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国語入試問題必勝法 の商品レビュー

3.8

79件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    3

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2012/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

猿蟹合戦とは何かといわゆるひとつのトータル的な長嶋節は元ネタがわからなかったけど、それなりに楽しめた。 時代食堂の特別料理は今はなき、週刊ストーリーランドにありそうな話でなかなか良かった。 靄の中の終章は変にリアルで将来が不安になった。。。こうなるのはやだなぁ…。 ブガロンチョのルノワール風マルケロ酒煮は食べてみたい!w 後、ずっきん少女のすっぽんぽんが読みたいw

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2012/10/14

文庫版は丸谷才一さんが解説を書かれていると改めて知って。 表題作が一番インパクトが大きいです。「いろいろあった。」は一生忘れない回答だと思います。 霧の中の終章は、本作に収録されていましたっけ?もう10年前なので、うろ覚えです。一昼夜で痴呆の最果てまでいってしまうおじいさんの話で...

文庫版は丸谷才一さんが解説を書かれていると改めて知って。 表題作が一番インパクトが大きいです。「いろいろあった。」は一生忘れない回答だと思います。 霧の中の終章は、本作に収録されていましたっけ?もう10年前なので、うろ覚えです。一昼夜で痴呆の最果てまでいってしまうおじいさんの話です。 清水義範さんの作品は、「日本文学全集」を一番最初に読んで、他にも「偽日本史」「虚構市立不条理中学校」を読んだけど、本作が一番衝撃的であり、アイロニーが効いていて好きでした。 当時自分がちょうどそのおかしな入試システムに身を置いたからかもしれません。 今は、昨日訃報のあった丸谷さんの解説を読みたいところですが、猿蟹合戦も忠臣蔵を読んでからまた読み直してみたいです。 かしこ。

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2013/01/03

国語が好きで、国語が得意でよかった。おかげで本当に楽しく読めた。つか、ばくしょう。 当時中学生(くらい)やったわたしは、これを読んで「勉強する理由」を見出した。それは、 こういう話を楽しむため、や!!勉強せんと、オモロイもんもなんも分からんのや!世界を広げるために勉強するんやー!...

国語が好きで、国語が得意でよかった。おかげで本当に楽しく読めた。つか、ばくしょう。 当時中学生(くらい)やったわたしは、これを読んで「勉強する理由」を見出した。それは、 こういう話を楽しむため、や!!勉強せんと、オモロイもんもなんも分からんのや!世界を広げるために勉強するんやー! っていう当時の感想。久々にもっかい読もうかな。

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2012/09/14

「入試問題」や、いわゆる「受験テク」を皮肉る内容もだが、 それを教育大出身の作家が書いたってのも面白い。 他にもパスティーシュ作はあるが、 一番笑ったのがお詫びだらけの「あとがき」という…

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2012/07/28

ピントが外れている文章こそ正解!問題を読まないでも答はわかる。国語が苦手な受験生に家庭教師が伝授する解答術は意表を突く秘技。国語教育と受験技術に対する鋭い諷刺を優しい心で包み、知的な爆笑を引き起こすアイデアにあふれたとてつもない小説集。 第9回吉川英治文学新人賞受賞作

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2012/07/06

2012.7.5.thu 【経路】 akanehigeに借りて。ガチな国語の解き方やと思ったら違った!笑 【感想】 「猿蟹合戦とは何か」の、ほぼほぼこじつけな中書き方が肌に合わなくて好きじゃないかもーと思ってたんだけど、次項からは持ち味が分かってきて楽しみました。 「国語入試...

2012.7.5.thu 【経路】 akanehigeに借りて。ガチな国語の解き方やと思ったら違った!笑 【感想】 「猿蟹合戦とは何か」の、ほぼほぼこじつけな中書き方が肌に合わなくて好きじゃないかもーと思ってたんだけど、次項からは持ち味が分かってきて楽しみました。 「国語入試問題必勝法」は ふざけて書いてるけどなかなか言い得て妙なところがあって愉快。でも「いろいろあった」はあかん(笑) 「時代食堂の特別料理」がまっとうに好き。わくわくしたし設定も良いしメッセージもいいじゃん。 「霧の中の終章」は書き方が繰り返しなのに不快じゃなかった。ぼけた思考回路ってこんなかんじなんかなぁ。 長嶋さんのは野球詳しくないので元はイメージつかないけど、パロディとしてのあそびは楽しいとおもう。 うん、作者がお茶目。 それに尽きます。 【内容メモ】 パスティーシュ(パロディ)遊び。 ・猿蟹合戦とは何か 忠臣蔵のパスティーシュ。 ・国語入試問題必勝法 国語参考書のパスティーシュ。 ・時代食堂の特別料理 「生きるために食べる」ことを思い出させる。飽食な近頃の食べ方批判。 わかいみかん→運動会 スパゲッティ→初デート ゼリー ・靄の中の終章 ぼけ老人の考えループ。 ・ブガロンチョのルノワール風マルケロ酒煮 架空のレシピ。 ・いわゆるトータル的な長嶋節 ポジティブ長嶋とネガティブ村山実。○○のときこういう。 ・人間の風景 老人四人でリレー小説。じぶんの投影。ポルノ作家が批評。 若者けしからん!→八百屋なに描いていいかわからん!→殺人!警察!→新聞記者

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2012/05/10

表題作は入試問題というやつを笑い飛ばす目的で書かれた(しかし真実味があるのも事実)作品。 その他本気なのか何なのかわからないものや切ないものなどの詰まった短編集。

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2012/04/12

筆者はあらゆる文体を模倣するパスティーシュという技法が得意であり、この本では、なんと参考書の文体でパロディ作品を書き上げている。 本当に国語入試問題必勝法と思って買ってしまった人は気の毒だw しかし勉強の箸休めにあはは、と笑って読んでほしい一冊。

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2012/04/08

いわゆるパロディ作品。 小馬鹿にされているような。。 素直に面白かった。ボケ老人の話は、実際に自分に起こりそうでならない!

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2012/02/23

読み終えてハチャメチャという言葉が浮かんできました。 一冊の中にエッセイもあり、小説もありというそういった構成も、そして「国語入試問題必勝法」などというタイトルからしてハチャメチャな感じなのですが、中身がいかにも清水節。 素人4人が小説の連作をするという「人間の風景」は清水氏...

読み終えてハチャメチャという言葉が浮かんできました。 一冊の中にエッセイもあり、小説もありというそういった構成も、そして「国語入試問題必勝法」などというタイトルからしてハチャメチャな感じなのですが、中身がいかにも清水節。 素人4人が小説の連作をするという「人間の風景」は清水氏の多方面への皮肉が込められているようにも思えましたが作品それ自体が素直に面白く笑えました。

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