ハプスブルク家 の商品レビュー
●構成 はじめに:ヨーロッパにおけるハプスブルグ家 序章 ハプスブルグ家の揺籃期:ルードルフ一世からマクシミリアン帝へ 第1章 マクシミリアン一世:華麗なるブルゴーニュ文化のさなかで 第2章 カール五世とその時代:太陽の没することなき帝国 第3章 ウィーンとマドリッド:ハプスブル...
●構成 はじめに:ヨーロッパにおけるハプスブルグ家 序章 ハプスブルグ家の揺籃期:ルードルフ一世からマクシミリアン帝へ 第1章 マクシミリアン一世:華麗なるブルゴーニュ文化のさなかで 第2章 カール五世とその時代:太陽の没することなき帝国 第3章 ウィーンとマドリッド:ハプスブルグ家の枢軸 第4章 マリア・テレジア女帝:恵み豊かな治世 第5章 会議は踊る:三月革命の前夜 終章 民族主義の嵐のなかで:ハプスブルグ家の落日 -- 世界史の授業では、恐らく必ず登場するであろうハプスブルグ家。名前はなんとなく見聞きしていても、その内実や歴史上の位置づけを忘れてしまっているかもしれない。もしかしたらそれは、ハプスブルグ家が歴史上のほんの一部でインパクトのある登場を見せているのではなく、あまりにも長い期間連綿と存在し続けていたからともいえるのではないだろうか。 本書は、西洋史の中でローマ教皇庁と並んで、ただ一つだけ、汎ヨーロッパ的な性格・重要性を持ち続けた王朝であるハプスブルグ家を、その成立から終焉まで概観している。 11世紀ごろに起源を持つハプスブルグ家が、なぜ20世紀初頭までその影響力の多寡はあれど存在し得ていたのか。著者はその理由を「結婚政策」によるとする。諸侯がしのぎを削る中世ヨーロッパから近代まで、一族の者を婚姻で他家に送り込むことで、ハプスブルグ家は縁戚という防具によってヨーロッパ史上に留まり続けていたのである。 長きに渡るハプスブルグ家には数多くの君主を輩出したが、本書はその中でも特にマクシミリアン一世、カール五世、マリア・テレジア、フランツ・ヨーゼフの4人を中心に描く。それぞれがハプスブルグ王朝の中でも特筆すべき人物であり、ハプスブルグ家の多様な側面を見せてくれる。 著者の筆致がやや叙情的な部分もあり、専門書としてよりは上記4人を中心としたハプスブルグ家列伝のような読み物として捉える方がよいと筆者は考える。新書であり手軽に読める。
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読みやすくておもしろかった! 著者の方は、ハプスブルク家(特にマリア・テレジア)が好きなんだろうなー、と思って読んでいられる本でした。
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小話とかがあって面白かったです。 個人的に大好きなマリアテレジアエピソードも満載だったし。笑 ありがとう新書。(気軽に読める的な意味で)
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読み易い。ところどころ筆が滑っていて、まあそれが面白いのだけれど、えー?と思うところも。 ただ如何せん古いですね。チェコ=スロヴァキア分裂前の本なので…。
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ウィーンに行ったので、興味を持って、読んだ。 ハプスブルク家発祥から帝国崩壊まで、時系列順に、人物にスポットをあて書かれている。決して「すべて」が書かれている分量ではないが、入門者にはちょうどよい。
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「結婚」しまくったハプスブルグ家。昼ドラのようでもあり、NHK大河みたいでもあり。わかりやすい。 作者さんがマリア・テレジアがすごい好きだってことは分かった。
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複雑にからまっている歴史だけれど、「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」と並行して読むとわかりやすい。名画~を入口にして、その奥に進めるかんじ。
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ハプスブルク家の名君5人に絞った内容で読みやすかった。 特にマリアテレジアがいかに母性溢れる肝っ玉のすわった女王だったのか、のあたりが秀逸。 冷酷な合理主義者と切り捨て(笑)のフリードリッヒ大王、仕事きっちりだけど女関係がだらしないらしい宰相カウニッツ、などなどあの時代の肖像画...
ハプスブルク家の名君5人に絞った内容で読みやすかった。 特にマリアテレジアがいかに母性溢れる肝っ玉のすわった女王だったのか、のあたりが秀逸。 冷酷な合理主義者と切り捨て(笑)のフリードリッヒ大王、仕事きっちりだけど女関係がだらしないらしい宰相カウニッツ、などなどあの時代の肖像画でしか知らない人物もやっぱり生きてたんだなあ、と思った。 筆者の好き嫌いが全面に出てる気もするけど、そのほうが人物がたってて面白いな。
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さっくさく読めて楽しいハプスブルク家本。 何か知ってるような知らんような…ってレベルの自分には最適でした。 事細かに書かれている訳ではないのであくまで入門編なのだと思う。 各時代、エピソードを絞って紹介してくれてるので入りやすい、おもしろい。 ミュージカル「エリザベート」を漫然と...
さっくさく読めて楽しいハプスブルク家本。 何か知ってるような知らんような…ってレベルの自分には最適でした。 事細かに書かれている訳ではないのであくまで入門編なのだと思う。 各時代、エピソードを絞って紹介してくれてるので入りやすい、おもしろい。 ミュージカル「エリザベート」を漫然と見てた自分、次に見る時は違った目線で見られるかも。 ヘタリア好きにもおすすめの1冊です。
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か、買っちゃった…休日にゆっくり読みます。未読。(2009/9/11追記:)難しいかなー理解できるかなーと思いつつ読んだけど分かりやすくて面白かった(*・∀・*)それでも知識不足で理解できないところもあるので、もうちょっと勉強してからまた読みなおそう。 ハプス目線なのでプロイセン...
か、買っちゃった…休日にゆっくり読みます。未読。(2009/9/11追記:)難しいかなー理解できるかなーと思いつつ読んだけど分かりやすくて面白かった(*・∀・*)それでも知識不足で理解できないところもあるので、もうちょっと勉強してからまた読みなおそう。 ハプス目線なのでプロイセンやフランスが割と悪役っぽい感じになっていて、感情移入しちゃうとマリア=テレジアの辺りでつい目頭が熱く…今とてもオーストリアに行きたい。もうちょっと知識深めてから読むときっともっと面白いかな。
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