魔球 の商品レビュー
推理ものとしてはそう大きなどんでん返しみたいのはないんだけど、スポーツを職業にして食っていくことを考えたとき(つまりはプロを目指すとき)、怪我や故障って・・・ほんとに命取りなんだなぁとしみじみ感じた。 そしてまた、「貧しさ」から脱却しようとする者の命がけの努力。 若いとき、進路を...
推理ものとしてはそう大きなどんでん返しみたいのはないんだけど、スポーツを職業にして食っていくことを考えたとき(つまりはプロを目指すとき)、怪我や故障って・・・ほんとに命取りなんだなぁとしみじみ感じた。 そしてまた、「貧しさ」から脱却しようとする者の命がけの努力。 若いとき、進路を模索できるのは多少なりとも恵まれているからなんだなぁ・・・とこの本を読むと思う。 なんとなく、「昭和」の時代を色濃く感じられる作品だった。
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開陽高校のエース須田武志の剛球を受ける捕手、北岡明が殺された。事件を追っていくなかで須田の野球への姿勢、家族への想いをみる。隠された真相に涙した。
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ミステリーだから殺人とかあるのだけれど、 高校生を描いているところから 確かに青春を感じました。 主人公の少し歪んだ性格も、 若いからなのかなと。 罪を憎んで人を憎まず。 東野さんからはこれを感じます。
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すべての関係者が苦しんだ、悲しい話。 天才少年の苦悩だとか、登場人物の心情の深いところまで書かれていて、全てに納得できる。全体的に暗い雰囲気があるけど面白かった。 序盤の方で犯人が分かってしまったのは初期の作品だからなのか、私がミステリーに慣れてきてしまったからなのか… あんまり...
すべての関係者が苦しんだ、悲しい話。 天才少年の苦悩だとか、登場人物の心情の深いところまで書かれていて、全てに納得できる。全体的に暗い雰囲気があるけど面白かった。 序盤の方で犯人が分かってしまったのは初期の作品だからなのか、私がミステリーに慣れてきてしまったからなのか… あんまり驚けなかったのが少し残念でした。
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タイトルがあんまり面白くなさそうだったから、東野作品の中でも最後のほうに手を付けた。そしたら、思いのほか内容が濃くて面白かった。
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かなり初期の東野作品。 高校野球が舞台で、殺人事件というのが辛すぎる内容だったが、主人公の生活環境なんかが深くてまあ納得できるラスト。 普通の高校生の思いなんかもきちんと描かれているのは東野さんらしい。 でも、悲しいお話。
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「魔球」というキーワードが、かなり強烈なインパクトを与えて、物語のラストまで読者を引き付けてくれますよ。
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回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた…。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。...
回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた…。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。(amazonより抜粋)
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東野圭吾は天才を書くのがうまい。 孤高の天才球児須田武志の悲しい運命に読んでいて切なくなりました。 育ててくれた母親への感謝の想い、賢く優しい弟との絆にも泣けてしまいます。 最後に弟(勇樹)の20数年後の日記で締めくくられるのですが、 この親子は事件の後どんな人生を送ってきたのか...
東野圭吾は天才を書くのがうまい。 孤高の天才球児須田武志の悲しい運命に読んでいて切なくなりました。 育ててくれた母親への感謝の想い、賢く優しい弟との絆にも泣けてしまいます。 最後に弟(勇樹)の20数年後の日記で締めくくられるのですが、 この親子は事件の後どんな人生を送ってきたのか気になります。 東野圭吾の初期の作品も読んでみようと思いました。
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