定本 映画術 の商品レビュー
ヒッチコックの作品観てこの本読んで、のルーティンでやってた。 映画の作り方を細かく述べられてて良かった。作品によって分量異なるけど。
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トリュフォーによるヒッチコックへのロングインタビューは映画製作に対する互いの敬意とこだわりが垣間見えてくる。若造元批評家が大先輩映画監督に向かう批評は時折ダメ出しを容赦なく繰り出してくるが、根底にはリスペクトがあるのでサスペンスの巨匠は憤慨する事なく解説する。これぞ映画愛なんだよ...
トリュフォーによるヒッチコックへのロングインタビューは映画製作に対する互いの敬意とこだわりが垣間見えてくる。若造元批評家が大先輩映画監督に向かう批評は時折ダメ出しを容赦なく繰り出してくるが、根底にはリスペクトがあるのでサスペンスの巨匠は憤慨する事なく解説する。これぞ映画愛なんだよね。改めてヒッチコック初期作品を鑑賞すると、毎作新たな仕掛けが披露されている。趣向を凝らした映像表現は、CGが当たり前の現在においても堪能できる。言葉ではなく映像で感情を露わにする演出はまさに映画という芸術であろう。カット割りの技法も勉強になる映画読本の一級品だと豪語する。
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処女作から最後の作品まで、華麗なテクニックとその映画人生のすべてを、520枚の写真を駆使して大公開。ヒッチコックの魅力を満載した名著、待望の決定版!!(e-honより)
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SNSでちょっとした流行になった「7日間ブックカバーチャレンジ」。 趣旨は読書文化の普及に貢献するためで、好きな本の表紙を1日1冊、7日間投稿するというもの。 外出を控えたいこの頃、なかなかの好企画で、人様の投稿も楽しみながら拝見した。 自分が挙げた未読の書籍をまとめつつ、あわせ...
SNSでちょっとした流行になった「7日間ブックカバーチャレンジ」。 趣旨は読書文化の普及に貢献するためで、好きな本の表紙を1日1冊、7日間投稿するというもの。 外出を控えたいこの頃、なかなかの好企画で、人様の投稿も楽しみながら拝見した。 自分が挙げた未読の書籍をまとめつつ、あわせて名著『読んでいない本について堂々と語る方法』をご紹介。 「7日間ブックカバーチャレンジ」のルール、~好きな本かつ表紙画像だけアップ~ということを生かして、積ん読本シリーズでピックアップしてみた。つまり未だ読んでいないものを選んでみた次第。これならお手軽で、7日間毎日選び続けることができそうだったからだ。 それに名著『読んでいない本について堂々と語る方法』にはこうある。 「書物において大事なものは書物の外側にある。なぜならその大事なものとは書物について語る瞬間であって、書物はそのための口実ないし方便だからである。」 つまり大事なのは本の表紙であると(笑)。他人の書いたブックカバーチャレンジを読んでいると、本は読むものではなくて、その人とその本の関わった背景や理由を楽しんでいることに他ならない。また、その人と作家の解釈という名の対話を読み取って楽しんでもいる訳でもある。だから、本は読まなくても充分楽しめる。そう言う意味でこの「7日間ブックカバーチャレンジ」の「本についての説明はナシで表紙画像だけアップ」というルールは秀逸だと感じた。 ● 第5日目 『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』 フランソワ・トリュフォー、アルフレッド・ヒッチコック 著 ミルクの白さ。映画内でケーリー・グラントが真っ白なミルクをお盆に載せ階段をあがってくる。このお盆に載ったミルクへ観客の視線が集るように、ミルクの白を際立たせる。「スポットライトをあてたのか」と尋ねるトリフォー、「いや、コップの中に豆電球を仕込んだんだ」と答えるヒッチコック。この話を何かで知って、学生時代からずっと読みたいと思っていた本。 映画『ヒッチコック/トリュフォー』を観て、まあ、この本は大きく値段が下がらないし潮時かなと思って、どこかの古書店で比較的安価なものを購入した。しかし、ぶ厚すぎて、今だに未読状態。でも、数十年間も気になっていた本だけに、自宅の書棚に鎮座しているだけで安心感をもたらしてくれる。 詳細はコチラ↓ 7日間 ブックカバーチャレンジ まとめ / 『読んでない本について堂々と語る方法』 ピエール・バイヤール 著を読む https://jtaniguchi.com/7%e6%97%a5%e9%96%93%e3%83%96%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%ab%e3%83%90%e3%83%bc-%e8%aa%ad%e3%82%93%e3%81%a7%e3%81%aa%e3%81%84%e6%9c%ac%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e5%a0%82%e3%80%85%e3%81%a8/
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『裏窓』が大好きな私は前のめりになって読んだ。インタビュー形式なので、とても読みやすい! ヒッチコックの根底にある考え方や遊び心にとんだ伏線など、知らなかったことをたくさん吸収できた。初期の映画とアメリカに渡ってリメイクした映画があるなんて知らなかったので、敢えて初期の作品を見て...
『裏窓』が大好きな私は前のめりになって読んだ。インタビュー形式なので、とても読みやすい! ヒッチコックの根底にある考え方や遊び心にとんだ伏線など、知らなかったことをたくさん吸収できた。初期の映画とアメリカに渡ってリメイクした映画があるなんて知らなかったので、敢えて初期の作品を見て見ようと思う。
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本書制作時は、映画監督50本目と大々的に公開された引き裂かれたカーテンが興行的に恵まれず、ハリウッドでは既に過去のヒト扱いされ、意気消沈の本人の前に現れたフランス人若手監督。自分に対する昨今の厳しい風評とは間逆の“ヒッチコック愛”にそうとう本人も気を良くしたのだろう普段ならジョー...
本書制作時は、映画監督50本目と大々的に公開された引き裂かれたカーテンが興行的に恵まれず、ハリウッドでは既に過去のヒト扱いされ、意気消沈の本人の前に現れたフランス人若手監督。自分に対する昨今の厳しい風評とは間逆の“ヒッチコック愛”にそうとう本人も気を良くしたのだろう普段ならジョークではぐらかすのにかなり手の内の詳細を明かしている。ましてセルズニックの軟禁状態から脱し、自身で独立プロを立ち上げ制作されたロープ、山羊座のもとに が惨敗した件では、自分は当時思い上がっていた。と素直に反省の弁を述べるなどあまり本心を明かさない彼にしては珍しい。 一時代を築いた人間は、歴史を学べと言う。つまるところ、自分をもっと崇めよ褒め称えよと云うことなのだが、ヒッチコックもトリュフォーのこのインタビューで映画作家としての自分をもっと評価してもらいたかったのかもしれない。 またヒッチコック本人も忘れているような細いシークエンスに対するトリュフォーの鋭い質問は、サスペンスの巨匠を単なるおざなりのインタビューではなく本気にさせたのかもしれない。 読み進めてゆくと二人の関係が師弟のように感じられるのが微笑ましい。 エリック・ロメールだったか、「トリュフォーの夢はパトリシアと結婚することだ。」と言っていたそう、その話を聞いた時少し背筋が冷んやりしたものだが、ヒッチコックの愛娘と婚姻関係を結ぶことでサスペンスの巨匠の(義理の)息子になることを夢見た若き映画監督の過剰なまでのヒッチコック愛に圧倒される。 本書は、手元置いておきヒッチコックの映画が繰り返し観るように読まれる本であると思う。 巻末の山田、蓮實対談は本書を補完する意味でとても重要。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で借りたが、あまりにも量が多くて2週間では読めなかった。流し読みをしたが、それでもヒチコックの映画は計算されて作られた映画であったのだと理解できた。
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漫画家の荒木飛呂彦氏も作品作りの参考にしていると言う、映画作家のフランソワ・トリュフォーと、映画監督のアルフレッド・ヒッチコックの対談集。トリュフォーがヒッチコックにインタビューを行い、ヒッチコックがそれに答える形式となっています。 映画のプロットの根源にある幼年期の体験。観...
漫画家の荒木飛呂彦氏も作品作りの参考にしていると言う、映画作家のフランソワ・トリュフォーと、映画監督のアルフレッド・ヒッチコックの対談集。トリュフォーがヒッチコックにインタビューを行い、ヒッチコックがそれに答える形式となっています。 映画のプロットの根源にある幼年期の体験。観客を惹きこませる映像の撮り方。映画に対するこだわりまで、ヒッチコックが赤裸々に語っています。「敵役が魅力的な映画は良い映画」「写実的に撮るばかりが良いとは限らない」「観客は皆のぞき魔である」など、語られた当時撮影に用いられた撮影技法や心理トリックは、今でも通じるものがあると実感します。 厚く、重いですが、映画が好きな人、映画業界に憧れる人、その他小説に漫画にゲームに3DソフトにMikuMikuDanceに、創作活動に携わっている人、興味がある人に全てにオススメしたい一冊です。
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視線は心の動き。カメラ、カットで人の心にサスペンスをつくる。やはり、小津とヒッチコックは職人であり、天才だ。
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映画を観ること自体も楽しいけれど、映画についての話を読むこともおもしろい。 わたしは批評がけっこう好きで、良い映画とはなんだろうという問題についてあれこれ見聞きしたりするのだが、自分ある作品について評価付けしてみようとすると「う〜ん」となってしまう。 この本はそんなわたしにひとつ...
映画を観ること自体も楽しいけれど、映画についての話を読むこともおもしろい。 わたしは批評がけっこう好きで、良い映画とはなんだろうという問題についてあれこれ見聞きしたりするのだが、自分ある作品について評価付けしてみようとすると「う〜ん」となってしまう。 この本はそんなわたしにひとつの評価軸を与えてくれたと思う。それは映画の「らしさ」にこだわるべきでない、という視点だ。 わたしたちは映画を観ていて、「そんな都合のいいことある?」なんて考えたりするけれど、それはちょっとマジメすぎる観かただ。どうしてそんな都合の良いことになっているかの説明を挟むことよりも、作品の緊張感をキープすることを重視した結果が生んだ疑問なのだ。もちろん、優れた作品はそんな疑問を抱かせるヒマを与えないものなのだが。
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