1,800円以上の注文で送料無料

幸福論 の商品レビュー

4

45件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/06/05

 行動することで思考、想像力を停止し、不幸に陥らないようにする。暇を宗教で埋めろというパンセに似たものを感じた。人間も生物である以上、生物学的な根拠が体に及ぼすことが全てなのだろう。人は不安を感じざるを得ないが、三島が言っていたように、そんな時は腹筋でもしておくべきなのだろう。

Posted byブクログ

2023/10/04

84冊目『幸福論』(アラン 著、白井健三郎 訳、1993年2月、集英社) 20世紀前半に活躍したフランスの哲学者アランの、幸福に関する「語録(プロポ)」93編が収録。1925年に初めて出版されて以来、今に至るまで読み継がれている名著である。 思索ではなく行動にこそ幸福は生まれる。...

84冊目『幸福論』(アラン 著、白井健三郎 訳、1993年2月、集英社) 20世紀前半に活躍したフランスの哲学者アランの、幸福に関する「語録(プロポ)」93編が収録。1925年に初めて出版されて以来、今に至るまで読み継がれている名著である。 思索ではなく行動にこそ幸福は生まれる。運命などは存在せず、意志の力こそが未来を切り拓く。前向きに物事を捉える。自由と楽しさを最優先するアランの思想はシンプルだが力強く、現代に生きる我々にも活力を与えてくれる。 〈解きほどけ、解放せよ、そして恐れるな〉

Posted byブクログ

2021/07/28

アラン「幸福論」1925年T14世界三大幸福論のひとつ。 高校哲学教諭でフランス大学受験資格試験の哲学受験では教え子の成績がとても良かったとか傍らに書いた2ページの短い文書プロポが記事掲載され有名に。幸福になるには健全な身体を持ち心の平静を得ることを強調。 不平不満を人に話さず上...

アラン「幸福論」1925年T14世界三大幸福論のひとつ。 高校哲学教諭でフランス大学受験資格試験の哲学受験では教え子の成績がとても良かったとか傍らに書いた2ページの短い文書プロポが記事掲載され有名に。幸福になるには健全な身体を持ち心の平静を得ることを強調。 不平不満を人に話さず上機嫌にふるまい社会的礼節の重視すること。ドイツのよくわからない頭でっかちな哲学より人に優しく楽観的でなにより実用。但し第一次世界大戦では軍に志願し兵役を就くなど愛国的な面が 現代日本では評価が難しくしているのかも。

Posted byブクログ

2021/01/02

97章からなります。 1章は文庫本で3ページなので隙間時間で読むことが出来ます。 私は殆どの章を2回づつ読んで内容が腑に落ちることが多かったです。古典と言っても差し支えない本だと思いますし読んで損は無い内容です。特に35歳以上くらいなら。

Posted byブクログ

2020/09/18

アランの年譜付。実は「1.名馬ブケファルス」からピンの意味するところが理解できず、一度は途中で挫折したものの、二度目にしてようやく通読に成功した一冊。全体的に浅くしか理解できていないだろう私が読みながら思ったのは、幸福は身体の活動によって自分から生み出してゆくものということでした...

アランの年譜付。実は「1.名馬ブケファルス」からピンの意味するところが理解できず、一度は途中で挫折したものの、二度目にしてようやく通読に成功した一冊。全体的に浅くしか理解できていないだろう私が読みながら思ったのは、幸福は身体の活動によって自分から生み出してゆくものということでした。口角を上げて機嫌よくしているほうが良いことはわかっていても、忙しいとつい疎かになるので、そういうときにこの本の存在を思い出せば、幾分か冷静に対処できそうです。

Posted byブクログ

2020/06/20

フランスの哲学者、アランが幸福について論じたエッセイ。 我々の情念は精神的な問題ではなく、肉体に依存する。 なかなか噛み砕けない箇所も多いけど、そんななかに心に響くものがある名著。 自分なりの、アランの主張内容に関する理解は、次のようなものだ。 幸福は自分の外にあるものではな...

フランスの哲学者、アランが幸福について論じたエッセイ。 我々の情念は精神的な問題ではなく、肉体に依存する。 なかなか噛み砕けない箇所も多いけど、そんななかに心に響くものがある名著。 自分なりの、アランの主張内容に関する理解は、次のようなものだ。 幸福は自分の外にあるものではない。したがって、恐れや倦怠などの情念が起こった際は、感情をコントロールしようとするばかりではなく、身体の状況を改善する必要がある。 また、幸福は探すのではなく、自分で創り出すもの。行動こそが幸福を生み出す。 ついついネガティブな気持ちに負けがちな自分に必要な本だった。

Posted byブクログ

2020/06/15

アランの思想は理解できるが、訳者の訳が分かり難すぎて困惑した。 もっと日本語として頭に入ってくる訳者の訳であればもっと楽しめたと思う。 ちなみに巻末と「鑑賞」を書かれたフランス文学者の清水徹さんの文章は非常に分かり易く、そちらを読んでから本文に入る方がまだ理解がしやすいかと思うの...

アランの思想は理解できるが、訳者の訳が分かり難すぎて困惑した。 もっと日本語として頭に入ってくる訳者の訳であればもっと楽しめたと思う。 ちなみに巻末と「鑑賞」を書かれたフランス文学者の清水徹さんの文章は非常に分かり易く、そちらを読んでから本文に入る方がまだ理解がしやすいかと思うので、そちらから読み進めることをお勧めします。

Posted byブクログ

2023/06/18

実は、まだ完読していないが、おそらく、書く内容は変わらないと思う。 私がこれを読む動機は、幸せになるにはどうすればいいのかを知りたいという、しごく安易な気持ちであるために、ひとつ、こういうことかと納得してしまうと、その後を読む気力が、どうしても沸いてこない。 厳密に書くと、お...

実は、まだ完読していないが、おそらく、書く内容は変わらないと思う。 私がこれを読む動機は、幸せになるにはどうすればいいのかを知りたいという、しごく安易な気持ちであるために、ひとつ、こういうことかと納得してしまうと、その後を読む気力が、どうしても沸いてこない。 厳密に書くと、おそらく、幸せになるにはどうするかではなく、こうであるから幸せなんだということが書かれているのだなと思った。他人のせいにしている時点で、既に自分で幸せを逃がしていたんだな。

Posted byブクログ

2019/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三大「幸福論」と言われるように、アラン、ヒルティ、ラッセルという3人の著名な哲学者が「幸福論」を書いている。 すべてを未読だった自分は、まずアランの「幸福論」を読んでみることにした。 アランが楽観主義の達人であったことをどこか別のところで聴いたことがあり、「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである」という言葉は、強いインパクトのために、本書を読み始める前まで記憶に残っていた。 この言葉がどこかで登場するのだろうかと、期待を秘めながら読み進めていた。 本書はエッセイ集のようでもある。一つひとつの話の塊を断章(プロポ)と呼ぶのだそうで、「名馬ブケファロス」から「誓うべし」まで93のプロポで構成されている(数えてみたがその通りであった)。 「幸福論」というタイトルであるのに、初めから「恐怖」「苛立ち」「悲しい気持ち」について述べられ、「神経衰弱」とか「ふさぎの虫」などというタイトルが続く。 明らかに心のマイナスの状態についての話から始まり、そのようなマイナスの心の状態を改善し、克服するにはどう対処すればよいのかというようなことが述べられている。 つまりはアランにとっての幸福とは、心がマイナスの状態でないことと捉えているようでもある。 プロポの前段は、先へ読み進めていくための前提となる考えが述べられており、読み進むにつれて考えが深められたり、解決のヒントが提供されたりしているように思う。 最後の最後、「誓うべし」のプロポに至って、期待していた「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである」という言葉が登場した! ここに述べられたアランの哲学は、端的に言えばこの言葉に集約されるように感じる。けれども、個々のプロポの中にもまた読者を楽観へ導いてくれるような言葉がいくつも紹介されている。 「運命というものは、気まぐれだ。指のひとはじきで新しい世界ができあがる。どんな小さい努力でも、限りない結果を生ずる」とか・・・。 「未来にはひとりでにできる未来と、自分でつくる未来との二つがある」とか、、、。

Posted byブクログ

2018/09/01

短めの文章が多いので、どれかしら心に残るものがあればいいのかも 他の幸福論と読み比べてみようかな 結局、読んだ人が何を見いだせるか?だろう。

Posted byブクログ