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龍の守る町
1,980円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2025/11/12 |
| JAN | 9784065404584 |
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龍の守る町
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
消防士カッコイイ!!!!と、何度も心のなかで叫びました。臨場感あふれる小説の、登場人物たちの救命の場面を読んで、今一度きちんと心肺蘇生法を覚えようと誓いました。あ〜消防士カッコイイ!!!
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『いま日本人に必要な防災小説』 5年前の水害の爪痕が色濃く残る町。山や川、野鳥や祭りの描写から、被災前は日本中どこにでもある自然豊かな田舎町であったことが窺える。そんな悲しい過去を乗り越え、それぞれの立場から、それぞれの方法で町を復興させようと、もがき苦しむ人々の様子を描く「町...
『いま日本人に必要な防災小説』 5年前の水害の爪痕が色濃く残る町。山や川、野鳥や祭りの描写から、被災前は日本中どこにでもある自然豊かな田舎町であったことが窺える。そんな悲しい過去を乗り越え、それぞれの立場から、それぞれの方法で町を復興させようと、もがき苦しむ人々の様子を描く「町の再生」の物語だ。 本書の主人公は消防士の秋月龍朗。水害のトラウマを抱えながらも、多くの人を救ってきた町のヒーローである。そんな彼が現場を離れ、指令室と呼ばれる“119番通報の電話番”へ異動してきたところから物語は始まる。当然のことながら、消防士にも色んな役割がある。現場の消火活動も、指令室の電話番も立派な消防士の仕事だ。当初は指令室の業務に困惑していた龍朗だが、消防署の頭脳としてプライドを持って働く仲間たちとの奮闘が本書の読みどころである。 消防士という仕事。あなたは「二度と帰れないかもしれない」と思いながら出勤したことはあるだろうか。身を挺して命と対峙する消防士には本当に頭が下がる。そんな確固たる信念を持って、私は仕事に取り組めていない。助けられなかった命。忘れられない現場。言葉で表現できない痛みややるせなさを抱えながら、今日も町の平和を守る消防士という仕事をリスペクトする。本書はそれに気づかせてくれた。 もの悲しさの中にも温かみがある独特の文体。砥上さんは、痛みを感じるのに優しくなれる物語を描く唯一無二の作家だと思う。作中にも出てくるが、文化伝統を守るか、防災工事を進めるか。その選択の正解は、被災したあとにしか気付けない訳ではない。命は天秤にかけられない。防災を後回しにした結果、みんな過去の闇に苦しみ、残された方も辛いのだ。防災意識を高めるためにも、いま日本人にとって必要な小説であると思う。
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ある出来事をきっかけに水が怖くなってしまった消防士の龍郎。 そんな龍郎が異動した先は緊急連絡を受ける指令室。 電話対応や機器の操作に不慣れな彼はなんとか奮闘する日々を送る。 裏方と言われる指令室を舞台にした消防士たちの物語。 この話をどうあらすじとして書くのか?...
ある出来事をきっかけに水が怖くなってしまった消防士の龍郎。 そんな龍郎が異動した先は緊急連絡を受ける指令室。 電話対応や機器の操作に不慣れな彼はなんとか奮闘する日々を送る。 裏方と言われる指令室を舞台にした消防士たちの物語。 この話をどうあらすじとして書くのか?凄く難しいなと思いつつ、余計なことを書くと伝わらないなぁと思いながらひねり出して書いてます(笑) 裏方で現場に出ない指令室の面々を消防士ではないと言う人がいるかもしれない(現場でそんなこと言う人いてるの?)。 ただ、裏方であってもその指令室の指示が的確でないと助けられたはずの命は助けられなくなるかもしれない。 そう思うと、本作品は命の灯火が消える寸前の人に対する救助と消防士の物語といえるかもしれません。 火事や災害のニュースがたくさんあるものの、消防士の活躍に焦点が当たるのは殉職した時か、何年も後にバラエティ番組であの時の事件や災害みたいな感じで特集される時のみ。それも現場で活動した消防士のみだと思います。 実際の火事のニュースが報道されても危険をおかしてなんとか人を救いだそうとしている消防士の方々を想像するのは難しい。少なくとも私は本作を読むまでそんなことを想像したことはありません。 火事や災害なんてない方が本当は良いし、救助事案なんてない方が本当は幸せだと思うし、何日も出動しない日もあると思います。 指令室にはイタズラ電話する人もいるだろうし、タクシー代わりに救急車を呼ぶ人もいるだろうし、緊急性がないものだってあるだろうし。 でも、本当に緊急なことがいつ起こるか分からない中で、そんなに多くはないかもしれない緊急事態のために備えて体を鍛えたり、訓練したり、対応を考えたりする消防士たち。 確かに、冒頭の作者の前書き?にもあるように、本作品を読むと消防士たちに敬礼したくなる、そんな作品だなと思いました。
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