魔球 の商品レビュー
芯が強すぎて異常なくらいだけど須田武志好きです。あと今まで読んだ東野作品の中で初めて図を見た作品。 もっといい結末があったんじゃないかと思うけど読み終わった後は感傷的で清々しい気持ちになれました。
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出版社/著者からの内容紹介 9回裏2死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた!すべてはこの1球に込められていた……捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転...
出版社/著者からの内容紹介 9回裏2死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた!すべてはこの1球に込められていた……捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。
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東野圭吾さんの「魔球」を読みました。 昭和30年代を舞台にした物語です。 ある電機製造メーカーのトイレに爆弾のような物が仕掛けられた。 早速、警察が動き出した。 地元の高校が甲子園に出場した。 しかも、超大物投手を要して、甲子園常連校との1回戦。 9回2アウト。1...
東野圭吾さんの「魔球」を読みました。 昭和30年代を舞台にした物語です。 ある電機製造メーカーのトイレに爆弾のような物が仕掛けられた。 早速、警察が動き出した。 地元の高校が甲子園に出場した。 しかも、超大物投手を要して、甲子園常連校との1回戦。 9回2アウト。1-0で勝っている。 しかし、エラーなどで、結局敗れてしまう。 甲子園から帰ったあと、キャッチャーをしているキャプテンが、 何者かに殺害されてしまう。 殺害と、爆弾。意外なところからこの2つの事件が絡み合っていきます。 昭和30年代の時代背景、人間関係などを下に、 非常にミステリー寄り(現在の作風に比べて)に仕上がっています。 すごくよい作品です。 最後に物悲しくなってしまったのは、私だけでしょうか? 展開や文体も読みやすく、お勧めです。 評価:★★★★
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甲子園1回戦最終回、ツーアウト満塁。ツースリーで投じた1球は魔球だった? キャッチャーの日記から殺人事件の追跡は始まる。 肩を壊した投手が選んだ道はプロ野球にスカウトされ契約金を手に入れることだった。 野球一筋で生きてきた男が思い悩み、魔球に魅せられ、そして肩の秘密を守るた...
甲子園1回戦最終回、ツーアウト満塁。ツースリーで投じた1球は魔球だった? キャッチャーの日記から殺人事件の追跡は始まる。 肩を壊した投手が選んだ道はプロ野球にスカウトされ契約金を手に入れることだった。 野球一筋で生きてきた男が思い悩み、魔球に魅せられ、そして肩の秘密を守るために殺人を犯し、自殺してしまう。 弟は兄の命令どおり、肩を切り落とす。すごく悲しい物語だ。 魔球を習いたいがために爆弾事件まで起こす。実際セットしたのは爆発しないものだったが・・・ 悲しすぎるくらい純粋である。野球に対する意気込み。すべては育ててくれた母親のために。 結局、甲子園で投げた最後の球は魔球であったかどうかは書いていない。しかし、そんなことは動でもいいがいいような気がしてくる。 殺人を犯した理由が約束を守らないからというのだから悲しい。 子供のときなら友達のグローブを切り刻むぐらいで済んだ。 高校生になって母の形見のナイフで友達の犬に斬りかかってしまう。 大人になりきれてない子供がそこに映る。 何が彼をそこまで追い詰めたのか。 理由はたくさん思い浮かぶ。しかし、どの理由をとっても彼が報われるわけではない。
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少年の哀しい決意…。 切ないです。 殺人事件と爆破未遂事件。 絡み合う2つの事件、そして導かれる結末。
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ん、、魔球というキーワードのからみが、もっと期待していたのですが、、ダイングメッセージの展開は正直いまいちでした。 スポーツをテーマとするミステリーとしてはちと毛色が異なる。青春小説というべきか。切ない結末ではあるが潔さが爽やかさも感じる。星2つまでだな。
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切ない話・・・実の親以上に、いまの家族が大切で、それを守るために悲しい決断をせざるおえなかった天才球児の悲しい物語でした。 こんな結末が待っていたなんて、読み始めた時には考えもしなかった。
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高校球児の悲しい生い立ちと、ミステリー小説。 残酷な死に方をした未成年の悲しい話だが、家族、友達思いの温かい部分もあるから読めた。 登場人物が多くて、大人、生徒、警察関係と分からなくて困った。
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2010.5.20読了。 高校球児のうち、バッテリーのキャッチャーが殺され、次にピッチャーが殺された。実はそのひとつは事件でなく、自殺後の偽装であった、という話。
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東野さんはこの時代設定が好きなのかな。 確かにきれいとは言い難い、いろんなものが交じり合って混沌としていた時代だからこと描ける小説かもしれない。 貧富の差の身分も歴然と示されていた時代。 だからこそ人は奮起して這い上がろうとするエネルギーだけは充満していた。感情もどこかに捌け口を...
東野さんはこの時代設定が好きなのかな。 確かにきれいとは言い難い、いろんなものが交じり合って混沌としていた時代だからこと描ける小説かもしれない。 貧富の差の身分も歴然と示されていた時代。 だからこそ人は奮起して這い上がろうとするエネルギーだけは充満していた。感情もどこかに捌け口を求めていた。 青春時代をすごそうとする人たちなら、なおさら。 須田と北岡のつながりに『バッテリー』の巧と豪を思い出してしまった。 時代が違うから、置かれてい状況も違うから物語はぜんぜん違う進み方をしてしまうんだけど、須田の頑な態度と巧の一人佇んでいる姿が重なってしまい何度も「あったかもしれない」もうひとつの結末を夢想してしまった。 自分を見切ってしまう悲しさと美しさが漂う。
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