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花のあと の商品レビュー

3.8

70件のお客様レビュー

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2021/08/30

2021.08.30 先週、偶然に映画を見て原作を読みたくなった。色々な疑問点が解決してスッキリしたわ。 武士道は妻と共にあることを改めて感じる一冊だった。

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2021/07/03
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今手元に文庫と単行本の2冊がある 文庫を手に取り、一瞥してどこかで読んだ気がすることに気づいた。なぜ同時に図書館から借りたのか?我ながら情け無い思いだ 冬の日 おいしが立ち上がって、手早くなんく泪をふいた。そしてくるりと清次郎を振り向いた。化粧がはげてすごい顔になっていた。その顔には、清次郎が初めて見る正気のようなものが動いていた

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2021/07/01

毎度おなじみ藤沢ワールド。まるで江戸時代に生きていたかのような描写の見事さに唸るばかり。短編集なのでそれぞれ好みはあるだろうが、読み終えた後の満足感は確かなものがある。

Posted byブクログ

2021/06/29
  • ネタバレ

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短編集。 雪間草 元夫である信濃守のところへ出家した妻が訪ねていって(というより押し入って)、遠い昔に自分の許嫁やった人の命乞いをしに行った。といっても主人公の松仙は特段元許嫁に情があるわけでもなく…元夫に対する私的な恨み辛みをぶちまけるという当時は別れ際にできなかったことをしに行く。でも…いくら松仙がその美貌に似合わぬ怪力であったとはいえ怒り心頭の信濃守を脅して無罪を勝ち取るなんてこと、できる?その辺はあまりにあっさりしてた(笑)信濃守弱すぎるやろ(笑)やろうと思えば家来を呼ぶなりして松仙一人くらいねじ伏せられたやろうに。そこはやっぱり元々可愛がってた側室やったし松仙に対してすまないことをしたなと多少なりともうしろめたさを感じてたからなんかな? 寒い灯 嫁姑問題。やっぱり同居ぜっったいに嫌……と思わされる。両親がいないことは果たしておせんのせいなんか?そして生きてく為に料理茶屋で酌婦をすることが下品なこと?姑は大きな家で育った世間知らずなお嬢様やからこそそんなことで人を貶められるんやろうな。病気で弱って自分が大変になったからってたよってくる姑を許して看病してやるなんておせんは優しすぎる! 疑惑 親殺しは死罪、それだけでなく盗みも死罪。更に不倫をしても死罪。よくも悪くも今よりずっと厳しい。 冬の日 いつの時代も男は不幸な目にあってる女に弱いんやなあと… 作者の風景描写とかすごく素敵で寒い冬の様子がありありと浮かんできていい。特に焼いた魚と大根の煮付けと一緒に飲むお酒が美味しそう 悪癖 お酒を飲むと人の顔をひと舐めしてしまうという平助の悪癖が普段無口な奴だけに酔ってご機嫌で「おもしょい(面白い)」って言いながらつかみかかってくるの怖すぎた(笑) 花のあと なんとも切なくて美しい話。 花見の席で初めて言葉を交わすふたり。 仄かな初恋、でも既に許嫁がいる身でその気持ちにはきっぱりと見きりをつける。 嫌やなあ好きになった人でも家格が合わないとかしょうもないことで諦めなあかんなんて。現代でも多かれ少なかれあることかもしれんけどここまで絶望的ではない、はず。

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2020/10/24

花の後 8つの短編。 表題作「花の後」は語り手以登の若き日の恋心、夫への想い。 なんとも平易な、読み手の心に染み入る文章には惚れ惚れとする。

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2020/09/11
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2020/9/11 読了  町人ものが4編、武家ものが3編、芸術家小説が1編。映画化された「花のあと」が心に残る。原作では醜女とされる主人公のお以登役が北川景子とは??

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2019/10/28

以登の孫四郎へのほのかな、それでいて激しい想いとそれを知りながら受け止める許嫁の才助の優しさが心に突きささります。映画の話になりますが、映像美と役者の立ち振る舞い、特に北川景子が素晴らしい。北川景子はこの映画に出演するにあたり、剣の立会い方、正座、姿勢、障子の開け閉め、日本古来の...

以登の孫四郎へのほのかな、それでいて激しい想いとそれを知りながら受け止める許嫁の才助の優しさが心に突きささります。映画の話になりますが、映像美と役者の立ち振る舞い、特に北川景子が素晴らしい。北川景子はこの映画に出演するにあたり、剣の立会い方、正座、姿勢、障子の開け閉め、日本古来の礼儀作法を本気で学んだそうです。物語は本当に切なさ溢れるそれでいて爽やかな物語の終わりを見る、大好きな藤沢周平節満載です。

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2019/01/06

北川景子ちゃん主演で映画になった表題作を含めた8作品が収録された短編集。 最後がブチっと切れたようなお話もいくつかあったけれど、全体的に読みやすく、風景描写などに作者の力量を感じました。 江戸時代、それなりの武家の娘さんたちは親の決めた許嫁と結婚するのが普通だったからか、けっ...

北川景子ちゃん主演で映画になった表題作を含めた8作品が収録された短編集。 最後がブチっと切れたようなお話もいくつかあったけれど、全体的に読みやすく、風景描写などに作者の力量を感じました。 江戸時代、それなりの武家の娘さんたちは親の決めた許嫁と結婚するのが普通だったからか、けっこうサッパリとした人が多いように見えました。 男女7歳にして席を同じうせずなので、出逢いも少ないだろうし、冒険しないタイプならば、それはそれで納得できるんだろうか…。 自由恋愛の現代では、逆にいろいろ目移りしちゃうし、タイミングの掴み方も難しいし、自分の選択は自己責任なので結婚後の相手のアラにも厳しくなるし、離婚も昔ほど難しくはないし…。 お見合いはマイナスもあるだろうけれど、それはそれで良い面もあったのかもしれないな…なんて思いながら、読んでいました(笑)

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2018/10/18

美しい描写、ふうっと江戸のころに引き込まれていく心温まる短編集。やはり藤沢周平すばらしい。 どれもみんなよいが、特に表題作「花のあと」あるいは「雪間草」のように、叶わぬ恋を温めてきた女丈夫が思い人の仇を取る、という話がやはり一番カタルシスだな。

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2018/02/10

盗っ人家業から足を洗った吉兵衛が仇うちに至るまでを繊細に描く『鬼ごっこ』。一度は捨てたはずの姑と旦那に後ろ髪をひかれるおせんが愛らしい『寒い灯』。どれも見事な短編集だ。一番のお気に入りは『悪癖』。おもしょい、おもしょい。

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