男たちへ の商品レビュー
塩野七生先生が贈る痛快な男性論。 「フツウの男をフツウでない男にするための~」という 副題がなんともニクらしい。 要するにいい男とは、伝統を知悉した上でそこに「遊べる」 センスを持っているということだろう。 男性論のようでいて、実は女性にも共通する部分も多く、 著者いわく「...
塩野七生先生が贈る痛快な男性論。 「フツウの男をフツウでない男にするための~」という 副題がなんともニクらしい。 要するにいい男とは、伝統を知悉した上でそこに「遊べる」 センスを持っているということだろう。 男性論のようでいて、実は女性にも共通する部分も多く、 著者いわく「まだ迷っていい30代」の世代は必読。
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15歳から30歳の男性推奨本。女性(塩野さん)ならではの視点で、いい男の条件がエッセイを通じて語られます。いい男になりたかった是非読みましょう。 「男が上手に年を取るために」とか読んでいて痛快でした。戦術十とか(笑 改めて凄い作家だと思った。
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登場する人名やファッションは今となってはよく分からず退屈なコラムもあるが、筆者は洞察力や感性が鋭く、本質的な内容が多い。
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小説家塩野七生さんの男に向けた、いやむしろ女に向けたのではないかというエッセイ。 彼女の男に対する審美眼は、女性にとっても参考になるはずだ。 僕は彼女の作品を読むのはこの本が初めてだったけど、女性とは思えない論理的で説得力のある文章を書くので、できるだけ早く「わが友マキャヴェリ」...
小説家塩野七生さんの男に向けた、いやむしろ女に向けたのではないかというエッセイ。 彼女の男に対する審美眼は、女性にとっても参考になるはずだ。 僕は彼女の作品を読むのはこの本が初めてだったけど、女性とは思えない論理的で説得力のある文章を書くので、できるだけ早く「わが友マキャヴェリ」や、「ローマ人の物語」を読みたいと思う。評判もいいし。 塩野七生さんの、男に対するものさしはかなり厳しい。マキャベリとかカエサルを基準にしている。これらのハードルをクリアしている人は何人いるんだろうか。特に最初の「頭のいい男」の条件の、なにごとも自分の頭で考えて行動するなんて、これだけ情報が溢れかえっている現代では、より難しくある気がする。だからこそ社会も今、この種の人間を欲しているんだろうけど、今の所そんな人に、僕は直にお目にかかったことはまだない。著名人では当てはまりそうな人は何人か浮かぶけど。 でも、僕はいつか、なってみたいと思う。かなり険しそうだけど。 結婚に、いやそもそも恋愛というものに対して、妙な罪悪感というか俺みたいなもんが・・・という背徳感とか (でも別に、上手くやってる奴らが、羨ましいって気持ちも大してなく、むしろそんな自分が嫌いじゃなかったり)、通常の人間関係とは違う感情が入り乱れる状態に、妙な面倒臭さ、こそばゆさを感じ、また俗っぽい言い方になるけど、大人の汚らしさみたいなのもそこに見え隠れしていて、子どもの時から冷めた態度を取っていた、大人になりきれない、いやむしろそれが謙虚でクールな、真の大人のたしなみとか思っていた僕。人を好きになったこともあるし、恋愛も何度かしたけど、常に何かはてなが頭の上に付き纏っていた。 でもこの本に出会って、男女関係というのは、至極健全な、そもそも存在していることが前提なぐらいの、当然のものなんだよ、だから自分の気持ちに素直に向き合い、恋愛感情を積極的に受け入れ、あまり恐れず、前向きに生きるのが、人生をよりよく彩る秘訣だよ、と背中を押してくれたような気がした。だから、この呪縛からは、もう卒業しよう。恋愛に正解を求めるのをやめたら、頭の上のはてなも消えるはずだから。そんな自分を、もう僕は嫌いにならない。僕なりのオリジナリティでもって、男女関係に向かっていこう。
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モテたい男性陣はメンズノンノでなくてこれ読んで。私の周りの既婚女性の間で話題騒然。ダンナに読ますと。でも、女の人が一番求めているのは「ハウツー本なんかに惑わされない人」っていう矛盾。
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膨大な歴史的資料を読みといて書き上げられた「ローマ人物語」。 その著者の塩野七生さんが男と女の品格について、自身の体験や主義主張をもとに、時に辛口に時におちゃめに論じている本です。 イタリア在住期間が長く、ファッション業界にも携わっておられた尊敬すべき先輩のような方なので説教され...
膨大な歴史的資料を読みといて書き上げられた「ローマ人物語」。 その著者の塩野七生さんが男と女の品格について、自身の体験や主義主張をもとに、時に辛口に時におちゃめに論じている本です。 イタリア在住期間が長く、ファッション業界にも携わっておられた尊敬すべき先輩のような方なので説教されているような心持ちでいつも読んでおります。
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20代前半にこの本を読んでおいて良かった。 何故ならば、現在の自分は、未成熟ゆえに自他ともに優しくない時期にあり、これからどのようにして「限界」を悟り成熟し優しくなるのかを意識しながら観察できるからである。 日本人女性にも彼女のように知性・感受性に富む人間がいたことは幸いであ...
20代前半にこの本を読んでおいて良かった。 何故ならば、現在の自分は、未成熟ゆえに自他ともに優しくない時期にあり、これからどのようにして「限界」を悟り成熟し優しくなるのかを意識しながら観察できるからである。 日本人女性にも彼女のように知性・感受性に富む人間がいたことは幸いである。
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エッセ風なので早く読み終わるかと思ったらなんか 文章がやたら反転しつつで読みにくかった。。 ところどころの内容は記憶に残ってるけど。。 -人はスタイルを持っているかがポイント -男のうなじでなんか男を評価するらしい。。 なんか師走で忙しくあまり覚えてない。。
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単行本が1989年発売とかそんなに古い本だったのかと驚き。女性筆者に依る男性改造講座というコンセプトがおもしろく、読んでみた。 世代間の断絶とは。頭が良いこととは。文明とは。オシャレとは。・・・など、「一言では語れません」が無難な回答であろう問いに対して、作者の言葉で一つ一つ...
単行本が1989年発売とかそんなに古い本だったのかと驚き。女性筆者に依る男性改造講座というコンセプトがおもしろく、読んでみた。 世代間の断絶とは。頭が良いこととは。文明とは。オシャレとは。・・・など、「一言では語れません」が無難な回答であろう問いに対して、作者の言葉で一つ一つ明快な解を出しているのが読んでいて非常にスッキリする。それが読む個人にとって納得のいくものであれそうでないものであれ、刺激的。
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こういうエッセイは、一日一章、三日で三章読むのが良い。 最近の自分の読書と言ったら、少し仕事を楽にしたり生活でちょっと得したりすることばかりに重点が置かれていた。 それは決して悪いことではないし、当然のことである。 しかし、たまにはそんな理由ではなく、「フツウの男をフツウでなく...
こういうエッセイは、一日一章、三日で三章読むのが良い。 最近の自分の読書と言ったら、少し仕事を楽にしたり生活でちょっと得したりすることばかりに重点が置かれていた。 それは決して悪いことではないし、当然のことである。 しかし、たまにはそんな理由ではなく、「フツウの男をフツウでなくする」なんて謳うエッセイを読んで、全く自分と違う背景を持った人の話を聞くのも読書の醍醐味だな、と思った。 何が面白かったかと聞かれても、全く自分の頭に内容が残っていないですね。シャツの話や、今年のオスカーの「英国王のスピーチ」と重なる話や、カールルイスの話があったなー、くらい。 どの章もそれなりに手応えある話なんだけどね。 一つだけ確かに覚えている事がある。 "利口ぶった女の書く、男性論なんぞは読まないこと" それでも「再び男たちへ」という続編がでているそうなので、読んでしまいそうだ。
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