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舞姫 の商品レビュー

3.8

103件のお客様レビュー

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    22

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/09/01

久々に森鷗外。矢張り舞姫は別格。殆ど古典だけれども、この語感がたまらない。意外と雁とか嫌いじゃないんだけどね。鷗外は短編なので電車の中で読み進められるところも好き。

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2012/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今まで、ドイツ人ダンサーに翻弄される日本の志士という物語かと思っていたら、まさかこんな凄惨なストーリーだとは・・・ 古文体なだけに、淡々と進行する破綻

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2012/05/08

舞姫、うたかたの記、文つかいなど初期作品 現代語訳版ではなく、原文のまま 現在では使われなくなった日本語、漢字も美しい。 うたかた記はバイエルン王ルートヴィッヒ2世の事故死か心中かわからない、その事件に題材をとっている マリイはウンディーヌのように湖に王を呼び寄せ...

舞姫、うたかたの記、文つかいなど初期作品 現代語訳版ではなく、原文のまま 現在では使われなくなった日本語、漢字も美しい。 うたかた記はバイエルン王ルートヴィッヒ2世の事故死か心中かわからない、その事件に題材をとっている マリイはウンディーヌのように湖に王を呼び寄せ 儚く自らも巨勢とのほのかな恋もはじまらぬまに、命を落とす 舞姫にしろ、ベルリンのウンテル・デン・リンデンと 日本語だけでなくその舞台も浪漫的で趣があって エリスの豊田郎を慕う心根の美しさが増す そして、出世のために二者選択したのではなく 生涯の痛みとして刻みこまれた。 文体が格調高く始まりからして、「石炭をば早や積み果てつ」と 現在完了で今でも充分新しい 舞姫のモデルはいるけれど、わざわざ書くまでもない

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2012/05/04

舞姫、森鴎外。 学生の時に触れたことのある方もいらっしゃると思いますが、僕は初めて読みました。 読んで思ったことは、自身の人生における「判断」の重さ。 自身の人生における判断をするのは、やはり自身であるけれど、他人を巻き込めば巻き込むほど、重責に苛まれることになる辛さ。 この辛...

舞姫、森鴎外。 学生の時に触れたことのある方もいらっしゃると思いますが、僕は初めて読みました。 読んで思ったことは、自身の人生における「判断」の重さ。 自身の人生における判断をするのは、やはり自身であるけれど、他人を巻き込めば巻き込むほど、重責に苛まれることになる辛さ。 この辛さをなぜかドッシリと感じ取った次第です。

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2012/03/20

高校の授業で現代語訳も併せて一度読み、大学の講義の中に少し出てきたので青空文庫さんにて再読。当時の社会を考えると豊太郎のとった行動は仕方がないのかもしれないが、やはり女の私の視点からすると、1人の女性の人生を駄目にし自分だけの幸せをとった彼の罪は重いと思う。『普請中』にて、実際の...

高校の授業で現代語訳も併せて一度読み、大学の講義の中に少し出てきたので青空文庫さんにて再読。当時の社会を考えると豊太郎のとった行動は仕方がないのかもしれないが、やはり女の私の視点からすると、1人の女性の人生を駄目にし自分だけの幸せをとった彼の罪は重いと思う。『普請中』にて、実際のエリス的人物が日本まで追ってくる。併せて読むと楽しめるかもしれない。

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2012/01/22

旧字体は難しいが、厳かな文体がいっそう哀愁を誘う。立身栄達と愛する女性、どちらを棄てるわけにはいかないもんなあ。 20代のうちにその後の人生の生き方のほとんどを決めなければならない。そう考えると酷だよなあ。

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2012/09/22

大学の課題の為購入。 「雁」のみ読了。 岡田への恋心を伝えられないまま物語が終わってしまうのに物足りなさを感じる。結末が弱いのでクライマックスが欲しい。

Posted byブクログ

2012/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20111230読み終わった(※青空文庫。舞姫のみ) 「独逸日記」に続けて読んだので、文語調も苦にならず読めた。留学中にその国の女性とひそかに結婚(日本大使館に知らせないまま)して子どもをもうけた人がその国で病死し、残された母子が貧困にあえいでいるというエピソードなど、作者自身がドイツ留学中に見聞きした出来事も素地になっているのだろうと感じた。日本人が欧州留学中、現地女性に子を産ませる例はこのころいくつかあったという記述が独逸日記にあり、鴎外は、同情的に言えばそういう例は不思議ではないが、養育費は送るべきだという感想を書いていた。そして物語では主人公が生活費(手切れ金か)を渡して帰国するわけだが…一人の人間を狂わせておいて金で解決か…。しかしまぁ、この主人公は見通しが甘いというか、計画性がないというか。ストーリーはともかく、明治時代当時のドイツやそこに身を置いた留学生の様子などを感じることはできる。

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2011/12/13

森鴎外のドイツへの留学中における体験をもとに執筆された氏の初期の代表作。高雅な文体と浪漫的な内容の短編。いろいろの面において漱石と鴎外は比較されるが、作中の主人公のキャラクターという視点からもその相違がうかがえる。「舞姫」の主人公の豊太郎はエリートとしての描かれ方(少なくとも主人...

森鴎外のドイツへの留学中における体験をもとに執筆された氏の初期の代表作。高雅な文体と浪漫的な内容の短編。いろいろの面において漱石と鴎外は比較されるが、作中の主人公のキャラクターという視点からもその相違がうかがえる。「舞姫」の主人公の豊太郎はエリートとしての描かれ方(少なくとも主人公自身の意識の中では)が漱石の作中の主人公とは好対照である。男としての夢を追求し立身出世の道をとるか、はたまた恋愛あるいは家庭の道を選ぶかの二律背反の命題は今も昔も変わらぬ議論の対象であることを考えさせる作品だと感じました。

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2011/12/06

授業で取り上げ、再度自分で読み直す。 豊太郎は悪者のような意見が多く飛び交うが、 もし自分が同じ立場だとしたならば、どうだろうか。 これが私が近代文学が好きな理由の一つかもしれない。 現代語訳と合わせて読むことをお勧めします かなり古典の知識が深くないと原文は辛かったり。

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