薔薇の名前(下) の商品レビュー
中世の修道院で起こる連続殺人と、異端審問と、権利争いと… 知識や権力への欲望や、人間の悪意や傲慢さが剥き出しになっていくような下巻だった 登場人物の多さと馴染みのない名前で、誰が誰なのか途中混乱したけど面白かった ただの推理小説というよりはかなり重厚な小説だった
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何度読んでも面白い そう何度も読めないが、、、 中世のイタリアにタイムスリップしたかのような気分になれる
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▼読み終えたときは感動でした。「読み終えた」というコトが(笑)。 ▼下巻も相変わらず雑学多弁で45%くらいは「何を言ってるんだが基礎、単語、人名、用語からしてちんぷんかんぶん飛ばし読み」。 ▼映画を見ていたのに、謎解きや犯人を忘れていた。 以下ネタバレですが ...
▼読み終えたときは感動でした。「読み終えた」というコトが(笑)。 ▼下巻も相変わらず雑学多弁で45%くらいは「何を言ってるんだが基礎、単語、人名、用語からしてちんぷんかんぶん飛ばし読み」。 ▼映画を見ていたのに、謎解きや犯人を忘れていた。 以下ネタバレですが ▼そうそう、アリストテレスが「笑い」を肯定していた、という書物を、この時代のカトリックとしては(というかこの時代はカトリック、あるいは異端しか無いのか)許せなかった、というのが一種の動機で。 ▼犯人は目の見えないおじいさんで。 ▼手段は毒を塗った本、だったんだ。 ▼ただぢゃあ、「飛ばし読み部分」を取っ払って考えたときに、面白かった否かを考える。(まあ、そんな読まれかたは筆者としては言語道断だろうけど。まあでも楽しみ方と受け止め方は、受容側に完全なる自由が約束されているのが芸術が娯楽でもある地平線ですから) そう考えると面白かった。その面白かった理由は、 ・セリフが気が利いている。 ・特殊業界モノ、として腰の据わった描写(取材が徹底している)な気がする。 ・主人公の(と、相棒の)ホームズ/ワトソン的なヒーロー感。 (とはいえ、ほぼ全部手遅れで、たれの殺人も止められないので、つまりは金田一型の、「運命の解説者」である訳ですが) ▼そして、飛ばし読み部分も、「飛ばし」とはいえ「読み」をしたわけです。書き手が書かざるを得なかった理由があり(その小説としての正当性が時の流れという精査に耐えうるのかどうかは時のみぞ知るですが)、それそのとおりかどうか分かりませんが、膨大なる飛ばし読み部分と、そして本筋部分からも、 「ヨーロッパ中世という、匂い、肌触り」 「その残酷さ、非情さ、貧しさ、理不尽さ」 みたいなものが噴出してきます。 そういうところも、「日本の地域社会」という題材で同じようなことを描いた金田一シリーズと似ていますね。金田一シリーズはさらにまた、遡っていくとホームズとかポーまで行きついてしまいますが。 ▼これはでも欧州圏の方々(特に、習慣的に書籍を買う人たち)からしたら・・・・つまり、「自分たちはここから来たんだ」という味わいが濃ゆい物語。日本人よりは、チンプンカンプンだったとしても、引き付けられるものは大きいかも知れませんね。 (ただまあ、ほんと、多少「世界史は知っている」って言ったって、ほんとにこれ、研究者レベルの知識が無いと、「ちんぷんかんぷん」であることは変らないと思います。ただ、習慣的に読書している層の中には、「ちんぷんかんぷんだから挫折した」ということを公言したくないという自尊心を持つ方も多いでしょうが(笑)。 これだけのベストセラー、ロングセラーでありながら、 「ほとんどのひとが挫折している」 「読み通した人はほとんどいない。映画だけ見てれば読んだふりができる」 「常にBOOKOFFで売っている(かなりな美品が・・・)」 というのも、むべなるかな・・・・)
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名作を読むと圧倒され、沈黙せざるを得ない時がある。今回も正にそんな感じです。映画化もされているようですが、この作品をどのように映像化しているのかあらためて観てみたいと思いました。
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読み終わって呆然としている。一人では読むことができず、図師宣忠先生の『エーコ 薔薇の名前 迷宮をめぐる〈はてしない物語〉』の助けを借り、ウィキペディアも参照してやっとこさ読了。それでも、十分の一程度しか理解(読解)できていないのではないか。とはいえ、長年の宿題を果たした気持ちには...
読み終わって呆然としている。一人では読むことができず、図師宣忠先生の『エーコ 薔薇の名前 迷宮をめぐる〈はてしない物語〉』の助けを借り、ウィキペディアも参照してやっとこさ読了。それでも、十分の一程度しか理解(読解)できていないのではないか。とはいえ、長年の宿題を果たした気持ちにはなった。果たして再読する日が来るのか……。でも読んで良かった!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もうね、この作品ある国内有名作品しか 出てこなくなったのよ。 だってこの作品と異端部分除いちゃえば ほぼ一緒なんだもん… 犯人も一見するとなんだけれども それを読んでしまっていたので もうこれこの人で決まりでね?と 思ったらまさにでしたし。 そして犯行理由もやっぱり 狂気でしたね。 一番守っているであろう人間が 一番の反キリストだったのよね。 そして別の一面もあります。 修道士としてあるまじきことをした アドソが憑りつかれる一時の 抱いてはいけない感情ね。 でもそれは、ある種の権威により あっけなく終焉を迎えるのです。 難解かな? ミステリーに別ものが混じっているからね。
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中世欧州のキリスト教の宗派やら対立やらへの理解が足りず、やたらと目は滑るわ寝落ちするわで読了まで上下巻合わせて3年ほどかかった。 修道院を舞台に立て続けに不審死が起こり、探偵役ウィリアムと助手役アドソによる事件解決に向けたミステリ物という形で描かれているが、宗教学に関する書として...
中世欧州のキリスト教の宗派やら対立やらへの理解が足りず、やたらと目は滑るわ寝落ちするわで読了まで上下巻合わせて3年ほどかかった。 修道院を舞台に立て続けに不審死が起こり、探偵役ウィリアムと助手役アドソによる事件解決に向けたミステリ物という形で描かれているが、宗教学に関する書としての側面も大いにあると思う。 能力はあれど頑固で割とポンコツなところが多いウィリアムと、見習い修道士の身でありながら脳筋気味で欲に抗えない年相応の若者アドソのコンビをはじめ、ある種修道院という舞台に合った煩悩まみれで癖の強い登場人物たちも魅力的だった。 もっと前知識がある状態で読めればなおよかった。
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読み切った。なんかこう、確実に読書する人としての自分のレベルが上がったような気持ちになった。解説の示唆するものの多さ。 推理小説、歴史小説、宗教小説であるだけでなく、「書物についての書物」でもある……というのは難しい言い方だが、少なくともダンテ『神曲』やボッカチオ『デカメロン』...
読み切った。なんかこう、確実に読書する人としての自分のレベルが上がったような気持ちになった。解説の示唆するものの多さ。 推理小説、歴史小説、宗教小説であるだけでなく、「書物についての書物」でもある……というのは難しい言い方だが、少なくともダンテ『神曲』やボッカチオ『デカメロン』、ボルヘス、ホームズなどのオマージュ元、『薔薇の名前』時代の解説書、「記号論」について、「愛」や神と女性原理についてなどなど、次に仕入れたい知識が、書物が次々と想起される。読書の旅が始まっちゃう予感が、溢れ出てくる。
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上巻は難しい宗教関係の討論なのか内容が理解ができない部分も多く読むのが大変だったけど下巻になり、謎が解けていったりでスラスラ読みやすかった。 多分もう読むことはないけど、映画を見てみたいと思った。
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映画を見る前に再読と思い、1章ずつ読み進めてきた。はるか昔、大学時代、ソレイユ館での作品が今も強く印象に残っているのは、映画の風景と主演のショーンコネリーの魅力によるものと思う。 薔薇の名前とは何の比喩なのか。過ギニシ薔薇ハタダ名前ノミ、虚シキソノ名ガ今ニ残レリお
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