男たちへ の商品レビュー
塩野七生が、自由奔放に書き連ねた男性論。教養とユーモア溢れる語り口で、ざっくざっくと世の男性の有り様を斬り捨てていくかと思いきや、惜しみ無く賛美の言葉を浴びせたり。めっちゃ痛快です! 作家として、文化人として、女として、母親として…塩野さんの多様な顔を見ることができます。こういう...
塩野七生が、自由奔放に書き連ねた男性論。教養とユーモア溢れる語り口で、ざっくざっくと世の男性の有り様を斬り捨てていくかと思いきや、惜しみ無く賛美の言葉を浴びせたり。めっちゃ痛快です! 作家として、文化人として、女として、母親として…塩野さんの多様な顔を見ることができます。こういうひとが身近にいたら、ほんとに面白いだろうなと思う。 彼女の主張に同調するか否かに拘って批判的に読むのは不粋。深い教養と感受性をもつ女性とのお喋りを愉しむ気持ちで、リラックスして読むのがオススメ。
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くすぶっていた30代の初めに読み始めて、もう10年以上も私の手元にあります。 「男は30代に何かを始めなければいけない」「40代は迷わず突き進め」という言葉に突き動かされて、とりあえず走ってみました。 多くの事を学んだ一冊です。
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なかなか難しいこといってるなぁと思ってる自分はフツウの男なんだろうなぁ。自分の強い意志をもって一本筋を通す生き方、それを飾らない自然な立ち振る舞いをする人になりたい
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塩野七生は貴族趣味である。 良くも悪くもブルジョアである。 著者はそれ居丈高にひけらかすことも押し隠すこともせず、自然体のままで、男の趣味を全開で語っている。 男とはどういう生き物であるべきか。 粋に生きるとはどういうことか。 万人に受け入れられる意見とは思えない。 でも、こ...
塩野七生は貴族趣味である。 良くも悪くもブルジョアである。 著者はそれ居丈高にひけらかすことも押し隠すこともせず、自然体のままで、男の趣味を全開で語っている。 男とはどういう生き物であるべきか。 粋に生きるとはどういうことか。 万人に受け入れられる意見とは思えない。 でも、このように生きることが出来たなら、どんなに格好良いだろう。 そう思わせる何かがある。 最後にタイトルに「男たちへ」とあるが、であるが故に女性が敬遠するとしたらなんともったいないことか。 是非、女性にも読んでもらいたい本である。 読んでどう思うかは別として。
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3月21日読了。古今の映画俳優とイタリア男に精通した著者が語る、イイ男についてのエッセイ集。カッコつけない=ナチュラルなだけの男にはてんで魅力がないというが、力んでカッコつけても見苦しくなってしまう・・・。が、「いい男になること」に対して自覚的でない人間がいい男になるはずはないや...
3月21日読了。古今の映画俳優とイタリア男に精通した著者が語る、イイ男についてのエッセイ集。カッコつけない=ナチュラルなだけの男にはてんで魅力がないというが、力んでカッコつけても見苦しくなってしまう・・・。が、「いい男になること」に対して自覚的でない人間がいい男になるはずはないやな。まあ、平凡な日本男児がこの本を読んだからとて急にセクシーになることはできないが・・・。イタリア男が装いでイギリス男に完敗する、フィレンツェでのエピソードが面白い。「粋」を分かる人間でありたいものだ。
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初出は資生堂の「花椿」連載。単行本は1989年刊行。急に読み返したくなって引っぱり出してきましたが(かなり黄ばんできてる)、今でもじゅうぶん通用すること多いなぁ、って感心します。目次(第54章まであります)を眺めて、つまみ読みするのも愉しい。なんで急に読み返したくなったか、という...
初出は資生堂の「花椿」連載。単行本は1989年刊行。急に読み返したくなって引っぱり出してきましたが(かなり黄ばんできてる)、今でもじゅうぶん通用すること多いなぁ、って感心します。目次(第54章まであります)を眺めて、つまみ読みするのも愉しい。なんで急に読み返したくなったか、というと、49章「あなたはパトロンになれますか?」を確かめたいと思ったからです。本当は、一章全文引用したいくらいです。それは諦めて。その他の章も、今読み返してもなるほどなぁ、とかやっぱりね、とか思わされることが多い。いや、「今、読み返してこそ」なのかもしれない。全体の最後の一文だけを、引用します。「結局のところ、男にとっての勝負は、人間味に落ちつくということなのであろうか。」
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塩野七生さんの男性論。 なるほどと思うところもあったが、読み飛ばした部分もかなりあった。 引用したのは、共感したところではなく、おもしろいと思ったところ。 P.13 男は結局のところ、頭の良いのが最高だ つまり、ここで言いたい「頭の良い男」とは、何事も自らの頭で考え、それに基づ...
塩野七生さんの男性論。 なるほどと思うところもあったが、読み飛ばした部分もかなりあった。 引用したのは、共感したところではなく、おもしろいと思ったところ。 P.13 男は結局のところ、頭の良いのが最高だ つまり、ここで言いたい「頭の良い男」とは、何事も自らの頭で考え、それに基づいて判断を下し、為に偏見にとらわれず、何かの主義主張に凝り固まった人々に比べて柔軟性に富み、それでいて鋭く深い洞察力を持つ男、ということになる。要はものごとに対処する「姿勢(スタイル)」を持っているかいないかの問題である。 P.34 遊びは、バリエーションを愉しめる所にしか存在しない。つまり、選択の自由が楽しめるところにしか、存在しないのである。 P.63 よく、話題のない人、という評価を耳にすることがある。だが、話題の全くない人などいるものではない。共通の話題がないか、それとも、精神的なつながりを持っていない者同士が話すからである。 ともに同じ「世界」で遊ぶためにはぜひとも必要な、「同じ言語」で語ることのできる繋がりとなると、恋愛と似ていて、一生出会わない人と何度となくである幸運な人と、はっきり分かれるように思えるのだ。 P.71 「装うとは、着る人間の個性に合ったものであるべきである」 という従来の考えに私は全く賛成しない。 「装うとは、着る人間がどのような個性を生きたいか」 で決まるものだと私は信じている。だからこそ素晴らしいのだ。 P.330~336 男が上手に年をとるために 戦術一 まず、自分の年齢をいつも頭の中に刻み込んでおくこと。 戦術二 そして、自分の年齢と、共存共栄の方法を考え、実行すること。 戦術三 強いて、若づくりをしないこと。 戦術四 居直ること。つまり、自然体であること。 戦術五 一か所、どこかに派手な色を使うこと。 戦術六 恋をすること。 戦術七 優しくあること。 戦術八 清潔であること。 戦術九 疲労を見せるのを、恐れないこと。 戦術十 セックスは、九十歳になっても可能だということ。 戦術十一 利口ぶった女の書く、男性論なんぞは読まないこと。
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評価3.0 塩野さんが世の男どもに送る男性論!! ちょっと読みたいw いや是非読みたい。 呼び覚ませ私の中の「マゾ」
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1993.3.20 3刷 500 インテリ男はなぜセクシーでないか?浮気弁護論、殺し文句についての考察。男の色気、嘘の効用について。成功する男、わが心の男。腹が出てきたらもうおしまいか等々、塩野七生が男たちに贈る辛辣にして華麗、ユーモアと毒にみちた54章の「男性改造講座」。若者か...
1993.3.20 3刷 500 インテリ男はなぜセクシーでないか?浮気弁護論、殺し文句についての考察。男の色気、嘘の効用について。成功する男、わが心の男。腹が出てきたらもうおしまいか等々、塩野七生が男たちに贈る辛辣にして華麗、ユーモアと毒にみちた54章の「男性改造講座」。若者から老人まで、男が本当の大人になるための最良のバイブル。
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自分にもし男の子が生まれたら、こんな風に教育したい。 ヨーロッパの男性は、女性に優しくなければならない、とされているようなところがあって、 そして実際そう育てられていて、 そうか、それはこういうところから来てるものなんだな、と納得した。 小さな息子を持つお母さんへ、 特にオス...
自分にもし男の子が生まれたら、こんな風に教育したい。 ヨーロッパの男性は、女性に優しくなければならない、とされているようなところがあって、 そして実際そう育てられていて、 そうか、それはこういうところから来てるものなんだな、と納得した。 小さな息子を持つお母さんへ、 特にオススメの一冊。
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