ソラニン(1) の商品レビュー
いにおさん、玉大OBさんと知って、同じ学舎を見て感じていた人の世界観を読んでいてなんとなくだけど身近に感じたー
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青春真っ只中の心の痛みと共に居てくれた漫画。 種田に、芽衣子に、僕らを重ねなくなったのはいつからだろうか。 やっと冷静に客観的に読めるようになった頃には、すっかりソラニン(毒)なんか抜けて、ただのバンド漫画にしか見えなくなってたのが少し寂しかったりもする。
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意外としっかり考えられている。漠然さがリアルなんだろうけど共感出来るほど若者ではないな。 絵は割と標準。キャラクターは気になるレベルではない。
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同棲している種田成男と井上芽衣子の生活ぶりを丹念に描く。若い人の心情というのが実に的確に捉えられている。これだけ心情を描写しきれるのって小説でも映画でも少ないのではと思う。 内容で気の利いたフレーズがあればメモしておくのだが、これはもうほとんどがうまい表現ばかりでメモしきれない。...
同棲している種田成男と井上芽衣子の生活ぶりを丹念に描く。若い人の心情というのが実に的確に捉えられている。これだけ心情を描写しきれるのって小説でも映画でも少ないのではと思う。 内容で気の利いたフレーズがあればメモしておくのだが、これはもうほとんどがうまい表現ばかりでメモしきれない。 例えば、テキトーにページを開いてみると 「あたしが仕事を辞めたのは、仕事に不満というよりは、疲弊してくたびれてゆく自分が嫌だったから。」 「今のゆる-い幸せな感じは気持ちいいけど、時折、自分が社会にまるで貢献していないのを思い出して、まるでこの世に存在しない、死人のような気分になって、すごく怖くなる。実はそんな夜もあるんだ。おかしいな。死んだように生きるのがヤで会社を辞めたハズなのに。・・・くそっ。むずかしいもんだ。人生ってのは。」 繊細で生真面目で、テキトーで、力強くて気が弱い井上芽衣子のキャラのリアリティが抜群だけど、種田成男のキャラも素晴らしい。若い男性をこれほど平凡だけど深く、繊細って描くのって初めてだ。すごく普通なのだが、作品には出てこなかった。 「こなに好きなはずなのに、ずっと一緒にいたいのに、ホントは、あたしは心のどこかで種田との生活を終わらせて楽になりたいと思ってたんだ。」 といった恋愛の心情の複雑さの描写もうまい。 「カレーのトッピングに焼き魚・・・芽衣子さん、これは新たしいいやがらせかい?」といった軽いコミカルさもいにおさくひんの良いところ。 絵のうまさは写真をコピーしたような画風を批判されるほどにうまい。 これだけの作品なので映画にしてもいいのではと思ったら映画になってました。チラッと予告編を見ると同じセリフを喋ってる。しかしここまでドラマ的に完成度が高いと実写に移す意味ってないような気がする。
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全二巻読了。ありきたりな話なんだろうが、他人事には思えない内容ばかりで、とにかく心に響いた。暇潰しで読むつもりだったのに、久しぶりに良い漫画に会えたな。映画は…見ない方がいいんだろうな笑
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まだ半分までしか読んでないんだけど、浅野いにおのマンガはさー 若い子なら皆持ってる不安感を和らげる感じのそれなんだね 花沢健吾や真鍋昌平だと煽って逆に安心するみたいな 意味合いが読み物<刺激物という感じが流行なんかな なんだかんだで読んだ後に「まあいいや」「なんとかなるよね」って感じるものが多い気がする「頑張ろう」とか「次に向かおう」とはならない それが悪いということではなくて 途中までのメモ 以降の巻も読みます
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進路に迷う若者の日常を描く。 メッセージ性は強くないが、登場人物が模索しながら生きていく姿に 自分の学生時代を重ねることができるいい作品だった。 特に種田がCDを送ってデビューを目指すところなどは、 自分が履歴書を会社に送る事とダブって見えた。 だからバックバンドを断った理由もわかる気がするし、 バイクに乗りながら号泣するシーンにも、 種田の心中を想像することができる。 肩書があればひとまず安心なのだろうか。 それは他人がつけるもので、自分を決めるのは自分でしかない。 団塊という世代が世の中の中心から退いた後、 それを受けて次の時代を作る若者の葛藤だといえるかもしれない。
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おやすみプンプンよりかは気軽に読める作品だと思います。 でもその中でメッセージが明確にあって、主人公と自分が当てはまりやすくて、感動した作品。
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現実味を帯びない夢アリ 今の自分はイマイチ 社会にはかなり不満アリ どうすりゃいいんだよ? という種田に共感できる部分があり 読んでいて、なんもいえない気持ちになる。 でも最後には前に進むしかねぇんだよなぁと 前向きな気持ちになるのが不思議。 浅野いにお作は読み終わった後、 なんかひたすら大声で叫びながら走りたくなる。
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モラトリアムってこういうことなんでしょうか。 ものすごく宙ぶらりんな時期に読んだので、感情移入ではないけど、なんとも言えないいたたまれない感に苛まれ、それでいてすごく羨ましかった。 読むとアジカンが聞きたくなる。
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