ひとめあなたに… の商品レビュー
新井素子のとくにお気に入りの一冊 この中に出てくる「女」たちは、すごくリアルだと思います。 非常事態において、狂っていく、その様子がとても。 すごく好きです
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地球滅亡まで後一週間。 そんな中、愛する彼に会いに向かう。 正気と狂気・・・。 SFサスペンス。
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私がまだティーンだったころ、20年以上前に読んだ本です。 と、いうとかなり古い感じがしますが、今改めて読み返してもそれほど違和感を感じませんでした。 (「メール」が出てこないとか、「国鉄」表記があるとか、その程度) メインストーリーとしては・・・ 「地球が後一週間後に滅びる」時...
私がまだティーンだったころ、20年以上前に読んだ本です。 と、いうとかなり古い感じがしますが、今改めて読み返してもそれほど違和感を感じませんでした。 (「メール」が出てこないとか、「国鉄」表記があるとか、その程度) メインストーリーとしては・・・ 「地球が後一週間後に滅びる」時に、恋人に会いに江古田(東京)から鎌倉まで旅をする女子大生が主人公。地球滅亡の混乱のなか、正気と狂気、現実と非現実の長い旅が始まる・・・ と言う感じで、旅をする中ですれ違う4人の女性(小学生の女の子含む)の話がオムニバス形式で綴られていきます。 非日常な「地球滅亡」という現実の中で、追い詰められて自暴自棄になっている人々、狂気に捕らわれた人々の描写がリアルです。追い詰められた時の「本質」が見えてくるような・・・ 話の中でも「世田谷 由利子 あなたの為にチャイニーズスープ」の章が、インパクトがあります! この章、とても恐ろしい。狂気・歪みが滲み出てくるような感じです。 幸せな日常と恐ろしい非日常の対比がうまいですね。 『長編SF』と銘打ってあるようですが、あまりSFっぽくないです。 恋愛小説?ミステリー?・・・う〜ん、ジャンルはよくわかりませんが、ラブストーリーに近いと思います。 (と、解説の赤川次郎氏も書いています) あとがきにも書いてありますが、この作品は『宇宙魚顚末記』という短編SFと関係があります。 そちらの話は、女の子が「こんな地球なんか魚に食べられちゃえ!」と願ったら、巨大魚が宇宙空間に出現!という話しで、こちらの話よりSFっぽく?ギャグっぽく、楽しく読める話しです。 その時、そのお魚に食べられてしまう地球の話が、本作品となっているようです。 (本作品は、地球にぶつかるのは魚ではなく隕石ですが) 独特の一人称文体ですが、「女の子」には入っていきやすい文章だと思います。 表紙のイラストがカワイイのも気に入っています 中高生の頃は新井素子氏の作品が大好きでいろいろ読み漁っていたものです。 私はこの作品が一番好きですが、他にも好きな作品があるので、そのうちご紹介したいなぁ、と思っています。
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ただ。ただ、一つだけ。どうしても、どうしても、伝えたいことがある。朗。あなたに。 「ひとめ、あなたに会いたかった……」 2023/09/11-09/15
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後、1週間で地球に隕石がぶつかって人類が死に絶えるという時、余命いくばくもないと知った女たちがそれぞれの事情で狂っていく様を描いている。 中学生だった私が受けた衝撃といえば!・・・ただ、今読み返すと文体が若すぎるかな。
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「“明日、世界が終わる”という夜に読みたい本」ランキング三位(ダ・ヴィンチ2006年6月号)。地球滅亡まで後1週間という設定だが、SFという感じはあまりしない。人がドタバタ動く訳でもないし。こんな風に終末を迎えられたらと、そう思うのも当然だろう。
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中学生の頃から読んでいた作家さん。グリーンレクイエムも好きだけど、こっちのほうがインパクトありました。 この作家さんの文章はとっても引き込まれます。
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淡々とした狂気や入り組んだ情動を直截に的確に書くというのがどういうことかよくわかる。決して悪くはない読後感は内容を思うとつくづく異常。新井素子が凄かったのは、この文体をはじめて小説に持ち込んだ故にではなく、この文体でこの内容を書いた故にだと思い知らされる。
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巨大隕石が地球にぶつかって地球が消滅するまでの最後の1週間、主人公の圭子は、つい最近、別れたばかりの元恋人・朗に会いに江古田から鎌倉まで歩きます。圭子は朗に会えるのでしょうか。そして朗は圭子を迎えてくれるのでしょうか。主人公の切ない思いと、恋人へ続くその道すがら、出会った人々のド...
巨大隕石が地球にぶつかって地球が消滅するまでの最後の1週間、主人公の圭子は、つい最近、別れたばかりの元恋人・朗に会いに江古田から鎌倉まで歩きます。圭子は朗に会えるのでしょうか。そして朗は圭子を迎えてくれるのでしょうか。主人公の切ない思いと、恋人へ続くその道すがら、出会った人々のドラマを描いた作品です。地球最後の1週間。あなたは、どのように過ごしますか?
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学生の頃、どっぷりはまりました。地球最後の1週間、自分なら何するんだろう・・・?この主人公の様にひたむきに過ごせるだろうか?と、当時考えていました。新井素子の作品の中でも特に好きな本です。
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