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自分を知るための哲学入門 の商品レビュー

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47件のお客様レビュー

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2020/01/31

高校生くらいから哲学に興味を持ち始め、いくつかの「哲学入門書」(ヤスパースなど)に挑戦するも、挫折の連続でした。 大学4年の今、この本に出会い、「哲学入門書」としては初めて読み通すことができました。 今後は巻末の読書案内の中で気になったものを読んでいきたいです。

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2019/10/14

確かに、わかりやすく書かれていて入門書として良本! しかしやっぱり哲学書の特性上なのか抽象的な言葉が多くて理解しづらかった〜 例えが多用してある哲学入門書があったら絶対買うのになーそして子どもに教えてあげられるんだけどなー。 例文がないのは、哲学者は抽象的な事柄を例にすることによ...

確かに、わかりやすく書かれていて入門書として良本! しかしやっぱり哲学書の特性上なのか抽象的な言葉が多くて理解しづらかった〜 例えが多用してある哲学入門書があったら絶対買うのになーそして子どもに教えてあげられるんだけどなー。 例文がないのは、哲学者は抽象的な事柄を例にすることによって微妙にニュアンスが変わることを恐れてるのかな?それとも間違って教えてたら申し訳ないからかな?? 近代哲学のキルケゴール、ニーチェ、ハイデガー部分は現代社会につながる部分が多くてわかるーなるほどーってなった。

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2019/01/10

大昔に読みましたので細かいところまでは記憶しておりませんが、非常に読み易く入門書として優れた内容であると感じました。小学生でも充分に理解できる内容でありながら成人が読んでも得るものがある書籍だったと記憶しています。読書嫌いだが哲学とはどういうものか知りたい、という方には打って付け...

大昔に読みましたので細かいところまでは記憶しておりませんが、非常に読み易く入門書として優れた内容であると感じました。小学生でも充分に理解できる内容でありながら成人が読んでも得るものがある書籍だったと記憶しています。読書嫌いだが哲学とはどういうものか知りたい、という方には打って付けなのではないでしょうか。

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2018/10/17

"哲学を知っている人が、(私のような)知らない人にわかりやすく説明をしてくれている本。この本を読むと哲学がわかった気になってしまう。思想家の読書案内にもなっている。 著者が考える 哲学とは何か? 1.物事を自分で考える技術 2.困ったとき、苦しいときに役に立つ 3.世界...

"哲学を知っている人が、(私のような)知らない人にわかりやすく説明をしてくれている本。この本を読むと哲学がわかった気になってしまう。思想家の読書案内にもなっている。 著者が考える 哲学とは何か? 1.物事を自分で考える技術 2.困ったとき、苦しいときに役に立つ 3.世界の何であるかを理解する方法ではなく自分が何であるかを了解する技術 だという。 そして、著者が哲学することを学んできた体験、経験を紹介してくれる。 そして、順を追って西洋哲学がどんな歩みを経てきて現在に至ってきたのかを説明してくれている。 この本は、3ヶ月ごとに読み返してもいいと思っている。なぜかというと、哲学を俯瞰して捉えられるようになりたいからだ。第3章からを今度はノートをとりながら読み、各時代に登場する人物と、その人物が示した世界観を捉えることができたら、古典を読む時のガイドになるだろう。 この本を読んで、ヘーゲル、ハイデガー、ニーチェ、フッサール、サルトル、キルコゲール、デカルト、スピノザ、カントなどといった思想家の本を読んでみたいと思った。"

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2018/10/11

このような哲学入門の著書が読みたかった。難しい学問を出来るだけ平易に言い換えてくれることで分からないなりにも少しだけ分かりかけた。 また何度も読み返したい。この本の中で著者が薦めてくれている入門編の作品は一通り読んでみようと思う。 それにしても難しい。難しいけど何故か読みたく...

このような哲学入門の著書が読みたかった。難しい学問を出来るだけ平易に言い換えてくれることで分からないなりにも少しだけ分かりかけた。 また何度も読み返したい。この本の中で著者が薦めてくれている入門編の作品は一通り読んでみようと思う。 それにしても難しい。難しいけど何故か読みたくなるのは自分でも、この難解な書物を読む俺カッコイイ気持ちもあるけど、でも少しでも一瞬読めている感覚になる時がたまにある。その時がとても気持ちいい。放尿感にも通じる不思議な気持ちになる。 ともあれこういうふざけた態度で読んでいて哲学に対して失礼ではないかと思っていたが、著者は 「それぞれの学説をある真理を知るためにならい覚えようとするのではなく、そういった哲学的直観を深く育て上げるために哲学を読めばいいのである」という言葉に大変励まされた。 また、 だがわたしたちはいったい何のために「自分自身を知る」必要があるのだろうか。わたしの考えではそれはこういうことだ。人間にとって単純に自分の状態を知るということは、べつに大した意味を持たない。自分のルサンチマンや弱さや力の限界をよく知ることはそれなりの意味を持っているが。大事なことはむしろ、自分と他人との関係のありようを知るということであり、それを通してしか、自分を深く知るということはできないと考えたほうがいい。 唸った。こういう今自分が何となく感じている感覚(それはまだ思考のような形を成してもいない)にうまく言葉で表現されている箇所に出会ったとき、いままさに自分が欲していることだと感じ雷に撃たれたような感覚になる。その時は姿勢を正して正座して読み直す。無意識に言葉が与えられて思考がはっきりと自分の意識下に入る。それが本当に合っているかどうかは分からないが。 あとがきにて 哲学を、よい音楽のように自分の生を深く味わうためのものとして遇すること。これが哲学に対する賢明な態度である。 なるほど。哲学を音楽を聴くように接する。それなら自分にも出来そうだ。(決して音楽を下に見ている訳ではないが)哲学のその廻りをウロチョロする(本屋で本を探すように)カジュアルに、俗っぽく、自分なりに、これからも読もうと思った。

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2018/08/11

めちゃくちゃ哲学したくなった!そもそも自分も哲学に対しては興味があったもののなにやら難解な感じがして中々立ち入ることが出来ていなかった。しかしこの本を読んでみると、哲学というものは①この世界とはどのようなものなのかを理解すること、認識の問題②自分自身の生きかた、生を豊かにするもの...

めちゃくちゃ哲学したくなった!そもそも自分も哲学に対しては興味があったもののなにやら難解な感じがして中々立ち入ることが出来ていなかった。しかしこの本を読んでみると、哲学というものは①この世界とはどのようなものなのかを理解すること、認識の問題②自分自身の生きかた、生を豊かにするもの、であるかという2つの問題を深く知ることができるものだということがわかった。もう少しこの本の参考文献などを読んで哲学してみたいと思う

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2017/05/05

「社会(世界)」を知るための哲学は役には立たないが、「自分(人間)」を知るための哲学は役に立つという事だろうか。 この大きな2つ潮流が批判を繰り返し、振り子のように揺らいできたが、近代哲学の主客の難問(認識論)は現象学・実存主義によって決着がついたと。著者はフッサール推しなので、...

「社会(世界)」を知るための哲学は役には立たないが、「自分(人間)」を知るための哲学は役に立つという事だろうか。 この大きな2つ潮流が批判を繰り返し、振り子のように揺らいできたが、近代哲学の主客の難問(認識論)は現象学・実存主義によって決着がついたと。著者はフッサール推しなので、これを起点に過去に遡り、論評している点にバイアスがあるように感じるが、切り口としては明快でわかりやすい。現代思想の問題点まで踏み込んではいるが、英米関係が抜け落ちているので概観としては不十分か。 著者は「真善美」追究型ロマン主義なので、読み手に熱意は伝わりやすいが、逆にその辺はちょっと引いて冷静に読む必要はあるような。

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2016/12/13

近代までの哲学史の流れを一元論と二元論の対立という軸に沿って眺めていくので大変分かりやすかった。個々の哲学者の哲学についても核心部分だけに絞って説明してくれるので初心者でも分かった気になれる。最も衝撃だったのは「哲学は哲学者の直感に基づいている」ということで、じゃああのややこしい...

近代までの哲学史の流れを一元論と二元論の対立という軸に沿って眺めていくので大変分かりやすかった。個々の哲学者の哲学についても核心部分だけに絞って説明してくれるので初心者でも分かった気になれる。最も衝撃だったのは「哲学は哲学者の直感に基づいている」ということで、じゃああのややこしい言葉の定義や理屈は一体何なのか…と始めは信じられなかったが、直感した世界観を他人に説得しようとするとああなるのかと半分納得した。その世界観があるべき世界像と結びつくと哲学は「思想」になるという哲学と思想の密接な関係もついでに理解できた気がする。哲学や思想とは自己と世界のあるべき関係を模索するものであり、だからこそいまを生きる私たち個人が自分の生き方を模索するためにそれらを利用したっていいのだと思うことができて身が軽くなった。これを足掛かりにもう少し哲学や思想を学んでみたいと思う。著者の目論見通り行きすぎか…?

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2017/11/30

全体は2部に分かれており、「Ⅰ」では著者と哲学の出会いを振り返りながら「哲学とは何か」という問題に対する著者の答えが語られます。「Ⅱ」では、西洋哲学史が概観されています。 著者によれば、哲学の目的は世界を正しく認識することではなく、哲学する者が自分を了解し、そのことを通してより...

全体は2部に分かれており、「Ⅰ」では著者と哲学の出会いを振り返りながら「哲学とは何か」という問題に対する著者の答えが語られます。「Ⅱ」では、西洋哲学史が概観されています。 著者によれば、哲学の目的は世界を正しく認識することではなく、哲学する者が自分を了解し、そのことを通してより深く生きることです。生き方の最終的な「真理」などというものは原理的に存在しません。哲学はただ、自分自身に対する了解を助けるのであり、そのことを通じて自分の生を豊かにしてくれます。「哲学とは、自分を知り自分をよく生かすためのひとつの独自の技術だ」と著者は述べています。著者はフッサールの現象学を学ぶことによって、こうした哲学観を獲得しました。認識と客観との「一致」というものはありえず、ただ確信が訪れる条件を解明することに哲学の新たな課題を見出したのがフッサールの現象学だったと著者は主張しています。 また著者は、青年期のロマン的な理想とその挫折という、多くの人びとが経験する例にそくして、哲学者たちの議論の中核にあるものを説明しています。青年たちはしばしば、現実に背を向けて、文学や思想によって表現される内的な世界にこそほんとうの「正しさ」がある、と考えます。そうした「正しさ」は、どこまでもその人の内的な確信のうちにのみ成立するものであり、客観的な「真理」によって判断・裁定されるべきものではありません。しかし、そうした個人のうちにおける「正しさ」は、具体的な人間関係のなかでその妥当性を試されるときにのみ意味をもつと著者はいいます。個人の内的な信念が、他の人びとのあいだで試され妥当性が承認されるときにはじめて、その信念は「真理」としての資格を獲得するのです。信念が客観的な真理と「一致」することが証明されたからではなく、その信念が多くの人びとの深いところで了解を呼び起こし、彼らが相互に納得するような道筋をつけたことによって、その信念の妥当性が承認されることになります。 西洋哲学史の概観をおこなった部分では、デカルトに始まる近代哲学において主観-客観問題や心身二元論が大きな問題となり、その後ニーチェやフッサール、ハイデガーらによって、意識のうちにおける確信成立の条件についての考察が追求されることになったと著者は論じています。

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2015/05/05

機会があれば、第2章「わたしの哲学入門」だけでも読んでみるといい。なぜ”哲学”を学ぶのか、学んでどんな得があるのか、理解できます。 竹田さん個人の体験に基づいて書かれているので、リアリティがあります。その分、彼がもっとも影響を受けたキルケゴール、現象学に関する記述が多くなって、評...

機会があれば、第2章「わたしの哲学入門」だけでも読んでみるといい。なぜ”哲学”を学ぶのか、学んでどんな得があるのか、理解できます。 竹田さん個人の体験に基づいて書かれているので、リアリティがあります。その分、彼がもっとも影響を受けたキルケゴール、現象学に関する記述が多くなって、評価も現象学を上に置いているところがあります。そのへんは賛否両論でしょうが、机上の観念で書かれていないので、哲学を語る本にしてはとても読みやすくわかりやすいです。

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