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さよならジャバウォック
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さよならジャバウォック

伊坂幸太郎(著者)

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さよならジャバウォック

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2025/10/22
JAN 9784575248524

さよならジャバウォック

¥1,870

商品レビュー

3.7

164件のお客様レビュー

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2025/12/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

初めての伊坂幸太朗さん作品でした。暴力を振るってきた夫を殺害してしまうという導入がミステリーの幕開けを思わせる一方、読み進めると「ジャバウォック」なる寄生存在を巡るSF染みた物語に変容していく。 序盤、所々で量子の記憶が途切れ途切れになり、思い返しながら状況を説明する描写があった点と、宿主が死ぬ・死んだと思わせるとジャバウォックが別の生体に移り住むという話から、てっきり量子にジャバウォックが憑いていて、意識が飛んだり戻ったりしているんだと思っていたら、終盤でまさかの種明かし。水槽の中の脳などの哲学的な要素を持ち出すことで、量子が抱く不安感の正体がうまく誤魔化されていたのだと気づく。 印象に残るのは凍朗の台詞、「自分は最後の最後まで、どんな相手にも親切な人間でいたい、と思っているんです。」人間が「暴力と親切」から成る生き物であると考え、人間の暴力的な一面を悲観しながらも語られた言葉。彼の傲慢さ故の発言か、「他人は変えられない」が故の諦めからくるせめてもの希望だったのか。終盤、あんな形で自身を試し、答え合わせをしなくても良かったのでは...という哀しさを感じた。

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2025/12/03

どこから夢だか異次元だかの世界に入っていたのか、時間と現実が曖昧になって、でも先が気になり続け、一気に読み終えた。殺人からはじまるのにどんよりした重たさがないのが素晴らしい。精神的な病や認知症ももしかしたらこんな感覚なのかな。本人は周りに迷惑かけまいと本人なりに一生懸命考えて、た...

どこから夢だか異次元だかの世界に入っていたのか、時間と現実が曖昧になって、でも先が気になり続け、一気に読み終えた。殺人からはじまるのにどんよりした重たさがないのが素晴らしい。精神的な病や認知症ももしかしたらこんな感覚なのかな。本人は周りに迷惑かけまいと本人なりに一生懸命考えて、たくさんの不安のなかで生きているのかもしれないな、と思った。やらかしもやりすぎも全部、ジャバウォックのせい。でも、本来のその人の中にあるもの以外は出てこない。平常時の言葉も態度もそうかも。

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2025/12/03

伊坂幸太郎ワールド全開。 ジャバウォックって何ぞや?と思いながら読み進め、その正体を知ってゾッとする。 物語は量子がパワハラ夫を金槌で殴り殺害した場面から始まる。 そこに救世主のように現れたのは大学時代のサークルの後輩・桂凍朗。 夫の死体を隠すべく二人は山中に向かったのだが...

伊坂幸太郎ワールド全開。 ジャバウォックって何ぞや?と思いながら読み進め、その正体を知ってゾッとする。 物語は量子がパワハラ夫を金槌で殴り殺害した場面から始まる。 そこに救世主のように現れたのは大学時代のサークルの後輩・桂凍朗。 夫の死体を隠すべく二人は山中に向かったのだが、そこから奇想天外な展開へ。 謎の二人組、破魔矢と絵馬、ミュージシャン・伊藤北斎まで登場し先が全く読めない。 SF要素満載で物語は思いも寄らぬ方向へと動き出す。 そして終盤に待ち受けるサプライズに驚愕。 紆余曲折あったけど、きっとこれはハッピーエンド。

Posted by ブクログ