ルポ 失踪 逃げた人間はどのような人生を送っているのか？ 星海社新書354

松本祐貴(著者)

• 販売会社／発売会社: 星海社/講談社
• 発売年月日: 2025/09/19
• JAN: 9784065406526

商品レビュー

2025/11/23

年間9万人が行方不明になる国日本。その国から失踪した過去を持つ６名の逃げた経験のある人生を赤裸々にインタビューで記載してある。皆んなそれぞれ闇や借金、障害や薬物や裏業界や人からの裏切りなどで失踪者としての体験談があった。

だけど、本当の失踪者は体験談も語ることもなく世の中の闇にいるのではないかと思ってしまう。ココに出てくる方たちは失踪はしたが色んな事情を抱えながらもうまく生きている人なんじゃないかと思う。

ルポ失踪、逃げた人間はどのような人生を送っているか、とあるが、本当の失踪者は体験談を語ることもないのだろうと思うところもあり、求めていた失踪者の本とは少し違うのかもしれません。

2025/11/19

年間およそ９万人にのぼる行方不明者　 １０００人に１人という身近な割合　 現在の人間関係や社会的立場を捨てる　 新たな環境で別の人間として生き直す　 ３０年間実家に帰らず父と死別　 親から逃げた典型的なケース　 １８歳から風俗の世界へ足を踏み入れる　 父が母に手を上げる暴力的な関係　 生まれ変わったら鳥になりたい　 所持金はわずか５３円だった　 失踪し続けてきた父の生きづらさ　 残された側の視点で描かれる苦悩　 認知症による徘徊と行方不明　 自分の意志で逃げ出した失踪とは異なる　 失踪から７年経つと死亡とみなされる　 薬物やギャンブルなどの依存症を抱える　 善悪の判断がつかなくなる状態　 勘違いした正義感を振りかざす　 自分を私設警察と自認していた　 強い正義感が招いた傷害事件　 身分を明かさずに働くことの困難さ　 フランスでスリ集団の一員となる　 失敗しても懲りずに大金を得ようとする　 マイナンバー制度による雇用の変化　 失踪届は出さないでくださいという置手紙　 残された家族が直面する生活の困難　 誰もが抱える消えたい願望　 今ここで生きている私たち自身の物語　 生きづらさとどう向き合うかを問い直す　 失踪が許される選択肢としてあり得る

2025/11/16

思ってた失踪と違う…
失踪された側ではなく、失踪した側のルポだとこういう人になるよな…という感想。
頑張って頑張って追い詰められた末の逃避みたいな話ではないです。闇金ウシジマくんみたいな話です。