商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2026/03/09 |
| JAN | 9784120060014 |
- 書籍
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すごい古典入門 レイチェル・カーソン『沈黙の春』
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すごい古典入門 レイチェル・カーソン『沈黙の春』
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中村圭子 著『レイチェル・カーソン『沈黙の春』 : 科学に「いのち」は見えてるの?(すごい古典入門. 「いま」を生き抜くための100ページ)』(中央公論新社) 2026.3発行 2026.3.21読了 1907年、レイチェル・カーソンはアメリカのペンシルベニア州の農場主の家に...
中村圭子 著『レイチェル・カーソン『沈黙の春』 : 科学に「いのち」は見えてるの?(すごい古典入門. 「いま」を生き抜くための100ページ)』(中央公論新社) 2026.3発行 2026.3.21読了 1907年、レイチェル・カーソンはアメリカのペンシルベニア州の農場主の家に生まれた。大学で生物学を学ぶが、経済的事情で研究者の道を諦め、商務省漁業局に入る。ラジオ番組の脚本執筆やパンフレット作成などの仕事をするかたわら、1951年に『われらをめぐる海』を出版し、全米図書賞を受賞する。翌年、仕事を辞め、本格的な文筆活動に入った。 本作『沈黙の春』は、カーソンが55歳のとき、1962年に出版されたもので、当時一般的に使用されていた農薬DDTの危険性を世に問うた告発書である。DDTは1939年、スイスの化学者、P•H•ミュラーが殺虫効果を発見し、蚊やシラミが媒介する疫病の予防に有効と認められ、1948年にはノーベル生理学・医学賞を受賞している。 この本が書かれた当時は、まだ環境問題に対する人々の意識は低く、自然は利用するもの、征服するものと考えられていた。この時代、人々は自然が巨大で、人間の行為で変わることはないと信じていたのである。カーソンが化学によって自然を破壊する怖さを告発したおかげで、アメリカの人々が環境問題に目を向けるようになったという。 しかしながら、カーソンが化学的防除に代わる「もう一方の道」として提示する方法は、生物学的防除(原著では生物学的コントロール)であった。つまり、害虫の天敵となる生物を放つことで、人間の代わりに自然に手を下させるやり方である。カーソンは著書の中で、「人間には自然を征服する能力が与えられている」という考え方を改めるべきだと繰り返し念を押していたが、これでは直接戦争が代理戦争に変わっただけで、事態はむしろ悪化しているのではないだろうか。 著者である中村圭子氏は、生き物へと目を向けるきっかけを作った功績を評価するべきだとしてカーソンを擁護するが、これでは羊頭を掲げて狗肉を売るようなもので、〝文筆家〟カーソンに欺かれた気分である。生命誌をライフワークにしている中村圭子氏には大変申し訳ないが、同床異夢に陥っている危険を感じざるを得ない。 ゲノム編集によって生命すら操作できるようになりつつある現在、生物学者を告発する次の〝カーソン〟が待たれる。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I034578809
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