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いやな気分よ、さようなら の商品レビュー

4.3

31件のお客様レビュー

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2023/12/24

多くの症例を取り上げており、また平易な言葉を選んで書かれている点は評価できる。しかし、決して読みやすいわけではなく、また必要以上に文章が長い気がする。文化的背景の差なのか、トピックスが突飛な感も否めない。 人は完全ではないと思いつつも、許されざる罪があるのではないかと、黙考を続け...

多くの症例を取り上げており、また平易な言葉を選んで書かれている点は評価できる。しかし、決して読みやすいわけではなく、また必要以上に文章が長い気がする。文化的背景の差なのか、トピックスが突飛な感も否めない。 人は完全ではないと思いつつも、許されざる罪があるのではないかと、黙考を続けてしまう...。

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2022/04/26

うつ病の私は、まさに本著で書かれたうつ病の全ての考え方があてはまっていた。 そして、今、医師の助けを受けながらコラム表に取り組む毎日を送っている。 すぐには全くわからなかった。少しずつ、うつ病のしんどさがやわらいでいくような感覚が分かってきたような気がする。 本著を読めば...

うつ病の私は、まさに本著で書かれたうつ病の全ての考え方があてはまっていた。 そして、今、医師の助けを受けながらコラム表に取り組む毎日を送っている。 すぐには全くわからなかった。少しずつ、うつ病のしんどさがやわらいでいくような感覚が分かってきたような気がする。 本著を読めばうつ病を克服できる、という簡単なものではない。でも、何度も読んで、少しずつでも認知療法に取り組んでいくことで、今までの凝り固まった考え方を柔らかくし、少しずつ楽に生きることができるようになっていくかもしれない。 一縷の希望を持ちながら、これからも少しずつ、認知療法に取り組んでいきたいと思う。

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2021/03/06

何度も読む必要がある。 これをしっかりマスターすれば、とても生きやすくなりそう。 事実と感情の間には、自分ならではのものの見方、クセがあり、 それが感情にかなり大きな作用を示しているという。 その認知を日々の訓練によって健全なものに変えていく道筋が書かれている。

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2020/11/22

認知行動療法のベストセラー本 よくまとまっていて、響く人には響くと思うが、私には今ひとつだった。律儀に本書にあるワークもやってみたが、本書に書かれているような結果は生じなかった。 「認知の歪み(本書では「歪んだ考え」)」という言葉は人口に膾炙して久しいが、何をもって歪んでいる...

認知行動療法のベストセラー本 よくまとまっていて、響く人には響くと思うが、私には今ひとつだった。律儀に本書にあるワークもやってみたが、本書に書かれているような結果は生じなかった。 「認知の歪み(本書では「歪んだ考え」)」という言葉は人口に膾炙して久しいが、何をもって歪んでいるとするのかよく分からない。 主観を通してしか世界を認識できないのだから、誰もが自分の色眼鏡を掛けている。「その色眼鏡が苦しみのもとだから、違う眼鏡をかけましょう」というのなら分かる。が、対等な価値の眼鏡の交換ではなく、「悪い眼鏡(歪んだ認知)は捨てて、正しくモノを見ましょう」という態度が本書には貫かれている。苦しみをとるという点にフォーカスしているので、苦しみを生む眼鏡は悪い眼鏡と言われるのは仕方がないかもしれないが、それはそれで歪んだ認知とも言えるはずなのになぁ…と思いながら読んだ。 新しい色眼鏡のセールスを受けたような読後感。「この眼鏡をかけたら、気分がよくなりました」といった成功譚が随所に挟まれるのもテレビショッピングを彷彿とさせた。いい眼鏡はよい気分を生み、現実に対して的確に対処できるようになり、すべて上手くいくのだ(実際は「正しい眼鏡をかける」というより、「悪い眼鏡をとるだけでよい」というのが本書のスタンスである)。 「生産的であること」「自分の利益になること」はよいこと、当然に目指すべきことという盲目的な価値観が下地にあり、非常にアメリカ的だなと思った。そういう価値観が鬱病の土壌なんじゃないかなぁと思ったりした。 自分の色眼鏡の色がだんだん濃くなってきたなと思ったら、違う眼鏡を重ねて調整してみるのはいいと思う。そんなときに役立つ本。

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2020/11/17

自分の感情や気分を決めるのは、目の前の事実や事象ではなくて、自分がそれをどう捉えたか(=認知)による、という考えから、その認知、特に非合理で歪んだ物に焦点を当て、より合理的に矯正することで、気分障害や抑うつ状態などの改善を図るための認知療法の解説本。 中身は順を追って丁寧に、実例...

自分の感情や気分を決めるのは、目の前の事実や事象ではなくて、自分がそれをどう捉えたか(=認知)による、という考えから、その認知、特に非合理で歪んだ物に焦点を当て、より合理的に矯正することで、気分障害や抑うつ状態などの改善を図るための認知療法の解説本。 中身は順を追って丁寧に、実例や具体的な数値、図表も交えながら比較的平易な表現(翻訳)で書かれているので、スッと頭に入ってくる感覚で読み進めた。 私の場合は他で認知行動療法の概要に触れていたのも助けになったと思う。 いやそれにしても、初めて手に取った時はまずその文量、厚さに驚いたが、それだけの理由はある内容の充実っぷりだった。 懐疑的な人も、是非ノートとペンを片手に実践しながら読み進めてもらいたい。 自分の認知の歪みに気付くというのは、存外面白いものである。 私の場合、自分自身に対して厳しく、抑圧的なのが如何に非合理であるかをまざまざと見せつけられ(自分で書き出したのだが)、不思議な解放感があった。 ただ結構な脳のリソースを食うので、特に入門時にあたっては、鬱々として本当に何も手につかない時や、疲労困憊の時は避けた方が良いと思う。

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2020/06/11

精神科医による本物の認知療法 この本は私を読書に目覚めさせてくれた。 いや人生を救ってくれた本。 当時は鬱かもしれない自分と認めようとしない自分の葛藤期。 毎日過去を引きずり落ち込み溜め息が呼吸のように流れ出ていた。 認治療法は本来の自分を取り戻せる。 つまり、本当の...

精神科医による本物の認知療法 この本は私を読書に目覚めさせてくれた。 いや人生を救ってくれた本。 当時は鬱かもしれない自分と認めようとしない自分の葛藤期。 毎日過去を引きずり落ち込み溜め息が呼吸のように流れ出ていた。 認治療法は本来の自分を取り戻せる。 つまり、本当の自分の心の内、本心を捉える方法。 お酒やタバコに逃げる情動コーピングではなく、根治療法である。 自分の心の理解だけでなく、周りがみえるようになる。 この本は全ての自己啓発本を凌駕する力を秘めている。 自己同一性を高め、メタ認知能力を向上させる。 人は自分を理解しているつもりで全く理解できていない。 気づけない自分に気付ける。 僕の第二の人生を作ってくれたのはこの本がきっかけと言っても過言ではない。 どうしても悩んで解決できない、自分が分からない、人生に迷走している。 そんな時に読む本。

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2020/05/23

実際に精神障害を身近に感じたものとしては、これは広く読まれて良い本だな、と感じた。おそらく自身の物事への感じ方の歪み、これが自身の問題として実感できることだろう。 200523読み終えた。非常にすっきりした感じ。病人ではなくとも人は誰しもうつ病にかかる要素を持っているものだ。その...

実際に精神障害を身近に感じたものとしては、これは広く読まれて良い本だな、と感じた。おそらく自身の物事への感じ方の歪み、これが自身の問題として実感できることだろう。 200523読み終えた。非常にすっきりした感じ。病人ではなくとも人は誰しもうつ病にかかる要素を持っているものだ。その辺りのメカニズムを追体験したように思う。そしてそれは非合理的なものだ、と理解した。

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2019/10/22

 仕事で間違いをしたとき、家族や友人と上手くいかないとき、ささやかな失敗を気に病んで、自己啓発書やスピリチュアル関係の本を開いたりしないだろうか。私は、書店に行って何冊も取っては置き、取っては置きをするのだが…。  この本は私のような人にはうってつけの本で、これ一冊に何冊もの自己...

 仕事で間違いをしたとき、家族や友人と上手くいかないとき、ささやかな失敗を気に病んで、自己啓発書やスピリチュアル関係の本を開いたりしないだろうか。私は、書店に行って何冊も取っては置き、取っては置きをするのだが…。  この本は私のような人にはうってつけの本で、これ一冊に何冊もの自己啓発その他の本のエッセンスが、具体的な対策法とともに載っている。対策法は紙に書いたり、ロールプレイをしたりと手間や人がいるものが多いが、臨床場面や研究で検証されているものであるのが、他の本にない強みでもある。  内容も本の厚みに負けず多岐にわたる。主題の認知療法に関するものから自信、承認欲求、アンガーマネジメント、完全主義あるいは強迫神経症など、今流行りのトピックも含まれている。  今読んでも古びない実用性に溢れた一冊だ。

Posted byブクログ

2019/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても参考になった。 「抑うつ」とか認知療法とか本当に症状の重い人向けな感じで敷居が高いと思っていたが、それだけではなく、普通の生活における気分のコントロールにも活用できる。 まずは、自分の気分=認知のゆがみを認識すること。 その上で、その認知に対し、合理的思考による考察を与え、淡々と批評すること。 本当はどうしたいか、も見据えつつ。 読んでいて、禅にも通ずるなーと思ったのは、 一つ一つの感情を客観的にとらえ、一喜一憂しないこと。 感情(ここでは「自動思考」と表現)を絶対的なものとは捉えず、いったん別の冷静な自分の評価の下に置くこと。 子どもは感情が未発達(大人も^^;)というけど、こういうことなのかもなぁ。 それから、行動が感情を作る、とも。ずっと家に引きこもって寝てたら、やっぱりくらい気分になっちゃうよね、って話。 あとは、完璧を目指さない。自分の気分自体を前向きにさせて、取り組むこと。 結局、自分の気分は自分で良くするしかないのだから、こういう訓練を少しずつ積み重ねていくことなんだろうな。 社会生活にも家庭にも、いろんな場面で、つまり生きていくのに必要なスキルな気がします。

Posted byブクログ

2017/03/18

鬱の認知療法の古典的教科書。診断がある人は、素人療法に頼らず、医者にかかるべきだが、一般的な対処方法を知っておくことは無駄にはならないだろう。薬物に関する非常に詳しい資料集も付いている。

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