商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2025/11/20 |
| JAN | 9784065417065 |
- 書籍
- 新書
太平洋戦争と銀行
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太平洋戦争と銀行
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商品レビュー
4.5
11件のお客様レビュー
帯というかカバーというか、とにかく表書きにある通り、まさに驚きのエピソード満載、と言う内容。日本が敗戦まで植民地としていた各地の中央銀行の話がとにかくすごい。 朝鮮半島、台湾、満州。沖縄。樺太。 戦況が悪くなり撤退や敗戦となるにあたり、戦費の支払いや人々の口座解約、出金、取付騒動...
帯というかカバーというか、とにかく表書きにある通り、まさに驚きのエピソード満載、と言う内容。日本が敗戦まで植民地としていた各地の中央銀行の話がとにかくすごい。 朝鮮半島、台湾、満州。沖縄。樺太。 戦況が悪くなり撤退や敗戦となるにあたり、戦費の支払いや人々の口座解約、出金、取付騒動に備え、ギリギリまで居残る銀行員、十分な資金準備のため危険を顧みず資金調達する銀行員。終戦目前のときに、樺太から海をわたり北海道の拓銀本店からリュックに現金を詰めて宗谷海峡を渡る銀行員。 バランスシートを綺麗にする。債務返済。 現金貴金属を占領押収される前に避難。 最後は食べ物もなかった南方の凄惨な戦況はさまざま知ることができるがマニラ、ビルマ、シンガポールなどの正金銀行の様子も詳しく また、正金銀行で外国銀行として展開していたベルリン支店、ハンブルク支店の業務やチェコ国境付近への疎開、 ソ連参戦前になんとか戦争を終わらせる交渉にしたいとスイス駐在の国際決済銀行BISに勤務していた正金銀行員の和平終戦工作連絡経路。 広島でも原爆投下後8/8には日銀はじめ各銀行が業務開始無通帳で払い出しに応じたとか。物資がなく通貨紙幣の質がどんどん悪くなる、紙幣の植民地銀行券へのスタンプ押印転用、ゴム製の通貨作製など、涙ぐましいやりくりと、それでも粗末すぎてみっともないとお蔵入りになったもの、など。 どれだけものが足りない時代か、と本や映画やドラマで知っているがそんな中でも銀行は果敢に公共事業として、また戦争推進にも人々の暮らしにも必要な業務を淡々と正確に執行していた。 各地の銀行員の敗戦終戦前後の動きは、サスペンス、アクション映画のような臨場感。 戦争も植民占領も絶対に繰り返してはいけない。 そこに人の生活があり暮らしに銀行、お金はかかせない。 状況が悪化してもバランスシートを綺麗にしようとし、最後まで店舗を運営防衛した銀行員、 終戦とともに大量の金売り抜けで債務返済ということも、米軍支配下で軍票ではなく円貨の使用を交渉し認められてこと、など本書で知り九死に一生を得た、少しでもマシな戦後となったことも感慨深い。 戦争という愚かな行為とその推進が主流となった愚かな時代に、それでも真面目で賢い銀行員、経営者、マイノリティであったが戦争を止める努力をした人たちがいたこと。 今、異常事態とも言える高市自民党政権下で、官僚や、金儲けに忙しい銀行員必読の書ではないか。 あとがきに小野さんが書いておられる、 銀行は、ある意味で、バランスシートの上に立つ形而上的な存在で、とにかくリスクを嫌う。銀行員にとってリスク回避は、まさに金科玉条で、その最たるものが戦争だ。 と。戦争はリスクを広げ、銀行制度が国力の水増しを可能にした。 戦争を回避することを金融のスタンスからも、当たり前だけど一義的に考え行動する。今、銀行員はそんな視座をもてているのか。
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経済行為として考えると戦争ほど愚かなものはない。ミサイル一発打つにも金がなければ何ともならない。この金の工面を担ったのが銀行というわけだ。信用経済の恐ろしいところで、実質の伴わない資金調達を可能にするんだからすごいよね。 軍部の無軌道ぶりには呆れるばかりだけど、敗戦による事後処理...
経済行為として考えると戦争ほど愚かなものはない。ミサイル一発打つにも金がなければ何ともならない。この金の工面を担ったのが銀行というわけだ。信用経済の恐ろしいところで、実質の伴わない資金調達を可能にするんだからすごいよね。 軍部の無軌道ぶりには呆れるばかりだけど、敗戦による事後処理に向き合う銀行家たちの責任感には頭がさがる。軍部には国民に対する責任感が無かったんだよね。
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大戦の混乱の中でも金融システムを維持しようと奮闘する銀行員達の姿が描かれている。 ソ連軍が南下する樺太に、支店の現金を補充する為にリュックサックに詰めて海を渡る、、、など、現代から見たら信じ難い勇敢さだが、これが当時の銀行員達の矜持のなせるところだったのだろう。 戦中に活躍した特...
大戦の混乱の中でも金融システムを維持しようと奮闘する銀行員達の姿が描かれている。 ソ連軍が南下する樺太に、支店の現金を補充する為にリュックサックに詰めて海を渡る、、、など、現代から見たら信じ難い勇敢さだが、これが当時の銀行員達の矜持のなせるところだったのだろう。 戦中に活躍した特殊銀行が、馴染みのある現代の銀行名に変わっていく様子が終章で語られていて、これもなんだか感慨深い。
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