三日月少年漂流記 の商品レビュー
久々に読み返し。大人になった今だと感じ方も変わるなあと思ったのですが、子供の頃の無邪気な好奇心をふと思い出してなんとも言えないノスタルジックな気持ちになってしまいました。 シンプルなストーリーではあるんですけど、この方の文章は物語というよりも文章としての美しさに惹かれてしまいます...
久々に読み返し。大人になった今だと感じ方も変わるなあと思ったのですが、子供の頃の無邪気な好奇心をふと思い出してなんとも言えないノスタルジックな気持ちになってしまいました。 シンプルなストーリーではあるんですけど、この方の文章は物語というよりも文章としての美しさに惹かれてしまいますよね。初めて読んだ時は普段目にしない漢字表記に妙にドキドキしたものです。 最近の小学生も長野まゆみの本って読んだりするのでしょうか。
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自由奔放で好奇心旺盛な水蓮とくまのぬいぐるみをリュックに詰めてきちゃう銅貨。三日月少年っていう自動人形に電池を入れると彼らは意思をもってどこかへ行く。三日月少年たちがどこに行くのか何しに行くのかを二人で見に行く。冬の日の冒険。博物館とかプラネタリウムとか。登場人物は水蓮と銅貨だけ...
自由奔放で好奇心旺盛な水蓮とくまのぬいぐるみをリュックに詰めてきちゃう銅貨。三日月少年っていう自動人形に電池を入れると彼らは意思をもってどこかへ行く。三日月少年たちがどこに行くのか何しに行くのかを二人で見に行く。冬の日の冒険。博物館とかプラネタリウムとか。登場人物は水蓮と銅貨だけなので二人の夢を読んでるみたいなかんじ。 これも特にこれといった大事件やどんでん返しもなく、きれいで夢のあるお話。 比較的情景が思い浮かべやすかった。
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再読。少年たちのワクワクする秘密の冒険の一日。自分の心も一緒になって三日月少年を追ってしまう。 著者の築く近未来のような懐かしいような独特の世界は、とても魅力的。
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独特な雰囲気が物語全般に漂っています。漢字や言葉に所々古いものが使われていて、絶妙な世界観を作り出してると思いました。 個人的に主人公二人のコンビが好きです。じゃれ合い感がいい。特に睡蓮の賢いやんちゃっぷりには笑えました。あまり深く考えると疲れるので、物語がすすむまま、流されて読むのがおすすめです。
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『天体議会』の前日譚。 博物館から三日月人形が盗まれたというニュースに街は大騒ぎ。 だが水蓮は盗まれたのではなく、人形が自ら逃亡したのだと主張する。 人形の動力源となるニッカド電池をこっそり人形に仕掛けて逃亡の手助けをした言う水連は、三日月人形たちの企みを見届けるために銅貨を”家...
『天体議会』の前日譚。 博物館から三日月人形が盗まれたというニュースに街は大騒ぎ。 だが水蓮は盗まれたのではなく、人形が自ら逃亡したのだと主張する。 人形の動力源となるニッカド電池をこっそり人形に仕掛けて逃亡の手助けをした言う水連は、三日月人形たちの企みを見届けるために銅貨を”家出”に誘う。 学校をサボり、他の三日月人形にも電池を仕掛け、彼らが旅立っていくのを見送るというストーリー。 とある一日を淡々と描いていて、何かとんでもないことが起こるわけではないが、童話的な安心感がある。 だいたい二人がじゃれあっている感じである。 なんともない物語だけれど、長野まゆみの世界観と少年が主人公の話が好きな人には楽しめるのでは。
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中学生か、もしくは小学生の頃に少年アリスを読んで以来の長野まゆみ ふと古書店で見つけて積んでおいたのを読んでみた あーそうそうこんな感じ なんとも不思議な世界 古いような旧いような日本語が創造力を掻き立てる どんでん返しやミステリーはまったく存在しない ただただ長野ワールドに...
中学生か、もしくは小学生の頃に少年アリスを読んで以来の長野まゆみ ふと古書店で見つけて積んでおいたのを読んでみた あーそうそうこんな感じ なんとも不思議な世界 古いような旧いような日本語が創造力を掻き立てる どんでん返しやミステリーはまったく存在しない ただただ長野ワールドにどっぷり浸かるだけ 贅沢な時間の過ごし方
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銅貨と水蓮コンビ、好きです。 長野先生の作品だけでなく、作中の食べ物や飲み物が美味しそうな作品は良作な気がします。 オシャレなカフェでサンドイッチを食べながら読みたい作品。
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※このレビューにはネタバレを含みます
長野まゆみの不思議ワールド炸裂。 いたずら好きの水蓮はホントお気に入りですwww 三日月少年は声を出さないのだろうか? 電池を入れてもらったことに感謝とか何かしらの感情を感じたりしないのだろうか? そもそも三日月少年はどこから来たのだろうか? 銅貨と水蓮の支店から見ているので分からないことがたくさん出てくる。 後はご想像に~という感じなのだろうか? 気になってしまう。 これが長野マジックか?
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「天体議会」読んだら久々読みたくなりました。こっちの方が「家族」の繋がりを感じる…ということは、「三日月~」から「天体議会」の間に、世界に何があった?と妙に勘繰ってしまったり。牛乳の香りのする少年たちが、「天体議会」では煙草の匂いになってしまうのね。「天体議会」を中心に考えると、...
「天体議会」読んだら久々読みたくなりました。こっちの方が「家族」の繋がりを感じる…ということは、「三日月~」から「天体議会」の間に、世界に何があった?と妙に勘繰ってしまったり。牛乳の香りのする少年たちが、「天体議会」では煙草の匂いになってしまうのね。「天体議会」を中心に考えると、その後も読んでみたかったな、と思ってしまいます。
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自動人形の三日月少年を追う水蓮と銅貨の家出冒険ファンタジー。 大好きな作品です。 天体議会とは全く違う世界観のお話ですが、二人のやんちゃな所はそのままで読んでいてとてもわくわくしてしまいます。
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