商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2025/07/28 |
| JAN | 9784309039770 |
- 書籍
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鎮魂の花火「白菊」
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鎮魂の花火「白菊」
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
長岡とシベリアのハバロフスクそしてハワイ真珠湾をつなぐ縁。 伝説の花火師の生涯、心に深い傷跡を残した戦争体験を中心に描く。 筆者は長岡出身、実際にこの花火師とは近所でつながりがあり、生前の取材に結びついたという。 祝賀でなく鎮魂のための花火「白菊」。 花火の説明が多いが具体的な...
長岡とシベリアのハバロフスクそしてハワイ真珠湾をつなぐ縁。 伝説の花火師の生涯、心に深い傷跡を残した戦争体験を中心に描く。 筆者は長岡出身、実際にこの花火師とは近所でつながりがあり、生前の取材に結びついたという。 祝賀でなく鎮魂のための花火「白菊」。 花火の説明が多いが具体的なカタチが想像できないのが難点。 2014年の作品の増補改訂版。
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いつも何気なく見ている花火のなかに、こんならドラマがあったとは。たまには観覧席に座って解説を聞きながら花火を楽しむのも良いかも。一度は長岡に行ってみたくなった。
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著者の本は2冊目。『宿帳が語る昭和100年 温泉で素顔を見せたあの人』を読んだのが去年の夏。 今年(2025)は、戦後80年ということで、本書を終戦の日(8/15)に読めてよかった。 新潟に3年弱暮らしたことがあり、長岡や片貝の大玉花火のことはよく知っている。新潟市内や、...
著者の本は2冊目。『宿帳が語る昭和100年 温泉で素顔を見せたあの人』を読んだのが去年の夏。 今年(2025)は、戦後80年ということで、本書を終戦の日(8/15)に読めてよかった。 新潟に3年弱暮らしたことがあり、長岡や片貝の大玉花火のことはよく知っている。新潟市内や、阿賀野川河畔で上がる花火も負けず盛大だった。 本書は、長岡の花火師嘉瀬誠次の半生を追いつつ、彼の産み出す花火と、先の大戦、そして戦没者に思いを馳せる好著となっている。 シベリア抑留、ハバロフスクでの「白菊」打ち上げのエピソードなど、自分が過ごした90年代の極東ロシアの思い出とも重なり感慨深い。 長岡という土地が、太平洋戦争に不思議なゆかりのある土地ということも解いてゆく。 「長岡の人が真珠湾に持ち込んだ「火」は、一方で攻撃のためであり、もう一方では、その攻撃のために犠牲になった人の霊を鎮めるための「火」であった。」 この文章の意味を噛み締める、静かな時間を今年の終戦の日を迎えられたのは幸いだった。 日本の花火文化は、今や、広く世界に知れ渡っている。 ただ、今は、派手さや勢いが重んじられているのだろう。嘉瀬誠次が大切にした余韻、なにより鎮魂の思いは微塵も感じさせない。 嘉瀬の思いが伝わっているだろう長岡の花火で、「大きく、しんなり」を改めて体験したいものだ。
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