黒蜥蜴 の商品レビュー
黒蜥蜴と明智小五郎のやりとりがよかった やっぱり明智小五郎が出てくると綺麗にまとまりすぎてしまい、、、
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名探偵と女盗賊の知的闘争にして危険な恋。 乱歩先生の渾名のセンスが好きなのだが特に女賊に「黒蜥蜴」とつけるあたりが絶妙。
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緑川夫人に尽きる作品。 挿絵と相まって、妖しい雰囲気が増して伝わってくる。 少年探偵団と同じ作者と思えない。 解説にもあるが、推理トリックよりもこの筆力こそが 乱歩の真骨頂ではないのだろうか。
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通俗的だが、だからこそ面白い。トリックよりも、明智小五郎の神出鬼没の活躍に比重がある。黒蜥蜴は、昭和初期の作中人物と思えないほど、魅力的な悪役である。 昭和初期の時代的な制約はあるものの、冒険活劇小説の魅力は十分だと思う。
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全体を通して緑川夫人こと黒蜥蜴の妖艶さにやられました。 江戸川乱歩一流の退廃的で耽美な舞台装置はそのままに、今までとはまたひと味違った魅力的な役者が登場してきた印象を受けました。 美しいものをこよなく愛し、どんな手段を用いても手に入れる美しき女賊、黒蜥蜴。 気分が高揚すると一人称があたしから僕になるのですね、素敵です。 「フフフフフ、これが今晩のお芝居の大詰めってわけかい。まあ、名探偵っていわれるだけのことはあったわね。今度はどうやら僕の負けだね。負けということにしておこうよ。だが、それで、どうしようっていうの? 僕を捕縛しようとでも思っているの? そいつは少し虫がよすぎはしないかしら。探偵さん、よく思い出してごらん。あんた何か失策をしてやしない。え、どうなの? うっかりしているあいだに、何か無くしゃしなくって、ホホホホホ」 「あんたはほんとうにかわいそうだと思うけど、日本一の宝石屋の娘さんに生れついたのが不運とあきらめてね。それに、あんたは、あんまり美し過ぎたのよ。僕は宝石もご執心だけど、宝石よりも、あんたのからだがほしくなった。決して断念しないわ。ねえ、明智さん、僕は断念しないよ。お嬢さんは改めて頂戴に上がりますよ。じゃ、さよなら」 ただ、変装の手際には見事というほかはないのですが、トリックとしてはある程度予測できてしまったのが残念。 明智小五郎の飛び抜けた機知と対比されてしまったためかもしれませんが。 しかしそれを差し引いても黒蜥蜴は非常に個性的で魅力的な人物だと思えます。 個人的には江戸川乱歩作品の中でもかなりお気に入りの登場人物です。 ・・・自分は最期の場面を黒蜥蜴一流の皮肉だと受けとってしまったのですが、淡い恋愛感情だったようですね。 この解釈はそっと胸のうちに収めておきます。
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面白いので、スイスイ読めてしまいました。 舞台やテレビになるのも良く分かりました。 昔テレビで見ていた明智小五郎がでてきてなんだか嬉しくなってしまいました。
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監督:深作欣二 制作:1968年 のものがなかったので代用。 美輪明宏の美しさと三島由紀夫のインパクトに酔いしれます。
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創元文庫で読みました。 本文に食い込む挿絵の数々が 凶暴に、妖艶。 日本語が有る限り 乱歩の作品は どうしようもなく魅力的。 そして 古びない。 言葉の紡ぎ方に、美しい湿度とロマンが有ります。 美輪さんの黒蜥蜴を 未だに目に出来ていないのが 残念で堪らない。
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探偵"明智小五郎"と女賊"黒蜥蜴(くろとかげ)"の闘い かなり面白かった 長編だったが読みやすさもあって全然長く感じなかった 黒蜥蜴さんが僕っ子だよ!ちょっと萌えた 2月23日 読了
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女盗賊黒蜥蜴と探偵明智小五郎の対決。 これって探偵小説だけど、淡い恋物語では・・ともとれるセリフがいくつか。黒蜥蜴が女性だからかもしれないですが。 むかーし流行った「怪盗セイントテール」・・で題名あってるか自信ないですが・・を思い出しました(笑)
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