商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2025/07/25 |
| JAN | 9784087890211 |
- 書籍
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戦争みたいな味がする
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戦争みたいな味がする
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朝鮮戦争時、米軍向けの娼婦として働いた母親は、やがて米軍兵士の父親と結婚して、米国に渡り、著者を育てるが、やがて統合失調症を発症しひきこもる。一方、著者は自身の経験をもとに Korean Diaspora をはじめとする歴史的トラウマについて研究し、ブラウン大学で学士、ハーバード...
朝鮮戦争時、米軍向けの娼婦として働いた母親は、やがて米軍兵士の父親と結婚して、米国に渡り、著者を育てるが、やがて統合失調症を発症しひきこもる。一方、著者は自身の経験をもとに Korean Diaspora をはじめとする歴史的トラウマについて研究し、ブラウン大学で学士、ハーバードで修士、ニューヨーク市立大学で博士号と教授職を得る。自身の経験と母親の思い出を綴るノンフィクション。 必ずしも十分でない史実調査と、フィクション、オート・エスノグラフィー(自らの経験に基づく民族誌)を組み合わせた記述は、(この著者が意図してのことかどうか判然としないが)、恵まれた幸運をあたかも当然の権利であるかのように軽んじ、不幸はすべて他責的に論じる姿勢とあいまって、「信頼できない語り手」としての多相的な構造を著述に与えていて、フィクションとしてはよくできている。
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コリア系アメリカ人社会学者による、 朝鮮戦争を生き抜いた母親の生きざまのドキュメンタリー。 すさまじい。 恨 だ。 なぜ韓国の小説には恨が底流にあるのか。 著者のお母さんは朝鮮戦争時代、 セックスワーカーをやっていた、らしい。 大東亜戦争中に日本が残した慰安所を、 米軍がそのま...
コリア系アメリカ人社会学者による、 朝鮮戦争を生き抜いた母親の生きざまのドキュメンタリー。 すさまじい。 恨 だ。 なぜ韓国の小説には恨が底流にあるのか。 著者のお母さんは朝鮮戦争時代、 セックスワーカーをやっていた、らしい。 大東亜戦争中に日本が残した慰安所を、 米軍がそのまま利用し、 朝鮮の女性を雇用して、 米軍人の相手をさせた。 お母さんはおそらくその相手だった米軍人と結婚、 米軍人によってそこから脱し著者を産みアメリカに渡り、 しばらくは普通の生活をしていた。 食への貪欲さをもって。 その記載が非常に印象的。キムチ、ブルーベリー、、 しかしセックスワーカー時代のトラウマのせいか、 いつしか精神に異常をきたす。 統合失調症。 ないものが見えるようになり、 著者の生活を脅かす、、、 これを、時代を前後させながら描くドキュメンタリーだった。 戦争はろくなもんじゃない。やはり。 血気盛んな軍人が現地に乗り込めば必ず女を求める。 そしてハーフが生まれる。 その子供たちが幸せになる確率は低いだろう。 その意味でこの著者はよくぞ乗り越えたものだ。 戦争を知らない子供たちである我々は、 戦争のかっこよさ?ではなく、悲惨さを学ばねばならない。 防衛費をGDPの3.5%にする? そうしたところで米中にはかないっこないのだ。 富が国民から吸い上げられるだけ。 重武装中立、というのならまだわかる。 重武装アメリカ属国、には何の意味もない。 戦争はいかんよ。 そしてつくづくアメリカはひどい国だ。 昔も今も。 元はヨーロッパから逃げ出した人たちが作った国。 良くも悪くも独特。 凄いものも作るし、ひどいこともする。 著者の母親もその犠牲者ということか。 日本の読者への序文/凡例 プロローグ 第一章 戦争みたいな味がする 第二章 アメリカン・ドリーム 第三章 フレンドリー・シティ 第四章 オンマ 第五章 キムチ・ブルース 第六章 マダム・マッシュルーム 第七章 統合失調症起源 第八章 ブラウン 第九章 一月七日 第一〇章 クラスト・ガール 第一一章 いちどだけでは、愛ではない 第一二章 オーキー 第一三章 クイーンズ 第一四章 亡霊たちをカウントする 第一五章 チーズバーガーの季節 原注/初出一覧/謝辞/訳者あとがき
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筆者のグレイス・M・チョーは韓国人の母と米国人の父の間に生まれたハーフ。父は米軍人で韓国の米軍基地に駐留したことがあり、そこで母と結ばれ、彼女が生まれた。 この本はその両親、特に母親との思い出を、母から習う韓国料理との思い出の中で綴る。ただ決して「心温まる」という感じのものではな...
筆者のグレイス・M・チョーは韓国人の母と米国人の父の間に生まれたハーフ。父は米軍人で韓国の米軍基地に駐留したことがあり、そこで母と結ばれ、彼女が生まれた。 この本はその両親、特に母親との思い出を、母から習う韓国料理との思い出の中で綴る。ただ決して「心温まる」という感じのものではない。 グレイスの母は1941年に大阪で生まれたコリアン。大戦後の朝鮮戦争を経て、60年代に韓国に軍事政権が生まれた頃、韓国政府は米国軍人相手の売春行為を公的に認めており、母親はそこで娼婦として働いていたと聞かされる。 父と出会って、グレイスが生まれ、アメリカに渡り、父の生まれ育ったワシントン州チョへイリスという小さな町で家族は暮らし始める。しかし、その街は白人以外を受け入れたことがない閉塞的な町で、軍の仕事のために長期間にわたって父は家をあけ、母と自分と兄だけで暮らし、学校に行けば「チャイニーズ!ジャパニーズ!」と呼ばれて蔑視されることを経験し、母親もまた精神が徐々に壊れていくところ、やがては父と母の関係も破綻していくところを経験する。 彼女と母の間の思い出は、楽しい思い出も辛い思い出も母が用意する料理にまつわるものであり、母の心が病んでからは、母に聞きながらグレイスが料理を作るという行為にまつわるものとなっていく。 ちなみに表題にある「戦争みたいな味がする」ものというのは、彼女の母親が兄夫婦と同居していた時に義姉が用意した様々な食料品の中で母親が脱脂粉乳にだけは手をつけなかったエピソードに由来する。 米軍は朝鮮戦争時代に避難民である朝鮮人を虐殺するという事件も起こした一方で食糧支援として大量の脱脂粉乳(米や麦ではなく)を支給し、それを飲みすぎた人たちはひどい下痢を経験したという。 母親も同様の思い出を持っているのか、脱脂粉乳は「戦争みたいな味がする」から手をつけなかったというのだ。 このエッセイは時系列に沿って書かれたものではなく、数年間にわたって複数のところで発表されたものに加筆されたもの。小見出しで、言及する時代が書かれているが、時系列が頻繁に前後するので、その辺りが少し読みづらい部分はある。 しかし、一方で年老いていく母を見つめる視線は、自分が認知症の母を見つめていた記憶と結びつくところがあって少々辛い部分があった。
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