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舞姫 の商品レビュー

3.8

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

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  3. 3つ

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森鴎外の実話をもとに…

森鴎外の実話をもとに書かれた作品と知り教科書に載っていた続きを読みたくなりました。現実の厳しさと主人公の心のゆれがすごくリアルです。

文庫OFF

2024/05/01

高校の時に授業で教科担任が熱く語っていた記憶があります 娘の教科書に全文載っていたので読んでみたら当時の担任の気持ちがわかりました ただ異国で恋に落ちた大真面目青年の葛藤話ってだけなのになぜこんなに心打たれる作品なのか、、、

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2024/01/22

太田豊太郎とエリスの出会いがとても優しくて綺麗で、印象に残っています。 主人公の持っている信頼できる友との繋がりと、愛する人との繋がりが上手く噛み合わなかったがためにあのような結末になってしまったのだと思うと惜しい気持ちがします。 どんなに良い歯車同士を組み合わせても、それらが上...

太田豊太郎とエリスの出会いがとても優しくて綺麗で、印象に残っています。 主人公の持っている信頼できる友との繋がりと、愛する人との繋がりが上手く噛み合わなかったがためにあのような結末になってしまったのだと思うと惜しい気持ちがします。 どんなに良い歯車同士を組み合わせても、それらが上手く噛み合わなければ故障してしまうのだなと思いました。 森鴎外の作品をしっかりと読んだのはおそらく初めてですが、とても印象に残る作品でした。 他にも森鴎外の作品を読んでみようと思います。

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2022/03/27

国語の教科書で読んで以来、再読。 社会人になり、豊太郎の気持ちも少しはわかるかなと思ったが、、エリスが不憫でならない。

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2022/03/15

仕事を取るか女を取るかの二者択一、自身の希望と世間や周囲の望む物との間で葛藤する太田。豊太郎の選択は非情に映ると同時に、綺麗事だけではやっていけない人間の弱さを映してだしている。

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2021/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「舞姫」「普請中」「妄想」「雁」の4編を収録。 日常的に文京区に再び縁が深くなったため、無縁坂で思い出した「雁」を再読したくなった。それなら、「舞姫」も久しぶりに再読したいと思い、調べていたところ、集英社版には両者が含まれていたため、こちらを求めた。というのは嘘で、以前の「人間失格」と同様、集英社版の表紙に惹かれたためである。そのような、同じ作品で、どうしてもこの文庫で、というこだわりは、あまり理解されないこともたぶん多いと思う。 「雁」を再読したかったというのは本当で、非常に面白く読んだ。それはただ単に、無縁坂から不忍池に至る界隈の、百年近く前?が小説の舞台だから、何年か振りで実生活でも再び身近になったことで、それが興味を引いただけではない。「舞姫」と比較すると、専門家の評価などは調べずに率直に言って、「雁」のほうがやはり面白かった。「舞姫」の豊太郎の心情は全く理解できなくはないのだが、雅文体の調子や、小説全体の短さからか、どうも作り物めいた、都合主義的にも感じてしまった。「雁」はその点、女性側が主になっているという相違はあるものの、お玉の境遇やそれによって成型された内面を丁寧に描いているし、かつ、あえて最終場面では岡田の側から書いている。ただいずれにしても、女性からすると、男性の勝手な女性像を押し付けられているようにも感じるのかもしれない。豊太郎は最後、折悪しく(都合よく?)病に倒れていてエリスに直接別れを告げる場に居合わせない。岡田もその日に限ってたまたま一人の時間がなかった。女性との対決の場面を、あえて避けているようにも思われる。ただ、後者では、邂逅しないことが一種小説の余韻を残すことに奏功しているようには感じる。 つくづく、こんな古い小説を読んでいて面白いと思っていてよいのかとも考える。明治より令和の現代のほうが、私たちを取り巻く環境はもっと複雑化しているはずである。小説の主題とか、その表現するところの、人の葛藤とか苦悩とかいうものも、本来時代に合わせて変容すべきものではないか。そうでなければ、百年前に亡くなった鴎外の小説をなぜこんなに面白く思うのか。百年前にすでにこんなに面白い(巧みに人間を表現していると思える)小説があったのなら、小説という文学は、百年間どのような発展をしてきたのか。というようなことを考えてしまった。 私は、世間知らずなのだろうか?SNSもほとんど関わらない。世間の最先端、表舞台にもいないし、反対に、最下層にもいない。小説のお玉のような苦悩は、現代では生じることがないものだ。しかし、現代の人の内面は、明治の小説の人物たちと比較して、もっと高度なのか、あるいはもっと複雑なのか。 「雁」を読むときに、文庫巻末の解説にあるような、明治という文脈をもちろん考慮するにしても、また、運命論的な主題の小説という見方も安易に過ぎるという意見にも同意する。ただ、それらを抜きにしても、ひとの内面の有様とか、それが日常のほんのひと場面の中でどう動くかとか、端的にそうしたことを描いている、それが上手いので、面白いということなのかもしれない。

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2020/03/18

学校の授業で読んだこともあってなのか、自分にはあまり合わなかった作品だった。 あまり作品を楽しむことが出来ず残念だった。

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2019/01/07

明治という時代背景を念頭に読んだ方がよいとは、解説にもある通り。現代の感覚でそのまま読むと何だこれはとなると思います。当時だからわかるというものでもありませんが。他に普請中、妄想、雁があります。基本的に短編ではありますが、文語体でとっつきにくいところは鴎外にありますね。

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2018/10/08

タイトルの「舞姫」の他に ・普請中 ・妄想 ・雁 の計4編が収録されてます。 舞姫は教科書にも載っている定番のアレです。 豊太郎のウジウジした感じは相変わらずイライラさせられるものの、 結構、これは男性目線と女性目線、外国人目線と現地人目線、などなどで 取り方が全く異なってくるか...

タイトルの「舞姫」の他に ・普請中 ・妄想 ・雁 の計4編が収録されてます。 舞姫は教科書にも載っている定番のアレです。 豊太郎のウジウジした感じは相変わらずイライラさせられるものの、 結構、これは男性目線と女性目線、外国人目線と現地人目線、などなどで 取り方が全く異なってくるかも。 人生を決める重大な分岐点に立たされたことがある人ならば それぞれの人物の言い分もなんとなくわかるような気がして 誰も責められないことに気づくはず。 4作品の中では「雁」がイチオシ。 現代に置き換えても通用しそうな昼ドラ的展開が待っています(全然ドロドロじゃないけども、続きがだんだん気になってくる)。 福山のSquallを思い出す…(♪わたしこーいをしてーいる かーなしいくーらい♪) 「普請中」と「妄想」は…ちょっとよくわかんなかったな… でも「雁」が想像以上に面白かったので星4つ。

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2016/02/29

今更ながら、舞姫を読む。 レールの上を歩んできたエリートが、ドイツで愛すべき女性と出会い、恋に落ちていく。子どもまで身ごもさせながらも、またそのレールに乗って帰国していく。。 エリスを愛したのも、偽りなき事実だろうが、そこで自分の存在価値を見出していたのも事実だろう。 そして、...

今更ながら、舞姫を読む。 レールの上を歩んできたエリートが、ドイツで愛すべき女性と出会い、恋に落ちていく。子どもまで身ごもさせながらも、またそのレールに乗って帰国していく。。 エリスを愛したのも、偽りなき事実だろうが、そこで自分の存在価値を見出していたのも事実だろう。 そして、結果、妻子を捨ててしまう。 社会的生物としての男性の心理なのだろうと思う。

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