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自分を知るための哲学入門 の商品レビュー

3.9

47件のお客様レビュー

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2015/02/16

哲学とは、 ものごとを「自分で」を考える技術である。 困った時、苦しい時役に立つ。 世界が何であるか、ではなく、「自分が何であるか」を了解する技術。 →習慣的な枠組みに逆らって考える。 unframed ・哲学は、「知る」ものでなく「する」もの。 →技術である。 →自分で自...

哲学とは、 ものごとを「自分で」を考える技術である。 困った時、苦しい時役に立つ。 世界が何であるか、ではなく、「自分が何であるか」を了解する技術。 →習慣的な枠組みに逆らって考える。 unframed ・哲学は、「知る」ものでなく「する」もの。 →技術である。 →自分で自分を深く知るための技術。   自分と世界との関係を深く知るための技術。 ・ロマンとしての文学や思想の世界はそれを抱いている人間に、存在理由を与えてくれる。 ・フッサール 認識と客観の一致はあり得ない。 完全な正しさはなく、「妥当」、相互的な確信の一致でしかない。 =みんなで納得しあうことしかできない。  「ほんとう」は、関係によってつくられる。  生に対するポジティブな欲望が大切。 ・カント 真理は、神のみぞ知る。 人間は、制約された認識能力の中でそれを意志するだけである。 ・スピノザ 世界の全体は神と一致。人間に認識できるのは、精神と物質という属性だけ。 ・ギリシヤ哲学 世界の原理原因を追求。 ・ソクラテス 世界はそれ自体秩序をもっているのではなく、 心という原理がその秩序を作る。 →であれば、精神の真善美こそが追求されるべき。

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2014/07/02

難しいなあ、、とおもうんだけど、その後必ずわかりやすい説明が入ってくる。 そのパターンが信頼できてからは、難しいけど、もうちょっと進もう、の繰り返しで読了でに きました。

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2013/06/08

原著: 1990/10/31 本書をはじめて読んだのは、文庫化して三年後ぐらいのはず。先に、竹田『現代思想の冒険』を読み、その理解の補強として、本書にも手を出した。 本書および『現代思想の冒険』を読んだことによって、自身が「哲学」しているかと問われれば、自信をもって肯定すること...

原著: 1990/10/31 本書をはじめて読んだのは、文庫化して三年後ぐらいのはず。先に、竹田『現代思想の冒険』を読み、その理解の補強として、本書にも手を出した。 本書および『現代思想の冒険』を読んだことによって、自身が「哲学」しているかと問われれば、自信をもって肯定することはできないが、少なくとも両書のおかげで、思想のもつ大きな枠組み――二元論的思考/一元論的思考/現象学的思考――について納得することができた。そして、不完全ながらも、基本的な思考法について理解できたことは、その後、思想にかかわる本を読む上で非常に有益であった。

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2013/05/27

哲学についての入門本はあまり読んでも理解できないことが多かったのですが、この本はギリギリなんとか分かるぐらいに噛み砕いて哲学の歴史や概観がつかめるので面白かったです。

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2013/05/05

この本を読んで、何故わたしが哲学関係の本を好んで読んでいるのかがはっきりした。 人間関係がうまく営めないからなのだ。 なるほどと思った。

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2020/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 竹田青嗣さんの本は、以前にも「哲学とはなんだ(自分と社会を知る)」などを読んだことがあるのですが、この人の本は、全部読みたい。と思わせるような心地よさがありました。  この「自分を知るための哲学入門」は、竹田青嗣さんと哲学との出会いのプロセスが書かれているのですが、このような内容は、その時の著者と似たような状況に置かれている読者にとって最も理解しやすいものです。  哲学と言うと、古代から始まる哲学史を学ぶことだろ思っている方も少なくないと思いますが、竹田青嗣さんによると、哲学とは、①ものごとを自分で考える技術である。②困ったとき、苦しいときに役に立つ。③世界の何であるかを理解する方法ではなく、自分が何であるかを了解する方法である。とのことですが、苦しい時、自分が何であるかわからなくなってしまった時、この本を手に取ると、何らかの答えを見つけることができるかもしれません。121014  哲学の定義なんて考えたこともない、哲学なんて自分の人生に役に立つはずがない。哲学を語るやつなんて胡散臭い。哲学なんてお金にならないじゃん。そんな風に思っている人ほど、最後に哲学が必要になりそうです。

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2012/05/01

哲学入門というわりには、とても多くのことが詰め込まれていて、それが良い。読後の感想として思い付いたのは、次の3つ。 ・最初はまだわかりやすいが、後半にいくにつれて難しくなる。 ・現代思想が何たるかをわかっていない人にとっては、終章あたりは何を言っているのかわからない。 ・哲学史や...

哲学入門というわりには、とても多くのことが詰め込まれていて、それが良い。読後の感想として思い付いたのは、次の3つ。 ・最初はまだわかりやすいが、後半にいくにつれて難しくなる。 ・現代思想が何たるかをわかっていない人にとっては、終章あたりは何を言っているのかわからない。 ・哲学史や歴々の哲学者が何を考えたのかについて、大枠を知るにはとても役に立つ。 最近、哲学とかを読みながら思うこと。 生きるにしろ、仕事にしろ、何をするにしろ、ただ流れに身を任せるだけで意識的に目的と動機を自覚しようとしないままであれば、そこに自分は生きていない。周りの存在や状況をもとに、自分という人間を定め理解しているに過ぎない。

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2012/03/29

ついさいきんのことだが、カール・ロジャーズのカウンセリングの土台となった現象学的思想についての理解を求められるという機会があって、ちょっと考えこんでしまったが、自負なりの3ポイントをまとめて返答をした。 1)客観はカッコに入れて主観を重視すること  2)その主観的認識がはらむ対象...

ついさいきんのことだが、カール・ロジャーズのカウンセリングの土台となった現象学的思想についての理解を求められるという機会があって、ちょっと考えこんでしまったが、自負なりの3ポイントをまとめて返答をした。 1)客観はカッコに入れて主観を重視すること  2)その主観的認識がはらむ対象にたいするあらゆる意味も一旦カッコに入れること  3)主観、対象双方の時間による変化を見のがさないこと わかりやすくかったと言ってはもらえたが、こちらとしてはまだまだ怪しげなところである。 本書の著者は広範囲の哲学の案内人として信頼を寄せているが、これは著者自身が自己の精神の煩悶からフッサールを選び取った体験を語り、近代哲学の大命題たる、主観と客観の一致を軸にその思索の歴史を辿ったもの。現象学から存在論、実存主義あたりまでが前向きに捉えられ、ポスト・モダンには懐疑的である。 哲学を学ぶのではなく、哲学することを学ぶ。本当の哲学者たちに共通するのはそういうことだ。自分を知ることであり、自分がどう生きるかである。答をつかんだと思っても、一瞬後にはそれは消え去ってしまう。過酷で止むことのないチャレンジである。

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2012/02/05

哲学のこと、特に主客一致の問題を噛み砕いて易しく初心者に伝える事を目的にした本。 テーマは「哲学は自分を知るための技術である」 「哲学に興味のある人」が、「哲学を学ぶ」のではなく「哲学する」事が出来るように、哲学のおおまかな構造を教えてくれている。 著者が数十年かけて没頭して研...

哲学のこと、特に主客一致の問題を噛み砕いて易しく初心者に伝える事を目的にした本。 テーマは「哲学は自分を知るための技術である」 「哲学に興味のある人」が、「哲学を学ぶ」のではなく「哲学する」事が出来るように、哲学のおおまかな構造を教えてくれている。 著者が数十年かけて没頭して研究した哲学について、「そこまで時間をかける価値はない」と切り捨てているのが非常に印象的。 哲学というものの生理的に嫌いな所をわかりやすく言葉にしてくれているので非常にありがたい。 哲学の一歩目を踏み出す為に背中を押してくれているし、その方向を間違えないように忠告もしてくれている。 すてきなほんでした。

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2011/09/29

本書は2部に分かれています。 前半は哲学とは大きくどのようなものかを書いていて、 後半は有名どころを抑えた哲学の歴史的なものが書かれています。 大学生だったときに、この本を読めと言ってほしかったと思う位、 哲学者の考えや流れ、タイプなどを理解することができました。 ただ、やは...

本書は2部に分かれています。 前半は哲学とは大きくどのようなものかを書いていて、 後半は有名どころを抑えた哲学の歴史的なものが書かれています。 大学生だったときに、この本を読めと言ってほしかったと思う位、 哲学者の考えや流れ、タイプなどを理解することができました。 ただ、やはり駆け足でたくさんの哲学者の流れを紹介している ので、くわしく知ることにはならないでしょう。 と、言っても私にはこの駆け足すら満足に理解していませんが。 まさしくその名の通り、入門書には最適だと感じました。 この世界へ入る小さな入口的本書。 私は4年間、何をしてきたのでしょうか…。 本書を読んで、そればかり考えさせられました。 ま、いっか。

Posted byブクログ