温かなお皿 の商品レビュー
お正月だからおせち料理が出てくるお話を読もう、と思い立ち、一番はじめの短編「朱塗りの三段重」を開く。そこで気づく。あれ、この本、1年間を綴ったお話なんだ!!と。 12編から成る短編集。はじめは1月の話、次は2月の話、と毎話、月が変わっていく。冬から春へ、夏と秋が訪れ、最後はクリス...
お正月だからおせち料理が出てくるお話を読もう、と思い立ち、一番はじめの短編「朱塗りの三段重」を開く。そこで気づく。あれ、この本、1年間を綴ったお話なんだ!!と。 12編から成る短編集。はじめは1月の話、次は2月の話、と毎話、月が変わっていく。冬から春へ、夏と秋が訪れ、最後はクリスマスで終わる。 中学生の頃からかれこれ三十年、折に触れて読み返しているけど今更ながらこの構成に気づいた。これからは季節ごとに読み返すことが増えそうだな。
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登場人物たちの日常を、食べ物と共に描いた短編集です。 大半の作品が10ページ前後で完結するので、もっと読みたいと思ってしまうのですが、短いからこそ心に響くものがあり、際立つものがあるのかもしれません。 久しぶりに読みましたが、読む度に様々な感情を想起させる、温かみのある良い短...
登場人物たちの日常を、食べ物と共に描いた短編集です。 大半の作品が10ページ前後で完結するので、もっと読みたいと思ってしまうのですが、短いからこそ心に響くものがあり、際立つものがあるのかもしれません。 久しぶりに読みましたが、読む度に様々な感情を想起させる、温かみのある良い短編集だと改めて思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ドラマ版が大好きな『温かなお皿』の原作(江國香織 著)をようやく手に入れて読みました。ドラマ版の脚本は短編集である原作をうまくマッシュアップしてあったのだなぁと感心しました。 原作短編集でもドラマ版の重要なモチーフになっている『ねぎを刻む』が最高です。これは江國香織版『納屋を焼く』だと思います。胸掻きむしっちゃう。けどね、ちゃんとラストは上向いてるんだよなぁ・・・応援しちゃうよなぁ。 そして『冬の日、防衛庁にて』。自分の旦那と不倫してる歳下独身女性を食事に誘う妻の凄み。全く悪意を感じさせずに、攻撃的な言動も無しに、完膚なきまでに格の違いを見せつける!これをドラマ版では今井美樹と水野美紀でやってるんですよ。 原作で妻(今井美樹)が食べるのがミラノ風カツレツなんですけど、これがドラマ版だと手長エビのスパゲティなんですよね。それを今井美樹が手を使って豪快に、だけどエレガントに食べる。水野美紀の方は友人からの事前のアドバイスに従って、食べ方が難しくない無難なオーダーをするわけです。 【ネタバレあり】 『「ああ、おいしかった。よかったわ、あなたにお目にかかれて。清水があなたに惹かれるのもよくわかる」 (中略) 私はもう抑制がきかなくて、声をだしてしゃくりあげる。私を泣かせることなんて、この人には朝飯前だったのだ。修羅場の方がずっとまし。泣きおとしの方がずっとまし。』 修羅場の方がマシだったと愛人に言わしめるガチのマウント・・・。怖い。
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食べ物に関連した、ごく短い短編12作品。短いから余計に、それぞれに違う登場人物の人生の切り取り方がつくづく上手いなと感心する。少しずつ上質でユニークなお料理が出てくるコース料理を、お腹いっぱいに食べ終わったきもち。
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江國香織さんの本は、何となく避けていた。 バブル時代に二十代の一番いい時を過ごした人の書く、いかにもスタイリッシュな作風なのでは…と勝手に思っていたので。 確かに涼やかでカッコいい感じはするのだが、一つ一つが短い短編集だからこそ、切り取る背景とか人物描写などが、ムゥ〜と唸るほど巧...
江國香織さんの本は、何となく避けていた。 バブル時代に二十代の一番いい時を過ごした人の書く、いかにもスタイリッシュな作風なのでは…と勝手に思っていたので。 確かに涼やかでカッコいい感じはするのだが、一つ一つが短い短編集だからこそ、切り取る背景とか人物描写などが、ムゥ〜と唸るほど巧みで面白い。様々な年代の男女の人生の一片を濃密に味わえる。2019.2.2
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短編集なので読み切りやすくとても息抜きになった。 一気に読んでしまった。 瑞々しい世界でいいですね。
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どうしたって生きるには食べなきゃならない。 ダイレクトなんだよね、生活に。 今まで食べてきたものはいつも思い出とセットだし、やっぱり食べるってあったかい。 『晴れた空の下で』と『緑色のギンガムクロス』が特にすきだったな。 気持ちも肉体もどんどん健康にしてくれそうな、それはきちん...
どうしたって生きるには食べなきゃならない。 ダイレクトなんだよね、生活に。 今まで食べてきたものはいつも思い出とセットだし、やっぱり食べるってあったかい。 『晴れた空の下で』と『緑色のギンガムクロス』が特にすきだったな。 気持ちも肉体もどんどん健康にしてくれそうな、それはきちんとしていて無駄のない、まったく上等の粗食だった。
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「理論社」出版のせいか、「メルヘン共和国」という副題のせいか、好きな作家なのに初めて読んだ。 どの作品も五分で読める短編だけれど、すごくよかった。 特に、「晴れた空の下で」(妻を亡くした老人の孤独)と「ねぎを刻む日」(女子の孤独感)はよかった。
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装丁の謳い文句に惹かれ江國香織初読。私の好きな村上春樹の世界観と通じるものがあるという印象を受けた。全篇外れなしのフルコースディナーな一作。「藤島さんの来る日」と「冬の日、防衛庁にて」「特別な早朝」が好き。2011/245
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私は江國香織の短編小説が好きだ。10代のころから好きだ。 彼女が老夫婦になって描いているものがあったのは、不思議な感じがした。彼女はまだ迷っているのかなと思った。これも彼女が若いときの作品なのだろうか。なんだか若いんだなぁと思った。
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