わたしのいもうと の商品レビュー
小学生のときにずっと読んでた本。 ページ毎の女の子を 今でも鮮明に思い出せる。 テーマは〝いじめ〟 家族の悲しみと やり場のない苦しみや寂しさが イラストに描かれています。
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知らないうちに加害者になる 何気ないひとことがナイフになる 加害者は忘れていくが、被害者の心の傷を癒せない それにしても、重すぎる本 気軽に読んだらいけないね
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売れる本ではないだろう。胸が締め付けられる。救いのない本だ。しかし、だからこそ手にとってほしい。差別や無視は人を死に至らしめるということを。被害者と加害者の非対称性。圧倒的な違い。無力感を振り切って、ただただ現実に挑まなければならない。
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いつの時代も変わらず繰り返される『いじめ』。『いじめ』が原因とされ失われゆく尊い命は跡を絶たない。どんなにメディアや学校や地域や家庭で声を大にして叫んでみても、哀しいかな無くならない。 この絵本は『いじめ』の事実のみを淡々と語る。この動かぬ事実の前にあなたはどのように考えるか...
いつの時代も変わらず繰り返される『いじめ』。『いじめ』が原因とされ失われゆく尊い命は跡を絶たない。どんなにメディアや学校や地域や家庭で声を大にして叫んでみても、哀しいかな無くならない。 この絵本は『いじめ』の事実のみを淡々と語る。この動かぬ事実の前にあなたはどのように考えるか?と、突きつけられる。いじめられて逃げ場を失っている者と同じように、逃げ場のないこの問いに私は足掻くことしかできない。実に苦しい...。折り紙を折るようになった彼女に、折り鶴に込めるメッセージは何なの?と応えのない問いかけをしたりもする。 声高に戦争反対を叫ぶのでなく、静かに、子どもたちに平和の重さ、いのちの尊さを語りつぐ<絵本・平和のために>6冊中の1冊。この1冊を除く5冊は『戦争』がテーマ。これは『いじめ』がテーマ。作者あとがきで、いじめは差別すること。差別こそが戦争へとつながるのではないかと書かれている。広義に解釈すればそうなのかもしれないが、私は今ひとつ腑に落ちない。 私たち誰もが差別のない平和な世の中を望むのだが、差別無く生きることの難しさを日々痛感する。もし、差別することも差別を感じることもなく過ごせているならば、それはとても幸せな事だと思うが、どれ程の方がその幸せを感じているだろうか。 差別はなくならない。皆同じ世界などあり得ないのだから。差別のストレスを感じさせなくさせるのは互いを認める事、受け入れる事、愛する事ではないか。差別が戦争を生むのではなく、認めず、受け入れず、愛さず憎しみを抱くからこそ争いは生じるのではないか、そんなことを考えさせられた絵本でした。
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著者の元に届いた手紙から作られた、いじめ問題の絵本。 繊細なタッチで描かれたいもうとの顔は、あえて最後まで出ない手法になってて いもうとの佇まいや後ろ姿から、いじめに遭っている子の精神的苦痛が ひしひしと伝わってきて……背景も色があるのに孤独な闇に包まれてる印象を受けました。 ...
著者の元に届いた手紙から作られた、いじめ問題の絵本。 繊細なタッチで描かれたいもうとの顔は、あえて最後まで出ない手法になってて いもうとの佇まいや後ろ姿から、いじめに遭っている子の精神的苦痛が ひしひしと伝わってきて……背景も色があるのに孤独な闇に包まれてる印象を受けました。 子供に諭すような柔らかめの文章なので、小さい子でも最後まで ショックを受けることなく読めると思います。 ラストのいもうとの手紙に書いてある文面がとても切ない。
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いじめていた人は、みんなそんなことを忘れて笑いながら成長していく。 一度でもいじめを受けた人は、それを忘れることはないのに。ずっとその記憶を抱えて苦しむのに。 もういじめを受ける前の自分には戻れないのに。 みんなが生み出したいじめの被害者は、誰にも知られずひっそりと消えてしまう。...
いじめていた人は、みんなそんなことを忘れて笑いながら成長していく。 一度でもいじめを受けた人は、それを忘れることはないのに。ずっとその記憶を抱えて苦しむのに。 もういじめを受ける前の自分には戻れないのに。 みんなが生み出したいじめの被害者は、誰にも知られずひっそりと消えてしまう。 そんな悲しい現実があることを心に刻んで。 胸に手を当てて考えてみてほしい。 悲しい顔したあの子が、あなたの中にもいるかもしれないことを忘れないで。
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「わたしをいじめたひとたちは、もうわたしをわすれてしまったでしょうね」 家族をいじめの末亡くした遺族から受け取った一通の手紙。 それがこの絵本の始まりだったそうです。 これは私が生まれた年にできた本。 初めて読んだのは幼い頃でした。 小学校でいじめに遭った妹が、やがて部屋に...
「わたしをいじめたひとたちは、もうわたしをわすれてしまったでしょうね」 家族をいじめの末亡くした遺族から受け取った一通の手紙。 それがこの絵本の始まりだったそうです。 これは私が生まれた年にできた本。 初めて読んだのは幼い頃でした。 小学校でいじめに遭った妹が、やがて部屋に閉じこもり、家族にも心を閉ざす。 やがて年月が過ぎ、いじめていた子たちは中学生になり、高校生になり。 そして時間が止まったままの妹は・・・ よく「自分がされて嫌なことは人にしてはだめ」と怒る人がいます。 でも自分がされて嫌なことでも、相手にとってはそうではなかったり、 逆に自分は大丈夫でも相手にとってはとても嫌なことだったりすることがあります。 自分にとって”ほんの冗談のつもり”、”からかっただけ”が、 相手にとっては取り返しのつかないほど深い傷を与えているかもしれない。 まず最初に、目の前の”あなた”のいのちに想いを馳せること。 1冊の絵本の中に、人として生きる上で大切なメッセージがぎゅっと込められています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イジメにあった女の子の話です。 転校していった学校で、いじめにあった妹。「ことばがおかしい」と笑われ、「とびばこができない」といじめられ、「クラスの恥さらし」と罵られ、「くさいブタ」と言われ……。 いじめにあった妹が傷つき、学校へ行けなくなり、何も口にしなくなり、命がなくなりそうになりながら、それでもなんとか生きる事が出来たけれど、部屋から出る事が出来なくなってしまいました。 でも、いじめた子たちは、妹の事を忘れています。 セーラー服を来てふざけながら楽しく中学に、高校に通います。 妹は、部屋に閉じこもったまま、本も読まず、音楽も聞かず、黙って遠くを見ているだけ…。 辛いです。心に刺さります。 世の中には、イジメをする人と、される人がいて、そして傍観者もいて。 イジメをした人は、イジメをされた人が、その辛さをずっと引きずり続ける事を知りません。 イジメを受けた人が、いつまでもそれを引きずっている事を、女々しいと馬鹿にされたりすら、するのです。 殴られたり、暴力を受ける事だけがイジメではないんです。 心を傷つける事で、命を失わせる事もあるんです。 自分は、イジメはしない、していない、と思っている人にも読んでほしい。 イジメにあっている人も、何かの拍子に、イジメをする側に回る事があるかも知れない。 そう思って読んでほしい。 誰でも、「わたしのいもうと」になる可能性があって、誰でも、「いもうとをいじめたひとたち」になる可能性があるんだって事を、覚えていてほしいです。
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