商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 化学同人 |
| 発売年月日 | 2025/08/27 |
| JAN | 9784759825220 |
- 書籍
- 文庫
大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件
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大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件
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商品レビュー
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イギリスで実際に起きた標本盗難事件の犯罪ルポ。 2009年深夜、大英博物館の分館から鳥の標本が盗まれた。数ヶ月後、盗難犯として逮捕されたのは王立音楽院に所属する若きフルート奏者。輝かしい将来を約束された若者は何故道を踏み外したのか? 読む前は犯罪ルポだしとっつきにくいんじゃない...
イギリスで実際に起きた標本盗難事件の犯罪ルポ。 2009年深夜、大英博物館の分館から鳥の標本が盗まれた。数ヶ月後、盗難犯として逮捕されたのは王立音楽院に所属する若きフルート奏者。輝かしい将来を約束された若者は何故道を踏み外したのか? 読む前は犯罪ルポだしとっつきにくいんじゃないかと身構えたけど、美しい羽が盗まれた理由と執着と欲望の動機の構図がドラマチックで(犯罪を語るのに適した表現ではないけど)、ノンフィクションなのに小説のように引き込まれて夢中で読んだ。 今まで全く知りもしなかった鳥の羽を巡る世界の話は起源から流行の背景までが興味深く読み応えあり。 閉鎖的な界隈の中で横行している稀少な羽の売買については常識が捻じれているとしか思えなかったし、それが当たり前になっている現状に憤りと同時にやるせなさを覚えた。 事件を裁く裁判、犯人の主張や盗品を取り巻く界隈の言い分、博物館側の崩壊寸前の管理体制も、その全部があまりにもグレーでモヤモヤが止まらず…。 人はなぜ美しいものに惹かれるのかを突き詰めたら途方もない狂気に行き着いたような…少しうすら寒さを感じるような独特の読後感だった。
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いやあ、この犯人最初は純粋無垢な感じで犯罪を犯してしまったように書かれているが、徐々に実情が明らかになっていくとともに、インタビューに応えた時などは、こいつひどいな、という感じになっていく。 何か最後は正当に裁かれていない感があって、わだかまりが残るところがあるけど、読み応えがあ...
いやあ、この犯人最初は純粋無垢な感じで犯罪を犯してしまったように書かれているが、徐々に実情が明らかになっていくとともに、インタビューに応えた時などは、こいつひどいな、という感じになっていく。 何か最後は正当に裁かれていない感があって、わだかまりが残るところがあるけど、読み応えがあった。
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犯罪ルポとしてはもちろん、色々な角度からめちゃくちゃおもしろかった! 前代未聞の事件をどの見地で捉えるかで罪の軽重が全く変わる。科学や博物誌などのアカデミックな見地、法律的見地、もしくは金儲けとしての見地。それぞれの理が激突する。 また、事件を超えて、狩猟採集にまつわる人間の...
犯罪ルポとしてはもちろん、色々な角度からめちゃくちゃおもしろかった! 前代未聞の事件をどの見地で捉えるかで罪の軽重が全く変わる。科学や博物誌などのアカデミックな見地、法律的見地、もしくは金儲けとしての見地。それぞれの理が激突する。 また、事件を超えて、狩猟採集にまつわる人間の業の深さや、犯罪にまつわる人間の心理など、非常に普遍的なテーマにまで射程が及んでいて、とても読み応えがあった。
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