商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2025/07/14 |
| JAN | 9784622097952 |
- 書籍
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コンパートメントNo.6
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コンパートメントNo.6
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
なかなか手強い一冊だった。 むせ返るような、風と匂いと酒と肉体と寂しさ。 轟々と風が鳴る、淡泊で、ひとを寄せつけない世界観は、完成度が高いと思った。 シベリア鉄道+その往復の一部によるモンゴル鉄道の旅に、たまたま個室が一緒になった男と少女。 多弁で情けないけど、ずばり弱さと強さ...
なかなか手強い一冊だった。 むせ返るような、風と匂いと酒と肉体と寂しさ。 轟々と風が鳴る、淡泊で、ひとを寄せつけない世界観は、完成度が高いと思った。 シベリア鉄道+その往復の一部によるモンゴル鉄道の旅に、たまたま個室が一緒になった男と少女。 多弁で情けないけど、ずばり弱さと強さを併せ持つ男と、一切のセリフが無いまま、過去の恋人とその母を思い出している少女。 少女と言っても、この描写をみるに20歳くらいか? 少女、ではないが、適性な日本語が無いのかもな。 寡黙すぎる少女。 いつ喋るんだろうとワクワクしたが、ラストの、あの祈りのような命令のような言葉はかっこよくて満足できた。 私がキリスト者だったら、あのラストにはもっと感動できたかもしれないなあ、といういつもの感想です。 文がかっこよかったので、ラストまで読めた。 読み味はあまり良くない。 でも旅に出ると、こんなふうに、過去や自分と向き合うことが多い。 乾いた社会主義の終わりの世界が苦しく辛い。 ところで、イルクーツクからハバロフスクまではあっという間すぎませんか?
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モスクワからモンゴルまでの少女の列車の旅.コンパートメントNo6で同室になった男との会話と流れゆく風景,駅の停車中での町の出来事などが,美しい文章で語られる.少女の残してきた過去と男の破天荒で酒と女に溺れた人生がシベリアの冷たい空気の中に染み入るようだ.
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少女の目を通して、男の粗野だが憎めないふるまいを通して、ソビエトという未知の大地を見た。 少女の言葉がついに記された終盤の一文を境に、旅の終着を感じて切なくなったり、はっきりとした人生の句読点のようなものを感じて、未来へ向かう力をもらったような気がした。 少女のセリフはどうな...
少女の目を通して、男の粗野だが憎めないふるまいを通して、ソビエトという未知の大地を見た。 少女の言葉がついに記された終盤の一文を境に、旅の終着を感じて切なくなったり、はっきりとした人生の句読点のようなものを感じて、未来へ向かう力をもらったような気がした。 少女のセリフはどうなっているのか、当時のソビエト連邦がどう描かれているのか、、、映画もみたいな。
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