と題してワープロ機が紹介されていたりする30年も昔の本だ。「知の技法」獲得を目指す環境の充実を願って編まれたであろう本書だが、残念ながら30年経ったいま、大学の現状はより悪い方へ転がり落ちてしまったように思う。「大学で学ぶことは社会に出たら役に立たない」という手垢のついた勘違いが幅を効かせ、リベラルアーツなど何の価値もないかのような「改革」が次々に行われてしまったからだ。 しかし、いかに私たちが愚かであっても、いつかはこの誤りに気づくだろうと信じる。その時、この30年前に書かれた本を改めて読み返すべきなのかもしれない。
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東大教養学部の基礎演習のサブテキストということで、学問は何かというところから文系の知に関する技術や作法の話。 学問が様々な問題に向き合う二部が面白く、フィールドワークでの地図の謎、将門記からわかる正当化の論理、アンケートの使い方、翻訳の難しさ、それに解釈や検索、構造、レトリック、...
東大教養学部の基礎演習のサブテキストということで、学問は何かというところから文系の知に関する技術や作法の話。 学問が様々な問題に向き合う二部が面白く、フィールドワークでの地図の謎、将門記からわかる正当化の論理、アンケートの使い方、翻訳の難しさ、それに解釈や検索、構造、レトリック、統計、モデル、コンピューティング、比較、関係について。 三部は表現として論文と口頭発表で留意すべきことについて。
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第2章は自分に興味のある部分について読んだ。学問的な技術だけでなく、人と対話する時、議論する時に気をつけなければならないことが書いてあるので、どんな人が読んでも参考になる部分はあると思う。私としても自信になるところと、考えを改めるところの両方を発見できて、非常に参考になった。
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面白かった。 自分は理系の人間で、はっきり言って文系の学問の有用性を見出すことが出来ていませんでした。 (失礼ですみません。) 中身としてはかなり古いので、今の時代には即さないのですが、あー、文系の学問ってこんなだったのか、これならやってみても良いかも。と思いました。やはり第...
面白かった。 自分は理系の人間で、はっきり言って文系の学問の有用性を見出すことが出来ていませんでした。 (失礼ですみません。) 中身としてはかなり古いので、今の時代には即さないのですが、あー、文系の学問ってこんなだったのか、これならやってみても良いかも。と思いました。やはり第一人者の方が執筆なさると、学問の深みが伝わってくるのですね。 所々分からない所もありましたが、自然を研究するのは理科系の学問がBest、人間の何たるかを知ろうと思うと科学では割り切れない、文系的な研究が必要、という感じがしました。 少々読み終えるのに力(りき)が要りますが、講座に分かれているのでつまみ読でも全然問題ありません。 現代版が出れば間違いなく星5つです。
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調べる、考える、表現するというような知的活動の枠組みの中に小項目が立てられ、各分野の専門家たちが入門的内容を短く記述したエッセイ集のようなものです。 それぞれの項目で筆者が異なりますし、書き方も各人に委ねられているらしく、全体として体系的な記述はされていません。 その分野のフレ...
調べる、考える、表現するというような知的活動の枠組みの中に小項目が立てられ、各分野の専門家たちが入門的内容を短く記述したエッセイ集のようなものです。 それぞれの項目で筆者が異なりますし、書き方も各人に委ねられているらしく、全体として体系的な記述はされていません。 その分野のフレームを要約的に紹介しようとしている文章や、具体的な一例を取り上げてその解説だけをしているものなどいろいろです。 おもしろく読めますが、この本だけで十分な学びがあるというなことはないと思います。学問の世界に足を踏み入れるためのパンフレットみたいなものかもしれません。 また、発行から四半世紀が経過していることもあり、当時ならではのテーマを扱っている文章は、相当に鮮度が落ちてしまっています。
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東大の教養学部の基礎演習で使われた様々なテーマ分野に関する教授のエッセイ。 全てが面白いわけではないが、多ジャンルの東大講義が受けれるので知的好奇心の幅が広い人にはおススメ。 一つ一つのエッセイが短くて、それはそれでコンパクトで良いのだが、気になる分野はもっと深掘りしたくなる。 ...
東大の教養学部の基礎演習で使われた様々なテーマ分野に関する教授のエッセイ。 全てが面白いわけではないが、多ジャンルの東大講義が受けれるので知的好奇心の幅が広い人にはおススメ。 一つ一つのエッセイが短くて、それはそれでコンパクトで良いのだが、気になる分野はもっと深掘りしたくなる。 良い本だが、読み応えにはかけるので★3にした。
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途中まで読んで終了。知にアクセスするさまざまな方法が実例とともに紹介されている。何を知りたいかによって方法を決定する「方法 = 現状 と 目的 の定義」という構造構成主義の命題を思い出す。 私は社会人なので直接的に役立つものではないし興味が別に移ったので途中で終了。これから学生に...
途中まで読んで終了。知にアクセスするさまざまな方法が実例とともに紹介されている。何を知りたいかによって方法を決定する「方法 = 現状 と 目的 の定義」という構造構成主義の命題を思い出す。 私は社会人なので直接的に役立つものではないし興味が別に移ったので途中で終了。これから学生になる、もしくは学生なりたての人にはおすすめできるかも。
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高校生である私がこの本を読んで分かったことは、将来多いに役立つと感じました。内容はとても難解で、さすが東京大学だなと感じた面と、普通の高校生が読んでも共感するところ理解できるところがあるのは、昨今の若者が必要とされている教養のエッセンスでしょう。 知の技法というタイトルから、将来...
高校生である私がこの本を読んで分かったことは、将来多いに役立つと感じました。内容はとても難解で、さすが東京大学だなと感じた面と、普通の高校生が読んでも共感するところ理解できるところがあるのは、昨今の若者が必要とされている教養のエッセンスでしょう。 知の技法というタイトルから、将来様々な人と出会い、そして様々な価値観の人と議論を交わす中での一つの技が書かれており、最低限の知識と糸口となるような書籍が示されています。 そして、20年たった今もこの本に書かれていることは、錆びれないと思いました。
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アホかと思われるかもしれないけど、今、高校3年生だとしたら、2年くらい浪人してでも、死ぬほど勉強して東大に入って死ぬほど勉強したい ああ若いときには時間はあるのに金はないし何より為すべきことを知らない
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